「ACROS」2017年10月号
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日15ikediH atihsamaYプレトーク知れば知るほど   おもしろい!コンサートに  行きたくなる!メンバーのatoY iroMinapmTenobmorT i2017.Octoberメンデルスゾーン交響曲第5番 ニ長調作品107「宗教改革」オルフ世俗的カンタータ「カルミナ・ブラーナ」S席5,200円 A席4,200円 B席3,100円(学生1,100円)  アクロス福岡チケットセンターにて発売中ⒸIvan Malý17トロンボーン奏者山下 秀樹ティンパニ奏者森 洋太指揮/小泉和裕ソプラノ/安井陽子カウンターテナー/藤木大地バリトン/青山貴九響トロンボーン奏者の山下秀樹さんとティンパニ・打楽器首席奏者の森洋太さんのお二人に、10月開催の「第362回定期演奏会」について、お話を聞きました。「カルミナ・ブラーナ」をぜひ聴きに来てもらいたいと思います。山下:金管が派手でかっこ良く、木管のソロも多く、誰でも一度は耳にしたことがある曲なので、若い方達にもたくさん聴きに来て欲しいですね。森:オルフは、作曲家であり、教育者でもあって、「オルフ楽器」とう子供でも簡単に音が出せるように工夫した、子供教育用の打楽器を開発した人なんです。その為、打楽器とはすごく縁がある作曲家の一人だと思います。山下:だから、この曲には、ピアノ2台と打楽器だけというバージョンもあるんですね。森:オーケストラ版の方では、打楽器の人数も多く、色々な楽器を使います。ですから、見ごたえもあるし、民族音楽のような使われ方をしているので、すごくリズミックで躍動感のある音楽になっています。そして、面白いことに、打楽器の譜面が全て1つになっているんです。山下:打楽器奏者全員が、同じ譜面を持って演奏するということ?パート毎に何段かに分かれているんですか?森:そうです。通常は、ティンパニだったら、ティンパニに1つの譜面というように、パート譜があるのですが。1つの譜面が9段位に分かれています。山下:それは、どうしてですか?森:誰がいつ演奏するというのが分かるので、それを目印にして、次に自分のパートが入るというガイド的な役割もあります。ただ、1人間違えたら、全員が分かります(笑)山下:合唱の歌詞にも注目して欲しいよね。面白く、聞き慣れない言葉なんですが、それがリズムと合っているんです。森:合唱の良さがすごく出る曲だと思います。それに、幅広い音域が求められるカウンターテナーには、ウィーン国立歌劇場で活躍する藤木さんが出演されるのにも注目です。山下:管楽器、打楽器、歌、合唱と聴きどころ満載の演奏会を楽しみにして下さい!九州交響楽団 第362回定期演奏会熱いリズム・魂の叫び!     「カルミナ・ブラーナ」10/#31Q:メンデルスゾーンの交響曲は、 『宗教改革500年』の節目に  ふさわしい作品ですね!森 洋太:そうですね!交響曲第5番「宗教改革」は、当時、ルター派の記念の年に作られた曲で、賛美歌が多用されているのが特徴です。この曲はあまり演奏することがないので、とても貴重だと思います。山下 秀樹:第3楽章は、アンコール曲として演奏することがあるから、お客様も馴染みがあるかもしれませんね。森:トロンボーンは、宗教とは縁の深い楽器ですよね?山下:はい、元々は、宗教音楽を演奏する時に使われていた楽器ですので。森:「神の声」といわれるトロンボーン!山下:トロンボーンの音域は、成人男性の声域に近くて、スライドによって音程をスムーズに調整できることから得られるハーモニーの美しさからも「神の楽器」といわれ、教会で重用されていたんですよ。森:メンデルスゾーンもそういうことを理解した上で、宗教的な要素が強い楽章にトロンボーンを入れているんでしょうね。Q:そして、メインの 「カルミナ・ブラーナ」!!森:曲名だけだと知らないと思う人が多いかもしれないけれど、曲を聴くと「あー、この曲!」となりますよね。山下:CMなどでもよく使われていますからね。森:最近は、吹奏楽でもこの作品を演奏することが多いようです。やはり、オーケストラだと音の響きも違うので、吹奏楽をしている人達にプロが演奏する生の聴きに行こう!15:00開演福岡シンフォニーホール

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