「チョン・ミョンフンプロジェクト」に寄せて
父のチョン・ミョンフンは、若い世代への教育をとても大切に考えていて、それが自身に課せられた使命だと思い、このプロジェクトに取り組んでいます。私は、その背中をみて教育の大切さを痛感しながら、青少年たちを指導をしています。そして今回私の役割は、彼らが音で伝えるメッセージを、いかに率直に分かりやすく奏者の皆さんから聴衆の方たちに届けるかだと思っています。
今奏者として頑張っている若者たちには、仲間と一緒に作品を作り上げることの楽しさや苦労、そして協調性などを学び、音楽を通じて人間性を高めて欲しい。そして作曲家のメッセージを聴衆の皆さんに届けて欲しい。そして、客席からステージを臨む若者たちには、今回の演奏を聴いて、何でも良いので “感じて” 欲しいです。楽しい、悲しい、寂しい、嬉しい、何でもいいのです。感じかたは人それぞれですから。
私自身まだまだ勉強が必要で、音楽に限らず、いろいろなことを広く学びたいと思っています。指揮者である以前に、私はひとりの人間です。人として学び培ったことが音楽にも反映されることでしょう。今はまだ目先のことをひとつひとつ解決することで精一杯ですが、一人でも多くの方々に、音楽を通じて平和と友好のメッセージを送り届けたいと思っています。
チョン・ミン
*アクロス・ユースオーケストラ 第3回公演(7/26)指揮者
チョン・ミン
アクロス・ユースオーケストラ