東京都交響楽団 創立50周年記念 福岡特別公演
※このイベントは終了しました。
明晰強靭にして、豊麗なサウンド。
絶賛のインバル&都響が、得意のブルックナーで登場!
1991年に初登壇して以来、20年以上にわたって共演を重ねてきたインバルと都響。両者の信頼によって築き上げられた円熟の音色が、5年ぶりに福岡シンフォニーホールに響きます。
【関連公演】
3/16(月)アクロス・ランチタイムコンサートvol.43
東京メトロポリタン スーパーチェロアンサンブル
イベント詳細
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概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
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入場料 |
【一般価格】
S席6,000円(S席学生3,000円) A席4,500円(A席学生2,250円) 【友の会価格】 S席5,400円(S席学生2,700円) A席4,000円(A席学生2,000円) |
チケット |
アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:220-164) ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード:82977) |
出 演 | 指揮:エリアフ・インバル |
曲 目 | ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」 ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調《ロマンティック》(ノヴァーク版:1878/80) |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター TEL: 092-725-9112 |
プロフィール
東京オリンピックの記念文化事業として1965年東京都が設立。現在、プリンシパル・コンダクターをエリアフ・インバル、レジデント・コンダクターを小泉和裕、プリンシパル・ゲスト・コンダクターをヤクブ・フルシャが務める。
定期演奏会を中心に、ティーンズとの「ジョイントコンサート」、年間約60回の音楽鑑賞教室、ハンディキャップを持つ方々のための「ふれあいコンサート」や地方公演など、多彩な活動に取り組んでいる。
数多くリリースされているCDは、若杉弘、ベルティーニ、インバルによる各《マーラー交響曲集》の他、現代日本管弦楽の録音や、人気のゲーム音楽『ドラゴンクエスト』まで多岐にわたる。91年「京都音楽賞大賞」受賞。2012年3月23日の第730回定期演奏会におけるインバル指揮ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」の演奏において2012年度レコード・アカデミー賞「交響曲部門賞」、第25回ミュージックペンクラブ音楽賞「コンサートパフォーマンス(日本人アーティスト)」及び「録音・録画作品(日本人アーティスト)」の各賞を受賞した。
これまでに欧米やアジアで海外公演を成功させて《首都東京の音楽大使》として国際的な評価を得ており、13年5月にはプラハの春音楽祭などに招かれチェコおよびスロバキアで公演を行い、いずれも熱烈な喝采を浴びた。
2015年4月より大野和士が第5代音楽監督に就任することが決まっている。
公式ホームページ http://www.tmso.or.jp
1936年イスラエル生まれ。エルサレム音楽アカデミーでヴァイオリンと作曲を学んだ後、L. バーンスタインの推薦によりパリ高等音楽院でL. フレスティエ、O. メシアン、N. ブーランジェらに師事。またF. フェラーラ、S. チェリビダッケから強い影響を受ける。1963年グイド・カンテッリ指揮者コンクール優勝以来、欧米や日本の主要楽団に数多く登壇し、国際音楽祭へも定期的に出演を重ねる。
これまでフランクフルト放送交響楽団(現・hr交響楽団)常任指揮者、RAI国立交響楽団(トリノ)名誉指揮者、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団常任指揮者、フェニーチェ劇場(ヴェネツィア)音楽監督、チェコ・フィル常任指揮者など歴任。
