木うそ 〜
神事を守る表情豊かな神の鳥
大きな目が愛くるしくも勇ましい太宰府の木うそ。毎年1月7日の夜、太宰府天満宮の鷽替(うそかえ)神事で用いられる神具です。鷽替神事とは、「替えましょ、替えましょ」と言いながら木うそを交換し合い、昨年ついた嘘を誠と取り替える行事のこと。少なくとも350年以上前から催されており、長い年月の中で神事とともに受け継がれてきた木うそは、細長くあまり羽がなかった形から少しずつ姿を変え、今の形になりました。
太宰府の木うその特徴は、幾重にも巻き上げられた羽。この羽を美しくつくるには、素材・乾燥・職人の技の3つが重要です。まず素材には、色が白いコシアブラの木を使用。やわらかく加工しやすいコシアブラでないと、羽がきれいに巻き上がらないのだそうです。そうして採取されたコシアブラは、3カ月~1年間に渡ってじっくりと乾燥させます。「乾燥が足りないと上手く巻き上がらないし、逆に乾きすぎるとガサガサと毛羽立ってしまいます。羽が美しく巻き上がるのは、木を伐採した時からの気配りの積み重ねなんです。」と話してくれたのは、太宰府木うそ保存会の青柳健夫さん。この言葉からも、制作の繊細さが伺えます。乾燥後は生地を円柱形に形成し、いよいよ羽を巻き上げる「羽上げ」作業へ。細長いツキノミで、生地の表面をていねいに削っていきます。全ての羽を同じ大きさに、均等の厚さに巻くのは、想像以上に至難の業。木うそのサイズが大きいほど羽が多く、また力もいるので、手練の職人しか作ることができません。
昔から、神具以外にお土産としても親しまれてきた木うそ。将来、保存会では太宰府産のコシアブラで作れるよう、近年は植樹活動や林の手入れも行っているそうです。伝統を後世へ伝えたいという人々の想いが、木うそを守っています。
太宰府の木うその特徴は、幾重にも巻き上げられた羽。この羽を美しくつくるには、素材・乾燥・職人の技の3つが重要です。まず素材には、色が白いコシアブラの木を使用。やわらかく加工しやすいコシアブラでないと、羽がきれいに巻き上がらないのだそうです。そうして採取されたコシアブラは、3カ月~1年間に渡ってじっくりと乾燥させます。「乾燥が足りないと上手く巻き上がらないし、逆に乾きすぎるとガサガサと毛羽立ってしまいます。羽が美しく巻き上がるのは、木を伐採した時からの気配りの積み重ねなんです。」と話してくれたのは、太宰府木うそ保存会の青柳健夫さん。この言葉からも、制作の繊細さが伺えます。乾燥後は生地を円柱形に形成し、いよいよ羽を巻き上げる「羽上げ」作業へ。細長いツキノミで、生地の表面をていねいに削っていきます。全ての羽を同じ大きさに、均等の厚さに巻くのは、想像以上に至難の業。木うそのサイズが大きいほど羽が多く、また力もいるので、手練の職人しか作ることができません。
昔から、神具以外にお土産としても親しまれてきた木うそ。将来、保存会では太宰府産のコシアブラで作れるよう、近年は植樹活動や林の手入れも行っているそうです。伝統を後世へ伝えたいという人々の想いが、木うそを守っています。
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問い合わせ先・見学先
太宰府木うそ保存会
毎月第2日曜日の11~15時には、太宰府館(太宰府市宰府3-2-3)2階にて木うその絵付け体験会を開催しています。
太宰府市石坂1-15-26
TEL:092-922-4258
▲生地の表面を削り、羽を巻き上げる
▲羽上げに使う台(写真左)もお手製
▲コシアブラ林の手入れも行っている
▲3~21cmと大小さまざまなサイズがある