「ACROS」2016年4月号
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耳学耳学耳学耳学耳学2階102016.Aprilお問い合わせ▲文化観光情報ひろばTel.092-725-9100 素朴でありながらも土の味わい深い備前焼の土瓶に、色鮮やかな南天の赤い実が目を引くアレンジ。実用性と表現性を兼ねた作品は、食卓だけでなく、さまざまなシーンでみなさまのライフスタイルに色を添えてくれそうですね。 伝統的な塗りの技法に独自の削りを組み合わせるオリジナルの作風「木塗削板画」。色を塗った板を削って作品を仕上げていくのですが、塗り色を削ることで、削り面に表れた木と塗り色との調和がなんとも美しい表情をみせてくれるのです。 久留米絣を美しく彩る「藍」。アイ(植物)の葉を発酵し、乾燥させて作ったものを“蒅”といい、匠たちはこれを藍がめで発酵させ、10日から14日かけて藍汁をつくるのです。この作業「藍を建てる」というのですが、ここに匠の技がキラリ!温度に左右される繊細な藍を最高の色に仕上げるには、マニュアルではなく経験だけがものをいうのです。 私にとって博多織とファッション業界とのコラボが革新のときであり、それしか道はありませんでした。新しいマーケットは、たくさんの出会いを与えてくれて、そこから洋服やバッグ、家具などのコラボ商品が生まれました。商品に施された博多織の心「献上柄」は必ずや博多織ファンの裾野を広げてくれると期待しています。 この不ぞろいながらも心地よい縦と横のライン。この柄、どのようにして作られるのでしょうか?技法としては「巻き絞り」の応用でオリジナル。布を塩ビ管に巻きつけ紐を巻きつけます。この紐が巻きついた部分が防染されて、いくつものラインができるのです。そして方向を幾度となく替えてやっとこの柄ができあがるのです。実演実演体験実演ロクロを使った制作実演塗り板の水研ぎ模様出し実演絵糸書きの実演 / 11日(月)〜14日(木)藍染めのハンカチ作り体験 / 15日(金)〜17日(日)/ 各日先着5名博多織を使ったモバイルクリーナー作りまたは、絵馬型根付け作り体験 / 各500円 / ①13:00〜②15:00〜 / 各回先着8名藍染めと絞りの実演販売ありさん ぷくいろどりゆう とう がまもく と さくばんがしゃけんじょう主催三福工芸 福山稔英(代表)主催松岡誠悟(代表)主催藍華田中絣工房主催株式会社鴛海織物工場主催シボリコミュニティ福岡おしうみもく と さく ばん がすくも 福岡県の国・県指定の伝統工芸品を常設展示しています。また、週替わりで民工芸品作家による作品展も開催しています。3/28(月)▲4/3(日)花〜彩の器展5人の作家が“花”をテーマにそれぞれ違った技法やデザイン、色彩で器を制作しました。春に芽吹く花々のみずみずしさを演出する花器や、春らしい食材を彩る食器、花をモチーフにした焼物などを展示販売します。(約300点展示)三福工芸はオリジナルの技法で創作した木塗削板画(板絵)を中心に木製の小物などを、そして有桃窯は、鉄分を多く含んだ結晶釉を使った花器や鉢、食器などさまざまな作品を展示します。木製の花台と陶器の花器で春を楽しんでみませんか?(約200点展示)田中絣工房で藍染めした糸で織り上げた絣を使い、洋服や小物を制作しています。常に幅広い作品作りを心掛け、草木染めにも挑戦しました。斬新なデザインと古典的な絣柄の融合をぜひお楽しみください。(約150点展示)実演体験博多織の中でも伝統ある夏帯として知られる「紗献上」を特殊技術でガラスに挟み込みました。コースターやテーブルの天板など、さまざまな角度から作品に光を当てることで、また違った印象が楽しめます。(約200点展示)伝統技法である絞りを“いかに今に生かすか”を考えながら作品を制作しています。藍の染料は主に植物染料のすくも藍を使用していますので、肌に優しく色合いも柔らかです。Tシャツやストール、タペストリーなどを展示販売します。(約200点展示)匠流食器アレンジ by 松岡誠悟(備前焼)木塗削板画藍染めの命“蒅” インタビューシリーズ 〈博多織〉伝統と革新vol.1 〜鴛海 伸夫絞りの技4/4(月)▲4/10(日)三福工芸(木工) 有桃窯(陶芸)二人展4/11(月)▲4/17(日)久留米かすり 藍華田中絣工房展4/19(火)▲4/24(日)※初日10:00から博多織 HAKATA JAPAN「合わせガラスの光」展4/25(月)▲5/1(日)生活の中の藍展入場無料匠ギャラリー企画展10:00〜18:00(初日12:00から最終日16:00まで)

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