「ACROS」2016年10月号
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今回、バンベルク交響楽団の名誉指揮者、ヘルベルト・ブロムシュテット氏との共演をとても楽しみにしています。注目のプログラムは、ベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲」ですね。諏訪内さんにとって、この曲の魅力や難しさはどういう部分になりますか。 ブロムシュテットさんは、音楽家として大変尊敬していますので、かなり前から共演を楽しみにしてきました。 この協奏曲は、ヴァイオリニストが演奏する協奏曲の中では特に難しいといわれています。独奏部分は、単純なスケール(音階)が織りなす旋律で美しい音楽が作られているのですが、高い技術レベルよりは、総合的な音楽作りが要求されます。ところで、素晴らしい演奏はもちろんですが、いつも華やかなステージ衣装にわくわくさせられます。プログラムのイメージにあわせるなど衣装へのこだわりはありますか? 「動きに支障がない」ということを、何よりも最優先にしています。これまで数多く福岡シンフォニーホールにご登場いただいていますが、何か特別な印象や思い出などはありますか? 中学時代の恩師が福岡出身で、初めて福岡で演奏したのは、その先生が担任のときでした。まだアクロス福岡が開館する前でしたので別の会場だったのですが、それ以降福岡で演奏するときにはそのときのことが思い出され、個人的にいつも楽しみにしています。福岡シンフォHerbert Blomstedt,conductorAkiko Suwanai ,violinⒸGert MothesⒸPeter EbertsⒸKiyotaka Saito042016.October出演者のインタビューFukuoka Music Festival in Autumn 2016Bamberger Symphonikerヘルベルト・ブロムシュテットヘルベルト・ブロムシュテット指揮指揮ヴァイオリンヴァイオリン諏訪内晶子諏訪内晶子バンベルク交響楽団

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