福岡の伝統工芸
天然樟脳 てんねんしょうのう諸工芸
森がくれたやさしい香り
樟脳は約400年前から製造されており、防虫剤や芳香剤として人々の暮らしを支えてきました。樟(くす)の原木を小さな木片にし、甑(こしき)で蒸すことで発生する蒸気を冷やして結晶化させ、搾って固めることで樟脳が出来上がります。約6tもの樟から出来る樟脳はわずか25kgほど。最近では、製造過程で作られる樟脳油も、アロマオイルとして注目されています。合成樟脳の普及などにより一時は消えつつあった天然樟脳ですが、県内では唯一、みやま市の内野樟脳で守られ続けています。
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内野樟脳
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