アクロス福岡 チョン・ミョンフン プロジェクト in アクロス福岡
メッセージ&プロフィール
メッセージ

私は、どこででもですが青少年ということに重点をおいています。
パリでもそうですし、東京でも、ソウルでも青少年の育成を重視しています。
実際に公演をしている音楽家として、私の主たる責任というのは、
優れたメッセンジャーであることだと思っています。
そして音楽のメッセージを伝える対象として最も重要なのは若い聴衆です。

今回のプログラムで重要なのは、可能な限り最高の質を試みていくことだと思います。
プロの音楽家のように音楽を勉強していない若い人たちでも、質の高い音楽と低い音楽は本能的に理解できると思います。
音楽の価値というのは、理解をいかに深めていくかということだと思いますので―。

チョン・ミョンフン氏談(2012/1/18 アクロス福岡)
プロフィール
■ チョン・ミョンフンChung Myung-Whun(音楽監督・指揮)
 1953年ソウル生まれ。ピアニストとしてキャリアをはじめ74年チャイコフスキー国際コンクール第2位。その後、指揮者としての活動を開始。89年パリ・オペラ座バスティーユの音楽監督就任以来、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル等のオケや、テアトロ・フェニーチェやウィーン国立歌劇場等でのオペラ指揮を中心に多忙な日々を送っている。現在、フランス国立放送フィル、アジア・フィルおよびソウル・フィルの音楽監督を兼任。さらに2012年シーズンより、シュターツカペレ・ドレスデン創設以来、初めて置かれたタイトルである首席客指揮者に就任。
 指揮者として日本には1995年以来数多く来日、東京フィルやN響との演奏会ほか、手兵のオーケストラやフィルハーモニア管、ロンドン響等の海外オケとも頻繁に来日し、最も親近感のある演奏家のひとり。学生オーケストラの指導を通じて教育活動にも熱心に取り組んでいる。またアジアの音楽を通じた友情関係を築くために皇太子殿下と数度にわたって共演するなど、活発なアジア音楽外交を展開している。
 2009年に非営利財団MOM(ミラクル・オブ・ミュージック)を創設、アジア諸国の平和と友好を願い、アジアの若い音楽家の育成・支援を目的に尽力している。