2015年10月14日(水) 18:30 （21:30頃終演予定）

明治ブルガリアヨーグルトスペシャル
ブルガリア国立歌劇場
プッチーニ「トゥーランドット」

※このイベントは終了しました。

「誰も寝てはならぬ」など名アリアの数々 ブルガリアの名門歌劇場が贈る壮大な愛のオペラ！

“声の王国”ブルガリア国立歌劇場、圧巻のトゥーランドット！
聴きどころはこちら

※完売しました

【ストーリー】
時は伝説の時代、舞台は中国の北京。氷のような心を持つが、絶世の美女であるトゥーランドット姫に一目惚れしたダッタンの王子カラフ。彼女の花婿になるための条件は3つの謎を解くこと。
謎解きに失敗すれば死をもって償われる命がけの求婚だが、カラフは3つの謎解きに挑戦し、それを見事解き明かす。成功するなどと思いもよらなかった姫は動揺し、なおも結婚を拒むが、逆にカラフから「それでは私も一つ謎を出そう。翌朝までに私の名前を突き止められれば、私の命を捧げよう」と挑発を受ける。
トゥ―ランドット姫は「この求婚者の名前がわかるまでは誰も寝てはならぬ」と北京中に命令を出すのだがはたして…。

≪トゥ―ランドット姫の“3つの謎”≫
(1)毎夜、心によみがえるものとは？　
(2)炎のように燃え上がるが、火ではないものとは？
(3)氷のように冷たいが、火をつけるものとは？

◆福岡・音楽の秋フェスティバル2015◆
◆アクロス・オペラセレクション2015◆

情報誌の特集記事を読む

• Tweet
• Googleカレンダーに登録

概要

プロフィール

• 

  ブルガリア国立歌劇場（ソフィア国立歌劇場）　SOFIA NATIONAL OPERA

  長い歴史と伝統を持つブルガリア国立歌劇場は、1890年に創設された“声の王国”と呼ばれ、創設以来、エレーナ・ニコライ、ゲーナ・ディミトローヴァ、ライナ・カバイヴァンスカ、アンナ・トモワ＝シントウ、ボリス・フリストフ、ニコライ・ギャウロフ、ニコラ・ギュゼレフら、多くの著名なオペラ歌手を世界に送り出してきた。劇場総裁を務めるプラーメン・カルターロフは、「ワーグナー：ニーベルングの指環」4部作を演出し、2013年ワーグナー生誕200周年記念公演では高く評価された。
  日本公演は2000年の初来日以来、今回で6度目となる。2012年には「トスカ」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「ジャンニ・スキッキ」を上演し全国各地で話題を呼んだ。2015年の来日公演では、ブルガリア国立歌劇場として日本初披露となる「イーゴリ公」、そして日本で高い人気を誇る「トゥーランドット」を上演する。

• 

  ブルガリア現地レポート　2015.6.6

  『ブルガリアン・ローズ』
  ご存じ、ブルガリアは「バラ」で有名です。特に今の時期は、バラの谷と呼ばれるカザンラクなど多くの地域でバラ祭りが行われています。ソフィア市内はバラ祭りを実際に行っているところは見受けられませんが、それでも、自生するバラの花は街のありとあらゆるところ…一般家庭の庭や門、教会や、人が行きかう道路など…どこにでも見られます。丁寧に手入れされている家の門や庭を見ると、ソフィアの人たちがバラを愛し、大切にしていることがよくわかります。バラのエキスを凝縮したローズ・ウォーターやローズ・オイルなどがたくさん販売されています。
  
  『ブルガリアの地下鉄』
  ソフィアには2本の地下鉄が走っています。「どこまで行っても1レフ（日本円でおよそ60～70円くらい）」という話を聞き、早速チャレンジしてみました！切符は1種類でバーコード部分をかざすと回転式の改札を通れます。駅構内には方面がわかりやすく表示されており、ホームや車内もモダンです。
  
  『街並み』
  ソフィアの街を歩いてみて思うこと。それは、教会などの古くから大切にされている建物と、近代的で新しい建物が混在しているということです。歴史の中で、さまざまな大変革が起こってきた街なのだと実感することができます。議事堂だけではなく、国関係の建物にはEUの旗が必ず立てられていて印象的です。

• 

  ブルガリア現地レポート　2015.6.7

  『ブルガリア国立歌劇場』
  劇場の正面入り口は、大通りから一本入った裏通りにあり、正面に回ると、大きな大きな入り口が現れます。人々が多く行き交う、街中に存在する大きなオペラ座で、チケット・オフィスにも人々が頻繁に購入しにきています。裏側の楽屋口には、ソフィア・オペラの表札があります。
  
