堺屋〜八女市〜
3月といえばひな祭りの季節。最近では、街中にお雛様を展示する「ひな祭り」が九州各地で開催され、多くの観光客が訪れるようになりました。今回うかがった八女市でも「雛の里・八女ぼんぼりまつり」と題し、毎年3月1日〜31日に開催されています。八女市は、八女福島仏壇や八女提灯など伝統工芸が息づく街。そんな土地柄から、八女独特のお雛様「箱雛[はこびな]」が生まれました。
箱雛は、八女の商家が仏壇職人に作らせたのが始まりで、大きな木箱に一体ずつを入れた二体のセット。仏壇や提灯作りの道具や装飾を使って作られたお雛様でした。しかし、昭和35(1960)年頃からは八女でも豪華な5段飾りが普及し始め、やがて箱雛は作られなくなってしまいました。ひな祭り会場では、現在残っている貴重な箱雛を見て昔を懐かしむ方も多いそうです。
「雛の里・八女ぼんぼりまつり」の会場のひとつ「堺屋」へ行ってみました。堺屋は、かつて造り酒屋だった木下家の住居で、築98年にもかかわらず当時のままの姿を残しています。離れの部屋は、桜の一本木の廊下や屋久杉の一枚板の欄間など贅は尽くしているものの決して華美ではなく、当主のセンスが感じられます。また、商売繁盛を願って各部屋には「半畳」の畳が入れられ、商売が「黒字」になるように壁を黒く塗るなどユーモアも満載です。
八女のひな祭りへお越しの際は、ぜひ堺屋へもお立ち寄り下さい。お雛様と一緒に庭の水琴窟の音に耳を傾けると、童心に返るひとときが過ごせそうです。
箱雛は、八女の商家が仏壇職人に作らせたのが始まりで、大きな木箱に一体ずつを入れた二体のセット。仏壇や提灯作りの道具や装飾を使って作られたお雛様でした。しかし、昭和35(1960)年頃からは八女でも豪華な5段飾りが普及し始め、やがて箱雛は作られなくなってしまいました。ひな祭り会場では、現在残っている貴重な箱雛を見て昔を懐かしむ方も多いそうです。
「雛の里・八女ぼんぼりまつり」の会場のひとつ「堺屋」へ行ってみました。堺屋は、かつて造り酒屋だった木下家の住居で、築98年にもかかわらず当時のままの姿を残しています。離れの部屋は、桜の一本木の廊下や屋久杉の一枚板の欄間など贅は尽くしているものの決して華美ではなく、当主のセンスが感じられます。また、商売繁盛を願って各部屋には「半畳」の畳が入れられ、商売が「黒字」になるように壁を黒く塗るなどユーモアも満載です。
八女のひな祭りへお越しの際は、ぜひ堺屋へもお立ち寄り下さい。お雛様と一緒に庭の水琴窟の音に耳を傾けると、童心に返るひとときが過ごせそうです。
▲八女独特のお雛様「箱雛」。
現在は制作されていませんが、ひな祭り期間のみ限定数で販売されます。
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お問い合わせ
八女市観光協会
TEL:0943-22-6644
八女市商工観光課
TEL:0943-23-1596
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お知らせ
第11回雛の里・八女ぼんぼりまつり
会期:2008年3月1日(土)〜31日(月)
堺屋をはじめ昔の町家の佇まいが残る横町町家交流館など、八女福島の白壁の町並み界隈を中心に、市内100軒あまりのお店や一般家庭でお雛様を展示します。期間中は、お雛様パレードやミニコンサートなど様々なイベントも開催されます。
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ほあし・よしゆき
自然の風景に関心が薄く、人間の創った[物]に対して濃い。人の[営み]の象徴としての[街角]を多く描く。営みの延長としての[食べ物]にも執着心が強く、食べ・描き・造る・・・事にも熱心。その故もあって・・・糖尿。