テーマ別にパネルや実物の展示をします。なぜその取り組みを始めたか、その背景や想いをご紹介いたします。
普段なかなか知ることのできない工芸作家の想いや制作工程が知れるチャンスです!
(展示例) |
①現代的なデザインの取り入れ
庚申窯 × 上野焼の新しい「流れ」
「墨と雪」は、上野焼の代表的な釉薬「緑青流し」を墨色と雪色に変換したシリーズです。時代を’超’えて愛される普遍性を目指して、釉薬の色を「黒」「白」の無彩色に近づけることで、釉薬の流れ自体に注目がゆくよう意識しています。上野焼の新しい「流れ」を生み出しています。これにより、視覚的なコントラストが生まれ、伝統的な陶芸に新しい解釈を与えています。
②持続可能な製造と環境配慮
小倉縞縞 × 環境循環型プロジェクト
一度途絶えた小倉織、再生から40年。「もう二度と小倉織の伝統を絶やしてはいけない」を想いに進化を続けてきました。小倉縞縞がものづくりを続けていくためには、これまで以上に未来に向けた取り組みが必要だと考えました。特にコロナ禍での経験、昨今の世界的な気候変動、人々が分断に進む環境を目の当たりにし、ものづくりの観点からより良い未来に対して出来ることを模索していく中で、「地球の一員」としてあらゆる分野を超え、ともに未来のために活動する仲間と出逢い共創していくことが重要だと考え「縞縞EARTH」が誕生しました。
③テクノロジーとの融合
中村人形 × 遊べる彫刻
児童数が減少して廃校になった旧大名小学校跡地の再開発で2023年に誕生した大名ガーデンシティ。その中庭の東端に子どもたちが自由に乗って遊べる彫刻「大名の大狛犬」が鎮座しています。「大名の大狛犬」はこの原型を3Dスキャンし、NC加工機を併用して横幅4.5メートルの原寸大の樹脂製の原型を制作、そこから砂型を起こしてアルミニウム鋳造して制作されました。
④国際市場への展開
坂田織物 × 伝統と革新の融合
坂田織物が世界に向けてこの久留米絣を発信したい理由はこの布がたくさんの可能性を秘めているからです。伝統工芸は手間暇かかってなおかつ少量しか生産できないということを美学に思われがちだが私たちは進化なくして継続は不可能と身に染みて感じています。伝統工芸でありながらその殻を破るくらいの追求・探求の中でモノづくりをすることこそが作り手にしかなしえない発見なのです。伝統工芸を超えてこそ新しい発見・感動があるのかもしれないと思うとワクワクしませんか。坂田織物はそんな挑戦者でありたいと思っています。