ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で活躍するベルンハルト直樹ヘーデンボルクを含む5人のチェリストに加え、フルートのカリン・ボネッリが華を添えます。
プログラムはウィーンにちなむ作品が多い中、チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」が含まれている点にご注目。協奏曲として有名なこの曲を5人のチェリストがどう演奏するのか、まったく想像のつかない世界が広がりそうで、期待が高まります。
ふたりのエリザベート王妃国際音楽コンクール(ブリュッセルで開催)の優勝者によるデュオ・コンサート。
そもそもエリザベート・コンクールは、ベルギー生まれのヴァイオリンの巨匠イザイの業績を記念して創設されたコンクールを前身としており、現在では世界3大コンクールのひとつであり、また最難関として知られています。その優勝者は世界的な注目を常に集めます。
戸田弥生とアブデル・ラーマン・エル=バシャはそれぞれのソロに加え、クライスラーやエネスクといったイザイに関係のある作曲家の作品で共演。
音楽史を覗き見る、そんな発見にも満ちたコンサートとなるでしょう。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の奏者を中心に、コントラバスを除き、全員が名器ストラディヴァリウスを使って演奏するこのコンサート。
集まった楽器の天文学的価格にも驚きますが、弦楽器の魅力を教えてくれるさまざまな作品が、時代を超えて集められている点も嬉しいプログラムで、名曲を名器で聴く、その醍醐味を教えてくれるコンサートです。
福岡シンフォニーホールに響くストラディヴァリウスの音色をたっぷりお楽しみください。