南蔵院大師堂〜篠栗町〜 - 風景ふくおか - アクロス福岡
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南蔵院大師堂〜篠栗町〜

南蔵院は正式には「高野山真言宗別格本山篠栗四国総本寺」といい、和歌山県の高野山にあったお寺を篠栗霊場の総本寺として迎えました。全長41mの涅槃像や高さ11mの不動明王像など見所が多く、観光客にも人気です。
篠栗四国八十八ヶ所霊場の第一番札所、南蔵院。訪れた時は霊場開きの前でしたが、「弘法大師」と書かれた赤い灯籠が目をひく大師堂には、お参りする方の姿が多く見られました。

篠栗霊場の歴史は古く、今から約1200年前に弘法大師空海が唐から帰国した際、篠栗を訪れ、雨乞い祈祷を行って人々を救ったという言い伝えがあり、それ以前からも篠栗は信仰の地でありました。1835年、本四国八十八ヶ所参拝の帰りに篠栗に立ち寄った尼僧慈忍が、疫病に苦しむ人々の平癒を願って霊場の開創を発願しましたが志半ばで挫折、その後地元の藤木藤助らが慈忍の遺志を継いで苦労を重ね、篠栗八十八ヶ所が整えられました。

明治になると廃仏毀釈の影響で篠栗霊場が存亡の危機に瀕しましたが、村民が一丸となって誓願し、存続させたといいます。

篠栗には年間100万人以上の参拝者が訪れ、最近では韓国など海外からの観光客も多いそうです。篠栗の賑わいは、人々の霊場を守りたいという思いと努力に支えられてきたのです。

南蔵院で見かけたお遍路さん。
▲南蔵院で見かけたお遍路さん。
肩にかけている袋は「さんや袋」といい、納経帳や線香などを入れています。普段着にこの袋一つでお遍路さんに早変わりです。
「同行二人[どうぎょうににん]」とは弘法大師とともに旅をしているという意味です。

  • お知らせ

    太祖神楽
    会期:2008年4月13日(日)13時〜
    場所:太祖神社下宮神楽殿
    毎年4月と10月に若杉山の太祖神社で行われる神事で「四剣の舞」が有名です。県無形民俗文化財に指定されています。
    篠栗春らんまんハイキング
    会期:2008年4月29日(火・祝)8時〜受付
    場所:クリエイト篠栗
    毎年開催される篠栗の春の恒例行事です。クリエイト篠栗を出発し、スタンプラリーを行いながらハイキングを楽しみます。
    米焼酎“篠栗伝説”完成!
    その昔献上されていたと語り継がれている篠栗町金出と高田の米と、弘法大師ゆかりの霊峰若杉山の伏流水を使用し、篠栗出身の呑山杜氏が仕込んだ本格米焼酎です。参拝のおみやげにぜひ!(4月中旬発売予定)
    篠栗町観光協会のホームページがオープンしました
    篠栗町観光協会のホームページが、3月1日にオープンしました。見所の紹介や食事、宿泊、歴史についてなど、情報満載です。ぜひのぞいてみてください。

  • 絵  ほあし・よしゆき
    自然の風景に関心が薄く、人間の創った[物]に対して濃い。人の[営み]の象徴としての[街角]を多く描く。営みの延長としての[食べ物]にも執着心が強く、食べ・描き・造る・・・事にも熱心。その故もあって・・・糖尿。