杷木インターから大分県の前津江町方面に向かって車を走らせること30分、迫力ある合所ダムを過ぎると、そこには思い掛けないほど美しい風景が広がっていた。黄金色に輝く棚田と畦道に連なる真赤な彼岸花・・・それは周囲の山々の緑と澄み切った空の青にくっきりと浮かび上がり、まるで一枚の絵画を見るようだ。

彼岸花の別名は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と言って「天上の花」という意味があり、吉兆の赤い花が天から降ってくるという仏教の経典によるものらしい。花の命名には人々の願いが託されている。

美しく整備されたつづら棚田は農林水産省の「日本棚田百選」に選ばれており、棚田への地元の農家の方々の思いが伝わってくる。地図を片手に山林を自由に散策するのも良いが、オススメは昼食付きの「森林セラピーガイドウォーキング」だ。同行してくれるうきは市認定の「癒しの旅先案内人」の興味深い解説を聞きながら自然を満喫した後に、山村交流施設「四季の舎(もり)ながいわ」でランチを頂くプランだが、地元の新鮮野菜にこだわったお洒落なランチは人気で、木々の葉音や野鳥のさえずりを聞きながらの食事は、しばし時の流れを忘れさせてくれる。

【つづら棚田へのアクセス】
問い合わせ：うきは市役所 農林・商工観光課
TEL：0943-75-4975
アクセス：JRうきは駅より車で約30分