木を使った物づくりに携わるため、脱サラして木工家になった藤村剛美さん。元々、手先が器用でいろいろな物を手作りしていたそうですが、木が持つ温かさや優しさに魅せられ2003年に工房をオープンしました。
藤村さんによると「厳選された無垢の一枚板を使い、天然成分を原料とした塗料を使用することで、子どもからお年寄りまで安心して使える木工品」を作り続けてきました。無垢材家具は、木のぬくもりに加え、使っていることによって増してくる味わい深さを楽しむことができます。さらに、木の成長過程でできた割れや穴をそのまま生かすことで、手作りでしか表現できない木のぬくもり、パワーを感じることも可能です。
木工職人になり15年以上が経った藤村さんは、「工房に来られたお客さまのご要望で、木とガラスや陶器を合わせた洗面台や鏡を作ったり、華道家のために花器を木製で仕上げたり」と工夫を凝らした、新たな製品づくりを始めています。
今回、藤村さんにとって3回目の個展になる、木の温もり「木展(こてん)」は、テーブルや椅子をはじめ、テレビ台、鏡、まな板、ボトルホルダーなど小物も含め70点～80点が展示されます。「こだわりを持って一点ずつ、丁寧に仕上げています。堅い木、柔らかい木の特徴を生かした作品に触れてみてください」と藤村さん。機械製のベニヤなどと違い木目姿がそのまま残っている、無機質でなく思いやりにあふれた木工品に、ぜひ接してみてください。

【体験】一輪挿し作り体験 / 1,500円