音楽愛好家のボランティア組織「18世紀音楽祭協会」によって開催されてきた「福岡古楽音楽祭」を引き継ぎ、2014年に再スタートした「新・福岡古楽音楽祭」は第10回目の記念の年を迎えます。
「10周年記念コンサート」は「バロックの三大巨匠たち~祝祭の音楽」と題し、J・S・バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデルという日本でもお馴染みの作曲家の作品を取り上げます。寺神戸亮が指揮とヴァイオリンを兼ね、特別編成の10周年記念オーケストラが演奏。特にヘンデルの「水上の音楽」は作曲家のロンドン時代の傑作として知られていますが、まとまった形で聴くのは珍しいかもしれません。日本を代表するバロック音楽の腕利きたちの響宴をお楽しみください。
関連コンサート:10月13日(金)12:00開演 アクロス・ランチタイムコンサートvol.102《スペシャル版》
アクロス福岡ではすでにお馴染みの存在。福岡県出身のヴァイオリニストで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めた初の日本人である安永徹。その安永と長年演奏を共にして来たピアニスト・市野あゆみを中心に、九州交響楽団の精鋭メンバーが集結して、本当にレアな作品によるコンサートを開きます。
指揮者として活躍したワインガルトナーの「ピアノ六重奏曲」にまずご注目を。コントラバスを加えた編成は、ウィーン古典派からロマン派初期のシューベルトの時代に流行したスタイルを踏まえたものと思われますが、ブラームスの影響が濃いと言われる彼の室内楽がどんな表情を持っているのか、聴くのが楽しみです。
その他、フランスのミヨー、ドイツのヒンデミット、スペインのトゥリーナという作曲家の多彩さも、他では見ないもの。編成も2つのヴァイオリンとピアノ、弦楽器のみ、ピアノ三重奏と作品ごとに変わります。まさに芸術の秋に<真剣に>聴きたいプログラムで、すべての音楽ファンにオススメしたいコンサートです。
名実ともに世界最高峰のチェリスト「ヨーヨー・マ」と、彼が最も信頼をおくピアニスト「キャサリン・ストット」による注目の共演。
国連の平和アーティストでもあるヨーヨー・マは、“音楽”を深く親密な社会的コミュニケーションツールであると考え、常に人々を勇気づける活動を続けています。今回の来日公演でも、COVID-19の脅威から永い制限生活を耐え抜き、乗り越えた社会を癒すべく、フォーレやフランクの名曲とともに、豊潤な音楽の力を我々聴衆に与えてくれることでしょう。
レナード・バーンスタイン、ズビン・メータとの来日公演で、何度も日本の音楽ファンを熱狂の渦に巻き込んだイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団がやって来ます。そのメータからバトンを受け取った若手指揮者ラハフ・シャニ(1989年生まれ!)はすでにヨーロッパでも注目の的で、イスラエル・フィルとも順調な滑り出しを見せているようです。シャニはピアニストとしてもベルリンでデビューするなど、多才な音楽家ですが、今回の日本ツアーの共演者にはショパン国際ピアノコンクール第4位に入賞した注目のピアニスト・小林愛実が選ばれました。ピアノという楽器をよく知る指揮者との共演は、新しい協奏曲の風景を見せてくれるはずです。
イスラエル・フィルは弦楽器の響きの美しさで特筆されて来ました。近年はより実力を増し、世界で注目されるオーケストラとなっています。シャニとイスラエル・フィルによるベートーヴェン「英雄」は、この秋、最も聴きたい演奏のひとつ。<子ども無料招待>も用意されている公演で、注目のオーケストラを年代層問わずみなさまでじっくり味わってください。
※子ども無料招待は予定枚数に達したため、募集を終了いたしました。