「ACROS」2016年9月号
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*弓を使わず指で弦をはじく奏法。メンバーの金21oikka AawgaseHimasafua MkIitsulloeClloeCプレトーク知れば知るほど おもしろい!コンサートに 行きたくなる!九響チェロ奏者の長谷川彰子さんと飯塚雅史さんのお二人に、10月「第353回定期演奏会」のプログラムについてお話を聞きました。ブルッフチェロと管弦楽のための「コル・ニドライ」 チャイコフスキーロココの主題による変奏曲 イ長調 チャイコフスキー交響曲第4番 ヘ短調 他首席チェロ奏者長谷川 彰子指揮:アラン・ブリバエフチェロ:趙静(チョウ・チン)S席5,200円 A席4,200円 B席3,100円(学生1,100円)13アクロス福岡チケットセンターにて発売中2016.SeptemberQ:チャイコフスキーの交響曲 第4番の聴きどころが 知りたいです!飯塚 雅史:この曲はファンファーレのようなはじまりが印象的です。長谷川 彰子:そうですね。ベートーヴェン交響曲第5番「運命」のように、全体の軸となるテーマが冒頭に現れます。第2楽章の、オーボエ佐藤さんのソロも聴きどころのひとつですね。弦楽奏者全員で奏でるピッチカート*の静寂な響きがホールを包む中、ひと際目立ってオーボエの音色が切なく語りかけてくるんです。飯塚:そのすぐ後にチェロが歌います。この第2楽章、長谷川さんが入団オーディションで演奏されていましたね?とても優雅で、素晴らしかったです。長谷川:嬉しいです。すごく難しくて苦労したのを覚えています。今回も、全体の大きな流れを大事にしつつも、一つ一つの音節を大切に語りながら演奏したいと思っています。飯塚:ところで、チャイコフスキーの音楽は、アマチュアも含めてオーケストラでよく取り上げられます。彼は民謡をとても愛した作曲家だったこともあり、口ずさみたくなるほどメロディーラインが美しいのも、チャイコフスキー作品が多くの人から愛される理由のひとつではないでしょうか。終楽章の盛り上がりは迫力満点です!以前、同じ曲で共演した指揮者の小林研一郎さんは、第4楽章最後の部分をアンコールでもう一度演奏されたほどでした。Q:今回、ソリストはチェロ奏者の 趙静さん。チェロの魅力が 極立つプログラムですね。長谷川:音域が広いチェロは、主旋律を演奏したり、低音でオーケストラ全体を支える縁の下の力持ち役をしたりと、いろんなキャラクターを演じられるので、とてもおいしい楽器ですね。飯塚:趙静さんとは、以前、九響の定期演奏会で共演させてもらいましたが、深い音色が印象的でした。今回の共演も楽しみです。長谷川:ブルッフの〈チェロと管弦楽のための「コル・ニドライ」〉、意外にも九響定期初演なんですね。個人的には小さい頃に弾いた思い出があります。光がさすような旋律が中間部で登場しますが、それをオーケストラ、続いてチェロが演奏し、最後に静けさの中でもう一度チェロにもどってくる。そこ、たまんないんですよ…泣いちゃいそうです。飯塚:分かります。心が浄化されるような感じがしますよね。〈ロココの主題による変奏曲〉も、チェロの魅力満載な曲です。長谷川:ひとつの主題を多様に聴かせるのは■変奏曲■の特徴でもありますが、優美なメロディーが、次々に性格を変えて演奏され、超絶技巧で派手にしめくくられます。終盤は息をのむほどです。Q:指揮者のブリバエフさんとの 共演は、2年ぶりですね。飯塚:彼はかなり大胆なことにも挑戦してくれるので、新しい解釈が生まれるという視点からも、楽しみな共演です。日本文化にも興味があるそうですよ。長谷川:アクロス福岡の地下にある、博多の家庭料理「正福」さんを教えてあげようかな。ふりかけがおいしくて、ご飯をおかわりしたくなりますよ(笑)。飯塚:公演当日は、心もおなかも満たしに、たくさんの方にアクロス福岡を訪れてほしいですね。九州交響楽団 第353回定期演奏会〜ブリバエフと趙静が創る チャイコフスキー〜10/19:00開演福岡シンフォニーホール#18チェロ奏者飯塚 雅史聴きに行こう!
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