#12 福岡シンフォニーホール オペラ編 - アクロス福岡
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探検!アクロス福岡

#12 福岡シンフォニーホール オペラ編

福岡シンフォニーホール オペラ編

いつも気になっていた
オーケストラピット
覗いてみたら
予想以上に深かった!


いつも見ている建物だけど、実は意外と知らないことだらけ。そんな「アクロス福岡」の、一歩踏み込んだ“秘密”をご紹介する「探検!アクロス福岡」。第12回目は、「福岡シンフォニーホール オペラ編」です。

アクロス福岡が建設されるまで、福岡市内にはクラシック音楽専用のコンサートホールがなく、多くのクラシック音楽ファンの期待を一身に集めて「福岡シンフォニーホール」が誕生しました。

福岡シンフォニーホールは通常はオーケストラ時に使用する「シューボックス形式」ですが、小編成の演奏会用の「室内楽形式」や、オペラや講演会の時に使用され、舞台を額縁の形にする「プロセニアム形式」にも対応できます。

「プロセニアム形式」をとるオペラやバレエのときに登場するのが、オーケストラピット。持ち込まれる楽器の大きさや構成により異なりますが、30から40名は優に入るキャパシティーです。この場所、実は客席であったはずの1列目から6列目までの座席が取り外され、床面が地下に可動する仕組みになっています。そのため、オーケストラピット使用時の最前列チケットは、1列目ではなく7列目ということになります。座席のある床面からは1.3メートル下がっており、演出の妨げにならぬよう床上には0.74メートルの仕切りが立てられているので、約2メートルの深さで囲まれていることになります。(場内が明るい休憩時間であっても、のぞき込むのは危険ですので、この写真でオーケストラピットの様子をお楽しみくださいね)。

また、オペラなどのときにしか見られない光景が舞台裏にもたくさんあります。そのひとつは、出演者数が多いため楽屋内に持ち込めず、楽屋の外に並べられた衣裳とその間を行き交う出演者やスタッフたち。そのにぎやかな様子はオペラ独特です。裏側のいたるところでたくさんのスタッフが開演直前まで準備しています。こうしたたくさんの人の熱気に包まれた舞台裏が、ステージ上での白熱した演技と演奏を支えているのです。

(取材・文 後藤暢子)