ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
※このイベントは終了しました。
スクロヴァチェフスキの研究と経験に裏打ちされた独自の解釈、88歳という年齢を感じさせないエネルギッシュな指揮、そして圧倒的な存在感は必聴です。
名匠による渾身のシューベルトとブルックナーにご期待ください!
★福岡・音楽の秋フェスティバル2011
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イベント詳細
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概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
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入場料 |
【一般価格】 S席 12,000円 A席 9,000円 B席 7,000円
座席配置図
【友の会価格】S席 10,800円 A席 8,100円 B席 6,300円 |
チケット |
アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 チケットぴあ TEL:0570-02-9999 [Pコード:128-354] ローソンチケット TEL:0570-000-407 [Lコード:86103] |
出演 | 指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ |
曲目 | シューベルト:交響曲 第7番「未完成」 ブルックナー:交響曲 第9番 |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 |
プロフィール
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキは主要な指揮者としても、重要な作曲家としても国際的ミュージックシーンで独特な位置を占めている。
ポーランド、ルヴフ生まれ。4歳よりピアノとヴァイオリンを習い始める。7歳のときに初めて交響曲を作曲し、11歳で初のピアノ・リサイタル、その2年後にベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番の弾き振りをしている。戦争中に手に傷を負い、ピアニストとしてのキャリアは絶たれたが、その後、作曲、指揮活動に専念する。1946年にブロツワフ(ブレスラウ)・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者となり、その後、カトーヴィツェ・フィルハーモニー管弦楽団(1949~54年)、クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団(1954~56年)の音楽監督、ワルシャワ国立響(1956~59年)の常任指揮者を歴任する。
スクロヴァチェフスキは戦後すぐにパリへ渡り、ナディア・ブーランジェに師事、“ゾディアック”として知られている前衛派集団を共に立ち上げる。1956年ローマで指揮者の為の国際コンクールで受賞後、ジョージ・セルに招かれ、1958年にクリーヴランド管弦楽団を指揮してアメリカ・デビューを果たした。この成功により、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、シンシナティ交響楽団との共演も果たすことになった。1960年にはミネアポリス交響楽団(現、ミネソタ管弦楽団)の音楽監督に就任した。その後、ウィーン国立歌劇場やメトロポリタン歌劇場を初めとして、世界中で主要なオーケストラの指揮を定期的に行っている。また、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団、ハンブルグ・フィルハーモニー管弦楽団とは世界ツアーを、フィラデルフィア管弦楽団とは2度の南米ツアーを、クリーヴランド管弦楽団とはオーストラリア・ツアーを行った。
ミネアポリス交響楽団の音楽監督を19年間務めた後、1984~91年の間ハレ管弦楽団の首席指揮者となる。ハレ管弦楽団とはイギリス国内でのコンサートにとどまらず、ヨーロッパ全土およびアメリでツアーを行い、さらにRCA、シャンドス、ピックウィック/カールトンでのレコーディングも果たした。2007年、読売日本交響楽団の常任指揮者に就任し、3年間の在任期間中を成功のうちに終えた。
スクロヴァチェフスキはブルックナーの交響曲の解釈でマーラー・ブルックナー協会の金メダルを獲得しており、ミネソタ管弦楽団との現代音楽のプログラムは5つのASCAP賞を受賞したことで知られている。また、ザールブリュッケン放送交響楽団との「ブルックナー交響曲全集」「ベートーヴェン交響曲全集」(アルテ・ノヴァ)は批評家の大絶賛を受け、このうち「ブルックナー交響曲全集」は、2002年に「18/19世紀オーケストラ」部門でカンヌ・クラシック賞を受賞した。
現在は客演指揮者として、北米、ヨーロッパ、日本に数多く招かれている。2010/2011シーズンのハイライトとしては、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との再共演、アルテ・オーパーでのフランクフルト放送交響楽団のシーズン・オープニング・コンサートの指揮、デンマーク放送交響楽団、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮、リンツの聖フローリアン修道院でのリンツ・ブルックナー管弦楽団との「ブルックナー:交響曲 第5番」の演奏が挙げられる。
現在、ミネソタ管弦楽団の桂冠指揮者、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者、読売日本交響楽団の桂冠名誉指揮者である。
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団は、設立からわずか3年にして、ARDの最も有名なオーケストラの一つに数えられている。首席指揮者はクリストフ・ポッペンで、彼は2010年にザールラント州芸術賞を受賞した。2011年の秋から、カレル・マーク・チチョンが首席指揮者に就任する。
ザールブリュッケンとカイザースラウテルンでの定期公演の他、ザール・ロー・ルックス地域やラインラント・パラティナーテ州でも演奏会を開催。さらに、カールスルーエ、マインツ、フランクフルトの旧オペラ座でもコンサートシリーズを開催している。今シーズンは、リヒャルト・シュトラウス・フェスティバル(ガルミッシュ=パルテンキルヒェン)、バシリカ聖堂(オットベウレン)、シテ・ドゥ・ラ・ムジーク(パリ)、ザール音楽祭、ドレスデン音楽祭に招かれている。
カナダ生まれのクロード・ヴィヴィエ(1983年、35歳にしてパリで亡くなる。ジェルジュ・リゲティに「彼の世代で最もすばらしいフランス人作曲家」と絶賛された)の作品の上演は、今シーズンの音楽的ハイライトの一つである。また、バルトーク、コダーイ、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー、レオ・ワイナー、ブゾーニ、ショスタコーヴィチといった近代作品も度々プログラムに登場。さらに、ミルコ・ケレメン、ファブリス・ボロン、ダニエル・グラウス、フェラン・クルイサンの作品の初演も、数多く予定されている。
今シーズンは、ワディム・レーピン(vn)、アウグスティン・ヘイドリッヒ(vn)、ゴーティエ・カプソン(vc)、ヨハネス・モーザー(vc)等、国際的に活躍する著名なソリストに加え、アニー・ホワン、ジョセフ・ムーグ等、新進ピアニストもソリスト陣に加わる。また、声楽との共演も豊富に予定されており、「ブルックナー:ミサ曲 ヘ短調」の演奏や、ミヒャエル・シャーデ、ユリアーネ・バンセ、シビラ・ルーベンス、マルティン・ミッテルルッツナー、アンケ・ヴォンドゥング、マリン・ハルテリウス、バイエルン放送合唱団、ヒリヤード・アンサンブルとの共演が予定されている。また、客演指揮者には、スクロヴァチェフスキ、ギュンター・ヘルビッヒ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、ジャック・メルシエ、パブロ・ゴンザレス、エミリオ・ポマリコ、ミヒャエル・ザンデルリンク、クリスティアン・アルミンク等がいる。
チャイコフスキー交響曲全集(ポッペン指揮)、ブラームス作品(スクロヴァチェフスキ指揮)、テオドール・グヴィ作品(メルシエ指揮)の録音が今シーズンに完結する。また、首席指揮者ポッペンによるメンデルスゾーン交響曲全集が既にリリースされている。
スクロヴァチェフスキが今回のツアーのメインで選んだのはやはりブルックナー。しかも、未完の交響曲第9番だ。ドイツのオーケストラがブルックナーを演奏するということは、彼らの誇りと真価をかけて臨むとても特別なことなのだ。
混沌の中から静かに立ち上がる壮大なオープニングは、まさに宇宙を思わせる。第3楽章も多くの断片がひとつの光に集束していくかのようで、長大な音楽絵巻を閉じるにふさわしい。名匠の下、ホールに響く壮大な音楽そのものに耳を傾けてみてほしい。
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