「ACROS」2016年6月号
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li "che geda mannaどこかに属し守られているわけではない…最近までそんな日々を過ごしていました。プライベートを犠牲にする時もありますが、舞台上で感じる感情はかけがえがなく幸せなものです。私とミミの共通点は「夢」。自分の手で人生のパートナーとともに未来を切り開いていくという希望を持っているからです。そんな希望を込めて最初のアリア「私の名前はミミ」を春の訪れやその匂い、色あいとともに歌っています。私は後者ではないと思います。彼らは”人生を熟知した“大人ではありません。エネルギーがあって、すぐに恋に落ちることを望む若者なのです。ロドルフォは鍵を見つけた時にミミを口説くことを決めたのでしょう。そして彼が"(「冷たい手を」)と歌い、ミミは狂ったように恋に落ちるのです。プッチーニの音楽は若い二人の胸の高鳴りを、シンプルにそして独創的に表現しているのです。二人とも「愛」によって行動するところです。ミミは真実の愛の腕の中で死に、ムゼッタは自由な愛を謳歌したけれど最後は元恋人マルチェッロの愛に帰りました。第二幕のクライマックスで、画家マルチェッロおう か i. 登場人物たちは芸術家の卵「ボヘミアン」ですが、ご自身に重なる部分はありますか?また、ミミとご自身と似ているところは?ロドルフォとミミが初めて出会うシーンでロドルフォは鍵をわざと隠しますが、ミミがロウソクを自分で吹き消した(つまりミミが先に仕掛けた)と解釈した演出もありますね。ミミとムゼッタ、対照的な2人の女性に共感できるところを教えてください。これは注目!という曲(シーン)は?2016.June02Phot by Riccardo Spinella人物相関図お針子 ミミ恋人友人ムゼッタ恋人詩人 ロドルフォ親友画家 マルチェッロ出演者のインタビューLa CompaniaLirica Italianadi Romaプッチーニ「ラ・ボエーム」プッチーニ「ラ・ボエーム」ローマ・イタリア歌劇団ローマ・イタリア歌劇団
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