一目ぼれ桐家具展
※このイベントは終了しました。
主催:桐里工房 稗田正弘
伝統を守り桐にこだわる職人技
大川家具は450年以上の歴史を持ち、船大工による箪笥(たんす)や長持ち(長方形の蓋付き整理箱)、机など板を差し合わせて作る指物が原点。創業明治45年の桐里工房は、その大川にある桐家具にこだわった専門製造工房です。桐は落葉広葉樹で、生育が非常に早く20~30年で大木に。自然に優しく肌触りが良く、抗菌や防湿効果に優れており、家具材として最適と称されるゆえんです。ただ、桐は繊細で柔らかな木質なので、刃物の切れ味が最重要になります。
桐里工房の稗田正弘代表によると「私たちの桐家具製作は、伝統的技法を継承した職人による手造り。刃物を使いこなせるようになるには、まず道具を研ぐことから始まり、10年はかかります」。稗田代表は1986年に大川総桐箪笥が福岡県知事指定特産民工芸品の取得の際にも尽力。大川の桐箪笥は、滑りが良く隙間や遊びのないのが特徴。「太古から続く伝統工芸は、時代とともに進歩し、現代で使えるものに成長していくことだと思っています。今後は国指定を目指します」とのこと。
今回の「一目ぼれ桐家具展」では、100年以上の歴史を持つ桐里工房の職人たちが手塩にかけて造り上げた箪笥やテーブルなどの桐家具を展示・販売。特に折り畳みができるバタフライテーブルや囲炉裏テーブルが一押し。また、稗田代表は桐の持つ特性が人々の健康につながることに着目。桐材でサーモウールを包み込むことで優れた断熱や調湿効果のあるベッドも展示・販売します。
【実演】桐小物の制作実演