「ACROS」2016年5月号
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耳学耳学耳学耳学耳学2階062016.Mayお問い合わせ▲文化観光情報ひろばTel.092-725-9100 この不ぞろいながらも心地よい縦と横のライン。この柄、どのようにして作られるのでしょうか?技法としては「巻き絞り」の応用でオリジナル。布を塩ビ管に巻きつけ紐を巻きつけます。この紐が巻きついた部分が防染されて、いくつものラインができるのです。そして方向を幾度となく替えてやっとこの柄ができあがるのです。 宋で織物の技法を習得した博多商人 満田弥三右衛門が、帰国後家伝として製法を伝えたのが約780年前。その子孫 彦三郎が、250年後再び明へ渡り、さらなる研究と改良を重ねて作られた、生地が厚く、模様が浮き出た厚地の織物。それが「博多織」なのです。地名をとって「覇家台織」(はかたおり)と名付けられたと伝えられています。 筑前黒田藩の御用窯だった髙取焼。特徴は、七色の釉薬を用いることと、陶器なのに指で弾くと磁器のような高い音が出ることです。これは釉薬を重ね塗りしているにも関わらず、厚みが非常に薄いからで、高い技術を要します。繊細で美しいといわれるのも納得ですね。 歴史は繰り返すといわれるように、伝統も同じなんです。ただ、単に原点に戻るということではなく、それまでに培われたものが含まれて土壌がより豊かになってくるんです。流行の再来のときに、その土壌に新しい工夫やアイデアを加えていって、それぞれの時代感をうまく掴める人が未来を築けるのかなと思いますね。 桐はほかの木材に比べて、着火点、そして炎となって燃え出す発火点が高いために燃えにくいといわれています。杉の発火点が238℃なのに対して桐は425℃ということ、そして熱伝導が低いので内部まで燃えるのに時間がかかるという点からみても実に頼もしい存在ですね。販売ありじゅ ざんひ こ主催シボリコミュニティ福岡主催博多織工業組合 手織部会主催髙取焼比古窯主催筑前小石原焼まるた窯元主催桐里工房 稗田正弘き り福岡県の国・県指定の伝統工芸品を常設展示しています。また、週替わりで民工芸品作家による作品展も開催しています。4/25(月)▲5/1(日)生活の中の藍展伝統技法である絞りを“いかに今に生かすか”を考えながら作品を制作しています。藍の染料は主に植物染料のすくも藍を使用していますので、肌に優しく色合いも柔らかです。Tシャツやストール、タペストリーなどを展示販売します。(約200点展示)伝統的な献上柄に代表される博多織。その中でも機械ではなく、手織りで制作した作品を一堂に集めました。さまざまな技法を使い織り上げた帯や着尺をはじめ、手織りのストールや小物などを展示販売します。(約150点展示)お茶道具や食器を登り窯で焼いています。釉薬は天然素材を使ったオリジナル。色の調整をして本当に使えるようになるのは2〜3回試し焼きをした後になります。薄づくりで軽く、綺麗さびが特徴の美しい髙取焼をぜひお楽しみください。(約100点展示)実演朝倉郡東峰村小石原の伝統文化、風習で育ち、長年培ってきた先人の匠の技と心を継承しながらも、現代の生活に合った「用の美」の器を展示販売します。5月の爽やかな風をイメージした新作をお楽しみください。(約200点展示)体験火災にあっても、水害にあっても引出しの中のものを守る不思議な桐たんす。その密閉度は熟練の技があってこそ!ほかにも、冬は暖かく夏は涼しく熟睡できる新開発の羊毛桐材ベッドなど、一目見ただけでとりこになってしまう素敵な桐家具が勢揃いします。(約100点展示)実演体験実演藍染めと絞りの実演卓上織り機を使ったコースター作り体験 / 1,000円 / 11:00〜16:00ロクロを使った制作実演 / ①11:00〜②13:00〜③15:00〜壁掛けプレートの絵付け実演 / 1,500円(九州圏内送料込み*九州圏外は追加料金有)桐小物の制作実演絞りの技博多織のはじまり髙取焼の魅力インタビューシリーズ 〈小石原焼〉伝統と革新vol.2 〜太田 剛速どうして桐は燃えにくい?5/2(月)▲5/8(日)手織り博多織展5/9(月)▲5/15(日)髙取焼比古窯 藤﨑寿山新作展5/18(水)▲5/22(日)※初日10:00から5/23(月)▲5/29(日)一目ぼれ桐家具展風薫る小石原焼・髙取焼展入場無料匠ギャラリー企画展10:00〜18:00(初日12:00から最終日16:00まで)
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