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福岡×文化

福岡の伝統工芸

八女提灯 やめちょうちん仏壇・仏具

筑後の恵みが産んだ、幽玄の美

八女地方の竹や、澄んだ水から生まれた和紙、絹などを素材にして誕生した八女提灯。筑後のお盆や祭の風物詩であるだけでなく、文化の粋を集めた逸品でもあります。江戸時代、文化年間(約200年前)ごろに福島町(今の八女市)で生まれた素朴な「場提灯(ばちょうちん)」というものから始まり、安政年間(約150年前)には、吉永太平により一条螺旋(いちじょうらせん)の製法、薄い手漉き和紙の導入などその基礎が築かれます。その後も多くの先達・名匠たちの手によって明治、大正と進化を続けました。

提灯の種類

地元に伝統的に伝わる長い筒の形をした「住吉」や、吊り提灯「御殿丸」などがありますが、現在では「行燈」が最も一般的です。八女生産の約8割がお盆用ですが、祭提灯や神社用の提灯なども生産しています。

提灯作りの技~「張り付け」と「絵付け」

八女では毎年6、7月が作業の最盛期で、生産は「ひご巻き」「張り付け」「絵付け」などの工程が分業で行われます。張り付けは、現在では絹が主流です。張り付けた絹を剃刀などで裁断する作業、その絹の上に「ドウサ」を塗る作業は熟練と繊細さを必要とします。「絵付け」作業も生産性を向上させるため「速画」という独自の技法が発達しました。筆絵師は、既に頭の中に入れた絵の構図を基に、一度に10以上の火袋に下絵無しでひとつひとつ細かく筆を入れていきます。筑後の職人の心意気が、ここにも息づいています。

お問い合わせ

八女提灯協同組合

お電話でのお問い合わせ
0943-22-5161