  『劇場内観』
  客席に入った最初の印象は「客席とステージが近い！」。この距離で、ブルガリアン・ボイスを聴けるということは、頭から声のシャワーを浴びるような、そんな気持ちかなぁと思いを馳せます。ピットの上・下手の両サイドには関係者席があり、上手側1階に、いつもプラーメン・カルターロフ氏は座るそうです。客席内は3階まであり、白い壁に、ゆったりした座席が1000席弱あります。ここに普段から多くのお客様、特別なオペラ・ファンばかりではなくソフィアの劇場を愛する人たちが集まっているのです。街の人がたくさん集まり、大切にされている、そんな印象を受けます。
  正面から入ると広めのホワイエがあり、脇にある階段を降りると1階席。正面入り口と同じフロアにあるのが2階席、そしてその上に3階席です。開演までの間、続々と来場してくるお客様たちは、久しぶりに会う人との談笑や、オペラを楽しみにしているといった様子がありありと見えるオペラ・ファン、そして若い来場客など、それぞれがさまざまにゆったりと時間を過ごしています。地下（1階席への導線）にもホワイエがあり、ホワイエを抜けると、廊下を通り客席に入れます。地下と1階の廊下にはそれぞれにクロークがあり、表回りのスタッフを担当するたくさんの女性たちが、客席の案内や荷物の預かりなど、それぞれに忙しなく動いています。
  
  ●●●　6/5　ボロディン：イーゴリ公　鑑賞レポート　●●●
  指揮者以外、ほぼ全員が日本公演出演キャストによる舞台。
  地元以外に近隣諸国からもお客様が訪れ、劇場は早い時間から賑いを見せていました。
  幕が開くと、ロシアの大地を彷彿とさせる小麦畑が目の前に広がり、ボロディンの音楽と、ブルガリアの声の響きとともに、奥深く展開する舞台にぐんぐんと前のめりに引き込まれました。舞台には、小麦畑の他、キリストが描かれた光輪の投写など宗教的要素がシンボリックに盛り込まれています。捕虜となったイーゴリ公を大切な友人として迎え入れ、敵対してきた互いの子供達の結婚を大きな宴として皆で祝う意外な結末までが3時間に凝縮されています。
  日本でも大変人気のある「だったん人の踊り」とともに、歓喜に湧く大展開のフィナーレ。戦うことを選ばなかった民族間の愛と融和が、エネルギー溢れる音楽と踊りに織り込まれ、一瞬も目を離せない、斬新且つ大胆なカルターロフ版「イーゴリ公」。炸裂する大音量の音楽で繰り広げられる華やかな「ホロヴェツ人の踊り」はもちろんのこと、戦いに赴いた夫の身を案じつつも、毅然として国の人々を守る、ニコラエヴァが演じるヤロスラーヴァナの儚さと強さを込めた歌声は、大きな聴きどころとして人の心を捉え、カーテンコールは大ブラボーに包まれました。幕が閉じるとともに次々にスタンディング・オベーションで瞳を輝かす人々の表情からも、「非常に気持ちの良いオペラですよ」と従来のオペラファンにも、初めて観る人にもお薦めです。

• 

  ブルガリア現地レポート　2015.6.8

  『ディミトローヴァ　没後10年』
  ブルガリアの人々が誇る世界的ディーヴァ、ディミトローヴァが亡くなって10年。
  命日6月11日を目前に、劇場では7日より“ディミトローヴァ・フェスティバル”が開かれています。ホワイエには、彼女が実際に着用したトゥーランドットの衣装や世界の名だたる歌劇場でトゥーランドット姫を演じた際の数々の写真が飾られ、懐かしむ人々が目を留めています。7日には、劇場ステージにてカルターロフ総裁、ディミトローヴァ最後の弟子であるダシュニャムら劇場のアーティストたち、批評家などによる対談が行われました。ディミトローヴァの世界各国での活躍や愛されたその人柄が語られるとともに、スカラ座でドミンゴやゼフィレッリと歌う場面などの映像が流れました。日本公演で活躍した様子や日本のテレビに出演した際の様子も映しだされ、彼女の功績が讃えられました。
  
  ●●●　6/7　プッチーニ：トゥーランドット　鑑賞レポート　●●●
  初来日の感動を再び日本へ ― 2000年にディミトローヴァとともに初来日したプロダクションによる公演は、ブルガリア国立歌劇場の安定した歌い手たちによる、歌声はもちろん視覚的にも人々を大変満足させる作品です。舞台装置は奥行き深く、紫禁城の庭がゴージャスに立体的に描かれ、輝く衣装も重厚、場面ごとに新鮮さを与える工夫がこらされています。
  アーティストたちが皆、口を揃えて「私たちは、先代の世界的に活躍した歌い手の功績をこの上なく尊敬し継承する責任がある」という言葉どおり、このオペラハウス専属のアーティストの誰が歌っても安定した歌唱で期待を裏切らないものと実感させてくれました。
  日本公演でもぜひ注目いただきたいのが、ピン パン ポンがステージに出てきたときの存在感！歌唱でも演技でも聴衆の笑いを誘う演出になっていて、影の主役とも言えそうです。
  この日の会場は満席。休日のせいか、ドレスアップした若いお客さまの姿も見られ、「誰も寝てはならぬ」や「氷のような姫君の心も」などの有名なアリアでは、音が止むのも待ちきれないとばかりに大きな拍手とブラボーが飛び交っていました。

• 主催・共催公演
• イベント一覧
• 過去のイベント一覧

イベント検索

イベントカレンダー