「天然の恵み・秋月葛」
―朝倉市―
筑前の小京都と呼ばれ、今も古い街並みが残る秋月。町中にある武家屋敷跡は「秋月郷土館」として、当時の遺品等を中心に約400点が展示されている。また秋月城跡長屋門・黒門前から500mほど伸びる「杉の馬場」は武士たちの馬術の稽古に使われていたことからこの名が付けられ、春には桜、秋は紅葉が美しく、多くの人が散策に訪れる。
町の北東にそびえる古処山(こしょさん)に自生するツゲの原生林は、国の天然記念物に指定されている。自然が豊かで山が育む清らかな水と澄んだ空気、冬の寒さなどの条件が、葛つくりに適しており、藩の奨励により、本葛の製造が盛んになったそうだ。
本葛粉は野山に自生する寒根葛(かんねくず)の根を繊維状に粉砕し、何度も水に晒して真っ白な沈殿物になるまで繰り返す。それを木の箱に入れて固め、さらに2~3ヶ月陰干しし、約1年寝かしてやっと出来上がる。手間暇をかけた本葛粉は、解熱作用があり、筋肉や血管の緊張を和らげる働きもあることから、体が温まり精神のイライラや不眠などを解消し気持ちを落ち着かせる飲み物として葛湯にして愛飲されてきた。また、とろみをつける料理に使われたり、葛切りにして黒蜜やきな粉をかけてもおいしくいただける。
自然の恵みと手作りの秋月葛は、心も体も癒してくれる味だ。
町の北東にそびえる古処山(こしょさん)に自生するツゲの原生林は、国の天然記念物に指定されている。自然が豊かで山が育む清らかな水と澄んだ空気、冬の寒さなどの条件が、葛つくりに適しており、藩の奨励により、本葛の製造が盛んになったそうだ。
本葛粉は野山に自生する寒根葛(かんねくず)の根を繊維状に粉砕し、何度も水に晒して真っ白な沈殿物になるまで繰り返す。それを木の箱に入れて固め、さらに2~3ヶ月陰干しし、約1年寝かしてやっと出来上がる。手間暇をかけた本葛粉は、解熱作用があり、筋肉や血管の緊張を和らげる働きもあることから、体が温まり精神のイライラや不眠などを解消し気持ちを落ち着かせる飲み物として葛湯にして愛飲されてきた。また、とろみをつける料理に使われたり、葛切りにして黒蜜やきな粉をかけてもおいしくいただける。
自然の恵みと手作りの秋月葛は、心も体も癒してくれる味だ。
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【お問い合わせ先】
朝倉市観光協会
TEL:0946−24−6758
(火曜日休み)
廣久葛本舗
TEL:0946−25−0215
(無休・8時~17時)
廣八堂
TEL:0946-25-0311
(土日祝休み・8時~17時)