上野焼バレンタイン猪口展
※このイベントは終了しました。
主催:上野焼協同組合
異色経歴の窯元による力感あふれる酒器
江戸時代から茶陶として発展し、400年以上の歴史を誇る上野焼(あがのやき)。究極の薄づくりが生み出す、程よい重さと手に馴染む感覚、豊かな色使いが愛され続けられるゆえん。1983年に国指定伝統的工芸品になっています。
「上野焼バレンタイン猪口展」は、匠ギャラリーと福智町の陶芸館(上野焼協同組合主催)で開催される展示会。当初、バレンタインチョコに、酒器の猪口をかけた洒落から生まれました。高級感がただよう上野焼ですが、この展示会で販売されるものは1,100円とお手頃なものばかり。窯元がそれぞれの特徴を生かした魅力あふれるものを出品します。
今回の展示会に出品する城之窯の城野豊三さんは元相撲力士という異色の経歴の持ち主。「現在の理事長・八角親方、錣山(しころやま)親方(元・寺尾)が1年先輩でした。稽古中に足をケガして回復できず、2年ほどで力士を引退。知り合いの勧めにより窯元育成で3年間学び、思い切って4年目に独立して35年目になります」。城之窯は藤色や桜色など淡い色合いが一番の特徴。上野焼周辺に藤棚や桜の名所があることがその発想。女性のお客さんが多いので、使いやすさはもちろん、片づける際に重ねられるかなど収納のしやすさも考えているそうです。
「上野焼バレンタイン猪口展」では、大胆な柄や掘り込みが際立つものを出品。「小さな樽や桶を意識し、ねずみ年から連想する俵に似せた酒器です。お気に入りのものを見つけてください」と城野さん。なお、数に限りがありますので、お早めにご来場ください。
[実演]
ロクロを使った制作実演