博多人形「子」の干支と正月飾り縁起物展
※このイベントは終了しました。
主催:博多人形商工業協同組合
新年にふさわしい干支や縁起物人形
人形の部で初めて国指定伝統的工芸品に指定された博多人形は、長い歴史を誇っています。博多では約800年前から素焼き人形を愛でる習慣があったと伝えられています。慶長6年(1601年)黒田長政が筑前入府の際に集められた職人が博多人形の下地をつくり、江戸時代後半、名工たちの作品により博多人形が全国的に有名になりました。明治時代、パリ万国博覧会への出品で高い評価を得て、日本を代表する人形になった経緯があります。素焼きを着色し、土のぬくもりを表現。きめ細かい掘り込みは独特の美しさにあふれています。その作品で、能、歌舞伎、美人や武者物、縁起物など多岐にわたっています。
博多人形商工業協同組合の副理事で、後藤博多人形株式会社代表の後藤達朗さんにお話を聞くと「現在、30歳から80歳代まで約80名の博多人形師が活動しています。今までの作品に加え、インバウンド向けに博多人形ガチャ、福かぶり猫のほか、6月に行われた『G20福岡』では参加国の旗などをイメージしたお福人形を29体制作しました」。各国の参加者が喜んでくれたお福人形は、8月に一般公開され大きな話題になりました。
今回の「博多人形 子(ね)の干支展」は恒例の展示会。「アクロス福岡が開館した1995年から子の干支展を開催していて、早いもので25回目になります。毎年楽しみに来場していただける方たちも多く、私たちも力が入ります」と後藤さん。子の干支人形は新作に加え、今までの作品をアレンジしたものも出品。その他、正月縁起物や戎(えびす)人形、大黒人形が展示・販売されます。ぜひ、ご来場ください。
[実演]
博多人形の彩色