マーラーとブルックナーのスペシャリストとして知られ、1980年代のフランクフルト放送響との両交響曲全集が独シャルプラッテン賞、仏レコード大賞など受賞して以来、フィルハーモニア管、チェコ・フィル、ベルリン・コンツェルトハウス管、フェニーチェ劇場管、都響などとのマーラー・ツィクルス、ラインガウ祭でケルンWDR響とのブルックナー・ツィクルスを成功させている。
さらに膨大なディスコグラフィーには、ベルリオーズ、ブラームス、ブルックナー、マーラー、ラヴェル、シューマン、ショスタコーヴィチ、スクリャービン、ストラヴィンスキー、R. シュトラウス、新ウィーン楽派の全曲集などがあり、フランクフルト放送響のほか、フィルハーモニア管、フランス国立管、ウィーン響、ロンドン・フィル、スイス・ロマンド管、チェコ・フィルなどと録音を重ねている。
RAI交響楽団との「ニーベルンングの指輪」がイタリア批評家アビアーティ賞、ヴィオッティ賞を受賞。フランス政府から芸術文化勲章(オフィシエ)、ウィーン市から功労金賞、フランクフルト市名誉ゲーテ勲章、ドイツ連邦共和国功労勲章を授与された。
東京都交響楽団には1991年に初登壇後、特別客演指揮者(1995年4月~2000年3月)、プリンシパル・コンダクター(2008年4月~2014年3月)を務め、絶大な評価を確立した。近年ではマーラー交響曲集などのライヴCDを次々とリリースし好評を得ており、ショスタコーヴィチ:交響曲第4番では第50回レコード・アカデミー賞および第25回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を相次いで受賞。2012-2014年都響との2回目となるマーラー・ツィクルスが絶賛を博している。
2014年4月より東京都交響楽団桂冠指揮者に就任する。
アクロス福岡主催での公演は2回、それ以外のプログラムでもたびたび福岡を訪れている指揮者、エリアフ・インバル氏に、福岡シンフォニーホールの印象と、来春の公演についてうかがいました。
―アクロス福岡の思い出をお聞かせください。
アクロス福岡のシンフォニーホールは、木でできたとても美しいホールという印象があります。2秒というホールの残響音はマーラーやブルックナーの演奏にも適しています。ブルックナー自体は恐らく教会のサウンドをイメージしながら交響曲を書いていたと思いますが、教会の残響ではハーモニーの響きが残っているうちに、次のハーモニーが重なるので、クリアな状態で楽しむというという点で、このホールの残響はとてもいいですね。また、日本の聴衆の全般に言えることだと思いますが、福岡のお客さんは曲の理解も高く、とてもすばらしかったです。
―インバルさんの20歳のころは?
20歳ですか(笑)。それをお話するには、少し昔にさかのぼらないといけません。私はとても信心深い家に生まれたので、子どものころは神の存在を強く信じていました。しかし、12歳のとき、世の中を信仰を通してではなく、科学を通して見るようになるという、心の大変革が起きました。以降、科学はもちろん、音楽、文学、哲学など、いろいろなものに興味を持ち、2学年飛び級して大学で学びました。20歳のころはバイオリニストではなく、指揮者として生きていくことを最終的に決めた時期ですね。オーケストラの中で7年間バイオリンを弾いた経験は、指揮者になる上で最高の学習環境でした。楽曲を作り上げるために必要なすべてを間近で観察できる環境でしたから。
―インバルさんにとって、ブルックナーの4番とはどんな曲ですか?
ブルックナーは、宇宙の存在の意味を音楽で見いだそうとした作曲家の1人だと思います。中でも4番はとても重要な位置にあります。アインシュタインは相対性理論によって、万物の法則を明らかにしようとした科学者ですが、ブルックナーはそれを音楽で試みたのです。ブルックナーの交響曲を指揮すると、自分にも宇宙の存在や法則が感じられます。それは理屈ではなく、フィーリングとしてです。そして、私がそれを強く感じながら指揮をしていると、まるでテレパシーのように、そのフィーリングがオーケストラに伝わり、観客にも伝わっていくのです。
―アクロス福岡へメッセージを
まず最初に、福岡の皆さまにおめでとうといいたいですね。シドニーのオペラハウスしかり、ミラノのスカラ座しかり、街の中心に文化施設があることは大変すばらしいことだと思います。音楽だけでなく、さまざまな文化的なイベントが行われ、その中に私も貢献できるのはうれしいことです。しかも、次回の公演は都響が50周年を迎える、ダブルでおめでたいプログラムです。これからもたくさんの公演が行われ、成功することを願っています。