宮地岳の自然と海に囲まれた宮地嶽神社。参拝道両側の商店もどこかのんびりした雰囲気です。階段を登り切り、振り返ると真っ直ぐに続く参道の先には海が見えます。境内でひときわ目を引くのが重さ5tもあるという大注連縄。この他に大太鼓、大鈴もあり、それぞれ日本一を誇ります。

神社のご由緒は古く、神功皇后が渡韓の折、宮地嶽山頂より航交・勝運を祈願され、その後、御功績をたたえ主祭神としてお祀りしたと伝えられています。本殿奥には八つの宮があります。中でも不動神社は巨大な石で造られた古墳の中に不動尊を祀ったものでとても神秘的です。古墳からはたくさんの宝物が発見されており、その内十数点は国宝に指定されています。通常は石室内に入ることはできませんが、年に3回だけ参拝ができるそうです。

参拝の後は山頂まで約2.4kmの自然歩道を歩いてみましょう。聞こえるのは鳥のさえずりと風の音だけ。日々の喧騒を忘れさせてくれます。頂上近くからは玄界灘が一望できます。

神社内の民家村自然公苑では、日本各地から移築復元した古民家が開放されており、同時に四季折々の花を楽しむことができます。6月には江戸菖蒲と紫陽花が見ごろです。自然の中で1日ゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。