筑後川昇開橋〜大川市〜 - 風景ふくおか - アクロス福岡
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風景ふくおか

筑後川昇開橋〜大川市〜

現在は遊歩道として一般に公開。毎週月曜と年末年始を除く日中は、1時間に1度、橋の上げ下げが行われている。
筑後川に臨み、古くから木工のまちと知られる大川市。大川市はいま、“デザイン発進基地”をテーマにとしてまちづくりに取り組んでいる。

大川木工家具の歴史を辿ると、その起こりは、室町時代後期に、船大工による指物製作に行き着く。その後江戸時代後期、物を入れる箱の家具類である「箱物」の生産が始まるが、これが今日の大川家具に繋がっている。だが、生活様式の変化や低価格の輸入家具によって、戦後・高度経済成長期に飛躍した大川家具の需要は近年減少している。このため、大川のインテリア産業を再生するため、地域が一体となって、家具や建具を始め、大川ブランドの創出によるインテリア産業の復権を目指している。

また、大川市は歌謡史に大きな足跡を残した古賀政男の故郷でもある。古賀政男を記念した「大川音楽祭」の開催とともに、古賀メロディーをモチーフにしたメロディーロードの整備や古賀政男にちなんだ公園の整備を通じて、昭和の時代の日本人の心を今に伝えようとしている。

さて、筑後川のシンボルのひとつとして、大川市と佐賀県諸富町を結んだ筑後川昇開橋が挙げられる。昭和10(1935)年に国鉄佐賀線の敷設とともに架橋され、竣工当時は東洋一の可動鉄橋と呼ばれた。

可動橋の可動方法には何種類かあるが、この筑後川昇開橋は橋桁の一部が約23メートルの高さまで垂直に上昇する。昭和62(1987)年、国鉄佐賀線の廃止にともない、その本来の使命を終えたが、保存運動が起こり、平成8(1996)年、遊歩道として再整備され現在も稼動している。現存する可動橋としては、国内最古のものであり、平成15(2003)年に国指定重要文化財認定された。

この昇開橋への眺望は、少し上流または下流から橋の全景、つまり“横”から眺めるのが美しく、夕日を背景にしたこの橋の全景写真をご覧になった方も多いのではなかろうか?だが、この橋の魅力は、外から眺めるのではなく、その内側に入って見上げるときに、より実感する。橋を「昇開」させるための巨大な鉄塔は、装飾性を排し、武骨とも言えるその構造物は凛として眼前に存在する。

デザインのまち、大川市を望むこの橋は、昭和・平成の時代を経て今もその風景を担っている。

市役所にほど近いところにある、大川中央公園のトイレと、マンドリンの丘。
▲市役所にほど近いところにある、大川中央公園のトイレと、マンドリンの丘。トイレの建物内に入るとセンサーが反応し古賀メロディが流れる。

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    大川インテリア課商業観光係
    TEL:0944-87-2101
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    エツ漁解禁
    会期:2008年5月1日(木)
    5〜7月はカタクチイワシ科の美しい魚「エツ」が名物料理として旬。

  • お問い合わせ

    (財)筑後川昇開橋観光財団
    TEL:0944-87-9919
  • お知らせ

    昇開橋まつり
    会期:2008年5月25(日)
    「筑後川昇開橋スタンプラリー」とはじめ、昇開橋を中心としてイベントを開催。

  • 絵  ほあし・よしゆき
    自然の風景に関心が薄く、人間の創った[物]に対して濃い。人の[営み]の象徴としての[街角]を多く描く。営みの延長としての[食べ物]にも執着心が強く、食べ・描き・造る・・・事にも熱心。その故もあって・・・糖尿。