木工 〜
自然が持っている形のない力を引き出し、ぬくもりを伝えたい。
野山が、子ども達の遊び場として身近だった時代。自然に触れるなかで、自然(生き物)を大切にする思いや、ものづくりを楽しむ気持ち、感性や創造性を育むことができていました。しかし、子ども達が自然とふれあう場や機会が減ってきている昨今、「自然で、安心で、ぬくもりが感じられるものを」との思いから、ものづくりを行っている工房があります。
田川市で木工細工を手作りしている「フリー工房もくもく」。ものづくりが趣味で製作していた堀田さんが、木工品づくりを仕事にしようと思ったのがきっかけです。「最初に木のおもちゃづくりから始めました。小さい子にも安心して遊んでほしいから、口に入れても喉を通らない部品のサイズとは…首に巻きつかない紐の長さとは…など、細かな部分まで考えました。塗料も、ヒマワリの油や大豆などからできている植物性のものを使用しています」と堀田さん。その他、上に乗っても壊れない強度の確認など、あらゆるシーンを想定した安全なものづくりがされています。また、おもちゃは各パーツが取り外しできるようになっており、自由に物語を想像する力や、組み立てる力、片付ける心など、遊びながら知育できるよう工夫が施されているのも特長です。堀田さんが製作で扱う素材は、桜や欅(けやき)、椿の木など。山を歩いたりして拾い集めたものがほとんどです。「近くで建物の取り壊しや伐採があると聞けば、出向くようにしています。また台風のあとは、山を歩いて材料探しをします。どれも拾って形にしなければ捨てられていたものたちです。でも、小さな枝ひとつの中にも、自然の持つ生命力や見えない力が秘められていると思うんです。それは、自然のぬくもりや、やさしさなのかもしれません」とのこと。堀田さんの創造力と意欲は、オリジナルの森の精霊「モッキー」や、森の子どもたち「木子」を中心に、大きな物語性と可能性を持って、私たちに自然を見直す機会をこれからも与えてくれそうです。
田川市で木工細工を手作りしている「フリー工房もくもく」。ものづくりが趣味で製作していた堀田さんが、木工品づくりを仕事にしようと思ったのがきっかけです。「最初に木のおもちゃづくりから始めました。小さい子にも安心して遊んでほしいから、口に入れても喉を通らない部品のサイズとは…首に巻きつかない紐の長さとは…など、細かな部分まで考えました。塗料も、ヒマワリの油や大豆などからできている植物性のものを使用しています」と堀田さん。その他、上に乗っても壊れない強度の確認など、あらゆるシーンを想定した安全なものづくりがされています。また、おもちゃは各パーツが取り外しできるようになっており、自由に物語を想像する力や、組み立てる力、片付ける心など、遊びながら知育できるよう工夫が施されているのも特長です。堀田さんが製作で扱う素材は、桜や欅(けやき)、椿の木など。山を歩いたりして拾い集めたものがほとんどです。「近くで建物の取り壊しや伐採があると聞けば、出向くようにしています。また台風のあとは、山を歩いて材料探しをします。どれも拾って形にしなければ捨てられていたものたちです。でも、小さな枝ひとつの中にも、自然の持つ生命力や見えない力が秘められていると思うんです。それは、自然のぬくもりや、やさしさなのかもしれません」とのこと。堀田さんの創造力と意欲は、オリジナルの森の精霊「モッキー」や、森の子どもたち「木子」を中心に、大きな物語性と可能性を持って、私たちに自然を見直す機会をこれからも与えてくれそうです。
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1957年、北九州市生まれ。工場エンジニア等を経て、1995年より木工作品製作開始。2000年、フリー工房もくもく設立。工房での製作活動を中心に各地で作品展・木工教室を精力的に開催している。
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匠ギャラリーにて、『森の精と木のおもちゃ展』
2009年2月23日(月)〜3月1日(日)まで開催!
【10:00〜18:00(初日12:00から 最終日16:00まで)】
▲人がまだ足を踏み入れていない千年森に生まれる森の子どもたち「木子」のカード立て
▲10ヶ月の小さな子どもから安心して遊べるよう考えられたシリーズ玩具
▲森の精霊「モッキー」
▲集められた素材は、細い木で半年、太いものだと5年間も自然乾燥させる
▲閑静な住宅街の中にある工房。ギャラリーも隣に設けられている