ユンディ・リ　ピアノリサイタル公演レポート

発売後ほどなくして完売となった本公演。この日を指折り数え待っていたお客様も多いのではないでしょうか？会場へ向かうお客様の足取りは軽やかにも見え、入口前に設置した公演の看板を横に写真撮影を楽しまれる方もいらっしゃいました。
さて、プログラムは夜想曲からスタートします・・・
全５曲中２曲目に演奏されたのは、ショパンのノクターンでは代表的な第２番。ユンディが奏でる甘くロマンティックなメロディに、会場が美しい夜に包まれていくようでした。
５曲目は第１３番。第１番や前述の第２番とはとても対照的で、壮大かつ激しい印象を受けるこの曲。第１番から約１０年後に作られたということを知り、ショパンの過ごしたその１０年をちょっと覗いてみたくなったほどでした。そして、お客様の壮大な拍手で前半を終えたのでした。

後半は、ユンディの力強いタッチに彼の情熱を感じ、最後のポロネーズ「英雄」は、英雄達が頼もしく行進する様が回想され、まさに圧巻！な瞬間でありました。
また、登場後、着席と同時に迷いもなく演奏を繰り広げるユンディは頼もしくも見え、こちらもまた圧巻でございました。
アンコールでは、ユンディ自らタイトルを紹介し、個性溢れる中国民謡“ひまわり”が演奏されました。彼の素敵な笑顔も登場し、大満足なコンサートでした！