#2 門司 JR九州 - アクロス福岡
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駅ジェニックふくおか

#2 門司 JR九州

門司

関門トンネル開通で
九州の表玄関に
“鉄道の街”の中心駅


門司

旅客駅に機関区や貨物駅も

九州北端に位置する門司駅は、関門(下関駅―門司駅)間の機関車付け替えをおこなう重要駅として発展。1891(明治24)年に大里駅として開業。1942(昭和17)年の関門トンネル開通後、神戸駅と結ぶ山陽本線の終着駅になり、現・門司港駅が名乗っていた門司駅に改称された。
門司駅を語るうえで、東京、京都・大阪を行き来した寝台特急ブルートレイン、急行列車など客車列車をけん引した機関車交換は外せない。下関駅から門司駅の区間は、関門トンネル側が直流電化、九州内が交流電化と電圧が異なっている。そのため、同区間を交直両用の専用機関車に付け替える必要があったのだ。この機関車交換は2009年まで続き、門司駅で5~10分停車していたので、ホームで弁当や飲み物を手に入れた方も多かっただろう。
地上駅から2004年に建て替えられた3階建ての橋上駅舎は、当初よりバリアフリー化。メインは南口で、駅舎内にコンビニや居酒屋、歯科医院などが入居。駅前は国道3号で、バス停、タクシー乗り場がある。跨線橋と自由通路で結ばれる北口側には、サッポロビール九州工場跡地に門司赤煉瓦プレイスが誕生。近代化産業遺産に認定された旧サッポロビール醸造棟ほか、歴史を感じる重厚な建物が残っている。

門司駅に隣接した広大な土地に、JR貨物の門司機関区と北九州貨物ターミナル駅がある。門司機関区は多数の貨物列車用機関車が在籍し、関門間、九州内を行き来。検査・修繕も行われている。
北九州貨物ターミナル駅は2002年から稼働し、九州で一番多く貨物列車が停車する専用駅。九州内、関西や関東、札幌便などの貨物列車が発着している。一度に運べる物量の多さや二酸化炭素排出量が少ないことから、列車での貨物輸送の重要度は増すばかりだ。門司駅はまさに“鉄道の街”として機能している。

(取材・文・写真 東 淳二郎)

門司

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