#6 ステップガーデンの秘密②
“災害時は
避難経路になるんです”
いつも見ている建物だけど、実は意外と知らないことだらけ。そんな「アクロス福岡」の、一歩踏み込んだ“秘密”をご紹介する「探検!アクロス福岡」。第6回目は、「ステップガーデンの秘密②」です。
9月1日は、防災の日です。1923年9月1日午前11時58分に発生し、死者行方不明者14万人以上の惨事を生んだ関東大震災の教訓として、防災の意識を高めるために1960年に政府が制定しました。アクロス福岡でも、非常時における各セクションの初動ガイドラインが徹底されています。定期的に防災訓練が実施されているのはもちろんですが、種々の性格の異なる施設を集積する複合施設ならではの防災計画が立てられています。その計画に登場するのは、「登るステップガーデン」ではなく「くだるステップガーデン」なのをご存知ですか?
アクロス福岡で火災が起こったとき、実は避難経路のひとつとしてステップガーデンが利用できるように設計されているのです。避難階である1階を除く2階から13階までは、各階それぞれからステップガーデンに出られるようになっており(非常時のみ)、ステップガーデンの階段が避難経路になります。避難場所は、天神中央公園です。また、「もしステップガーデンで火災が起きて、木々が燃えたら避難経路はどうなるの?」という心配もご無用。ステップガーデンの土は、豪雨時にも雨水を蓄えながら少しずつ階下に落とす機能があり、急激な増水を防ぐ効果のある人工土壌「アクアソイル」が採用されていますが、この土は火災にも強く、延焼を防いでくれるので安心です。
天神中央公園から続く自然をイメージさせ、一体感を持たせるためのデザインとして築かれただけでなく、災害時にもしっかりと役割を果たすステップガーデン。アクロス福岡が、さまざまな視点を考慮して設計された建物であることを象徴するスポットです。
アクロス福岡で火災が起こったとき、実は避難経路のひとつとしてステップガーデンが利用できるように設計されているのです。避難階である1階を除く2階から13階までは、各階それぞれからステップガーデンに出られるようになっており(非常時のみ)、ステップガーデンの階段が避難経路になります。避難場所は、天神中央公園です。また、「もしステップガーデンで火災が起きて、木々が燃えたら避難経路はどうなるの?」という心配もご無用。ステップガーデンの土は、豪雨時にも雨水を蓄えながら少しずつ階下に落とす機能があり、急激な増水を防ぐ効果のある人工土壌「アクアソイル」が採用されていますが、この土は火災にも強く、延焼を防いでくれるので安心です。
天神中央公園から続く自然をイメージさせ、一体感を持たせるためのデザインとして築かれただけでなく、災害時にもしっかりと役割を果たすステップガーデン。アクロス福岡が、さまざまな視点を考慮して設計された建物であることを象徴するスポットです。
(取材・文 後藤暢子)
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覚えておこう!
非常口のサインには白と緑の2種類があります。この違いをご存じですか?白は途中経路、緑はその場所が非常口ということを示しています。「緑が出口!」と覚えてください。 -
トップライトの火災時の役割
火災時、アトリウムは地下2階から地上12階まで、防火シャッターで覆われた遮断空間となり、延焼から免れた状態で避難することができます。それでも漏れてくる排煙を館内に蔓延させないため、アトリウム上層のトップライト(半月形で館外に突き出ている部分)の窓ガラスが開け放たれ、館内の空気は大きな渦となって館外へ排出されます。