「ACROS」2018年3月号
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PROFILE1956 卓年也福 (島か県生たまぎれり。音楽 たジくャやー)ナリストとして「音楽の友」「モーストリー・クラシック」誌などに執筆を続けるほか、NHK・FM、JーWAVEなどラジオでもクラシック情報を発信している。■ルチェロやヴァイオリンのために書かれた■パこの曲は、ピアノと木管楽器のために書か■メ既にレ・ヴァン・フランセにとって国歌の■パもちろん!ツアー中は一緒に行動するのが■メ一緒に楽しいひとときを過ごしたいですよ※インタビュー全文をアクロス福岡ホームページにて 紹介しています。ぜひご覧ください色彩を見いだすことができ、ある意味では室内交響曲のようになると言えると思います。パートをフルートやバソンが演奏するのを聴くのはとても興味深く、また時として皆さまに不思議な感覚を抱かせるかもしれません。しかし、とてもやりがいがありますし、素晴らしい音楽です。れた作品の中で最も新鮮で生き生きとした印象を与える作品ではないでしょうか。美しい旋律が有り、リズミカルで、力強く、そして優しく、技巧的で、難しく、よどみなく、スリリングで、爽快で、深みがあり、優雅。こんな要素を全部持った作品だと思います。ような存在になっています。各自が自分のパートの演奏を楽しみながら、音楽の喜びを他のメンバーと分かち合うことができて、レ・ヴァン・フランセの土台になっているような作品だと思います。好きですし、昼食や夕食が変化に富んだ楽しいものになるよう、どこで何を食べようかと各自交代で案を出し合っています。ね。それぞれ好みがありますが、個人的には和食が大好きで、特にその土地の食事と旬な食べ物が好きです。餃子が好きなメンバーもいますし、ラーメン大好き人間もいますよ!「レ・ヴァン・フランセ」の代表曲とも言えるプーランクの六重奏曲。皆さまにとってどんな曲ですか?ツアー中、「いつ何を食べる」かは常に重要事項のひとつだと伺いましたが。 片桐 アクロス福岡を華やかに彩る春の音楽祭「福岡グランドクラシックス2018」が開催される。今年のラインナップも魅力的なものばかりだが、その第一弾を紹介しよう。世界的な管楽器奏者たちが集まったレ・ヴァン・フランセである。エマニュエル・パユ(フルート)、フランソワ・ルルー(オーボエ)、ポール・メイエ(クラリネット)、ジルベール・オダン(バソン)、ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)、そしてピアノのエリック・ル・サージュ。フランスを代表する奏者であるだけでなく、一人一人がその楽器の世界的な代表選手と言っても過言ではない。その6人がグループを作っているということが、一種の奇跡だ。 そして彼らが演奏するのは、フランスを代表する管楽器アンサンブルのための作品だ。実は、ここにこのグループの魅力の秘密がある。つまり、フランスにはたくさんの管楽器作品の傑作があるということ。プーランクの六重奏だけでなく、今回演奏されるミヨーの「フルート、オーボエ、クラリネットとピアノのためのソナタ」(つまり四重奏曲)など、数々の傑作が書かれている。それらは彼らの定番的作品であり、なんと今回はチェコの作曲家ドヴォルザークの六重奏曲(ピアノ五重奏曲第2番からの編曲)も入るという。フランスの伝統曲に加えて、新しい試みにもチャレンジするレ・ヴァン・フランセは、まさにアグレッシブだ。 そして第二のレ・ヴァン・フランセの魅力は、なんと言ってもその素晴らしい音色。ひとりひとりが優れていても、アンサンブルを作ったときに、果たしてどんな音色になるのか、それは未知の領域である。しかし、レ・ヴァン・フランセの場合にはその心配がない。どんな作品のときにも、それぞれの個性を生かしながら、また楽器の個性を生かしながら、素晴らしいアンサンブルを作り上げる。音楽の方向性が、同じ方向を常に向いているのである。その快感は、実際に彼らの演奏を聴いていただかないと分からない。 このコンサートは、もちろん吹奏楽に参加している若者たち、フランス音楽好きに聴いてほしいが、それ以外でも、ピアノをなさっている方で、よく伴奏をされるというような方にも聴いてほしい。お互いの息の合わせ方が、絶妙だから。どうして、こんな風に合わせられるのだろう?それは仲良しだから、というのは回答にはならないが、本当に仲の良いグループでもある。その息のあった演奏を実体験してほしい。スーパー・ソリストたちが奏でる フランス音楽を堪能しよう※「福岡グランドクラシックス2018」全3公演のS席セット券発売中。詳しくは「チケット発売情報」(P16)をご覧ください。2018.March日 時 4月28日[土] 14:00開演会 場 福岡シンフォニーホール料 金 S席8,500円 A席6,500円 B席5,000円(学生券2,500円)出 演 フルート/エマニュエル・パユ オーボエ/フランソワ・ルルー クラリネット/ポール・メイエ バソン/ジルベール・オダン ホルン/ラドヴァン・ヴラトコヴィチ ピアノ/エリック・ル・サージュ曲 目 ミヨー:フルート、オーボエ、クラリネットとピアノのためのソナタ プーランク:六重奏曲 ほか03公演情報
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