#4 福岡シンフォニーホールのシャンデリア
豪華さと音響効果を
兼ね備えた老舗の技術
いつも見ている建物だけど、実は意外と知らないことだらけ。そんな「アクロス福岡」の、一歩踏み込んだ“秘密”をご紹介する「探検!アクロス福岡」。第4回目は、「福岡シンフォニーホールのシャンデリア」です。
オーケストラのダイナミックな音を体感するならアクロス福岡の「福岡シンフォニーホール」。緻密な計算をもとに施された設計もさることながら、「音楽をぜいたくに楽しめる空間」として設えられた趣向にもまた注目です。
今回ご紹介するのはシンフォニーホールの天井をきらびやかに彩る10基のシャンデリア。建設から20年経った今でも色あせないその魅力には、なるほど納得!と思わず唸ってしまう理由がありました。
このシャンデリアは約200年の歴史を誇るオーストリアの老舗(しにせ)・ロブマイヤー社製。ウィーンで、当時はまだ珍しかった上質なクリスタル製品を製造するガラス細工職人として始まった同社ですが、1835年、時の皇帝にテーブルセットとシャンデリアを納め、皇室御用達の称号を得てから規模が拡大。今では世界中の王宮や教会、オペラハウスなどの名立たる建築に欠かせない存在です。
定期点検の際に並んでみました。人の背丈ほどの見事なボリューム!
《シャンデリア総サイズ/高さ3m、幅2.2m》
このシャンデリアは上から下へと三部構成になっています。
上部は流れる滝をイメージ。真ん中の水平なガラス板は、実は音を反響させる役割を兼ね備えています。そして客席から見える下部は花火やスターバーストをイメージし、クリスタルビーズが木の幹と枝のように構成され、ホール全体に音を拡散させる機能も併せ持っているそう。ぜいたくな時間を輝きで演出してくれる上、しっかりと音響面にも配慮された設計を、次回ホールにお越しの際にはぜひチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介するのはシンフォニーホールの天井をきらびやかに彩る10基のシャンデリア。建設から20年経った今でも色あせないその魅力には、なるほど納得!と思わず唸ってしまう理由がありました。
このシャンデリアは約200年の歴史を誇るオーストリアの老舗(しにせ)・ロブマイヤー社製。ウィーンで、当時はまだ珍しかった上質なクリスタル製品を製造するガラス細工職人として始まった同社ですが、1835年、時の皇帝にテーブルセットとシャンデリアを納め、皇室御用達の称号を得てから規模が拡大。今では世界中の王宮や教会、オペラハウスなどの名立たる建築に欠かせない存在です。
定期点検の際に並んでみました。人の背丈ほどの見事なボリューム!
《シャンデリア総サイズ/高さ3m、幅2.2m》
上部は流れる滝をイメージ。真ん中の水平なガラス板は、実は音を反響させる役割を兼ね備えています。そして客席から見える下部は花火やスターバーストをイメージし、クリスタルビーズが木の幹と枝のように構成され、ホール全体に音を拡散させる機能も併せ持っているそう。ぜいたくな時間を輝きで演出してくれる上、しっかりと音響面にも配慮された設計を、次回ホールにお越しの際にはぜひチェックしてみてくださいね。
(取材・文 後藤暢子)
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探してみよう!秘密のアクロスシャンデリアの納品時に、ロブマイヤー社から贈られたクリスタルの花瓶。記念にシャンデリアと福岡県の県花である梅の模様があしらわれています。ホール内のどこかに飾られていますので、ぜひ探してみてください。
サイズ/高さ40㎝、直径24㎝ -
見比べてみよう!
ウィーン学友教会(オーストリア)(写真右)やメトロポリタン歌劇場(ニューヨーク/アメリカ)(写真左)で輝きを放つロブマイヤー社のシャンデリア。