上野焼・小石原焼~花のうつわ展
※このイベントは終了しました。
主催:(公財)アクロス福岡
伝統を誇る花器が華道展とコラボ
国指定伝統的工芸品である上野(あがの)焼と小石原焼。上野焼の一番の特徴は、生地の薄さにあり、程よい重さと質感が手になじみます。釉薬の種類が多いので、彩り豊かな色使いが上品な個性を演出している陶器です。一方、小石原焼は民陶として知られ、日頃の生活の中から生まれた道具と技を用いています。普段使いの中でその魅力が理解できる、用の美を確立した日用雑器といえます。
今回、匠ギャラリーでは、53年の歴史を持つ福岡市華道展の開催時期に合わせ、上野焼、小石原焼の花器をメインとした展示販売を開催することになりました。福岡市華道展との初めての連携により、華道家が上野焼、小石原焼の花器で、実際に花を生けた作品、数点の展示を行います。
華道家から見たこのコラボレーションを、草真流の後藤覚徹さんに聞いてみました。これまでも、ふたつの花器を使ったことがあるそうで「陶器としての温かみは以前と変わらず、器そのものの高級感が増したように感じます」。現代の華道は、優しい材料と花、花と花の組み合わせが主流だそうで、「両花器との結びつきは、花と花器それぞれの個性が一層輝くことになります」。花のうつわ展では、器を見せることができる生け花を心掛け、「上野焼、小石原焼のイメージを損なわず、さらに、花器を隠さない華道を表現していきたいと思っています」と後藤さん。
薄づくりの美、用の美を極めた花器と、可憐な花々との“出合い”をお楽しみいただける展示会になります。
※花生けを6/5(水)午後から行います。
【実演】ロクロを使った制作実演
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