「ACROS」2016年10月号
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知れば知るほど   おもしろい!コンサートに  行きたくなる!メンバーの金18euzoKakayA ikarA iakaTteniralCenobmorTプレトークS席¥5,200 A席¥4,200 B席¥3,100(学生¥1,100)アクロス福岡チケットセンターにて発売中2016.October九響の首席トロンボーン奏者髙井郁花さんとクラリネット奏者荒木こずえさんのお二人に、11月開催の「第354回定期演奏会」のプログラムについてお話を聞きました。トはもちろん、オケ中のクラリネットも、個々の技量がかなり要求される曲で、聴きどころ満載です。ゆううつ17クラリネット奏者荒木 こずえ首席トロンボーン奏者合唱:九響合唱団指揮:広上淳一クラリネット:リシャール・ランベール聴きに行こう!Q:今回は、オール・フランス・ プログラムですね!髙井 郁花:ドイツ音楽のレパートリーが多い九響ですし、希少かも知れません。重厚で哲学的な趣のドイツものと対照的で、簡単に言うと、フランスものは、陽気でおしゃれな雰囲気があります。荒木 こずえ:同じ■歌うように■という楽譜上の指示でも、ドイツ人のとフランス人のそれは思惑が違うんです。日本人が味噌汁の味の違いに敏感なように、その国の人にしか分からないニュアンスってあるじゃないですか。フランス人だからこその歌いかたがあるはずで、今回、フランス人クラリネット奏者のランベールさんと共演できることがとても嬉しいです。以前来日されたときにレッスンを受けましたが、音楽にとても誠実な方でした。Q:フランセの■クラリネット協奏曲”って どんな作品ですか?荒木:クラリネット吹きのレパートリーとしてよく登場する作品です。作風は古典的なんですが、聴いていると■次こうくるかな?”っていう予想がことごとく裏切られますよ。もちろんいい意味で。例えて言うと、孫を驚かせて楽しんでいるおじいちゃんのようなイメージ(笑)。とても愉快な作品で、おそらく聴いている最中に眠ってしまう…なんてことはないと思います。水の中に沈んでいくような雰囲気で3楽章が終わったと思うと一転、突然、高音域でエキセントリックに第4楽章が始まる…とか。そして、ソリスQ:ラヴェルのバレエ音楽 「ダフニスとクロエ」も 楽しみですね。髙井:そうですね、吹奏楽編曲でもよく演奏される作品です。今年度の定期では唯一の合唱付きの演目になりますね。もちろん出演は九響合唱団。今年結成20周年なんですって!ステージ上で私のいる場所は、合唱団の歌声と熱気を真後ろからダイレクトに受けるんです。いつもと違う高揚感を感じるし、合唱も一つの楽器なんだなと思います。実は、子どものころバレエをやっていたこともあって、バレエ音楽には特別な親しみを感じます。今回は、純粋にその■音楽■を楽しめる公演です。Q:九響に10年振りのご登場の マエストロ広上さん。 どんな指揮者ですか?髙井:指揮を振るその姿は、まるで役者のよう(笑)。初めて演奏を聴いたときは、広上さんにずっと釘付けでした。オリジナリティーあふれる指揮をされることで有名です。ユニークな動き一つ一つに音楽的根拠がある。本当に素晴らしい指揮者です。荒木:きっといろいろ仕込んでこられるでしょうね!少し憂鬱なサティー、軽快なフランセ、正統派なラヴェル、全てキャラクターの違うフランス作品を、広上さんがどう振り分けられるのか、見どころがいっぱい!そういえば、この定期演奏会前日は、ボジョレーヌーボー解禁日でもありますね。11月は、食で、音楽で、フランスの文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。バラエティーに富むフランス音楽作品3本立ての11月の九響定期にぜひご期待ください!九州交響楽団 第354回定期演奏会広上が贈るフランス音楽のエスプリ11/サティ=ドビュッシー編ジムノペディ第1番・第3番フランセクラリネット協奏曲ラヴェルバレエ音楽「ダフニスとクロエ」19:00開演福岡シンフォニーホール髙井 郁花あや か#19

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