九州交響楽団 第九
※このイベントは終了しました。
チケット発売日:2019年9月25日(水) 10:00~
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概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
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入場料 |
※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。(有料託児サービスあり・要予約) |
チケット |
・アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 ・九響チケットサービス(平日9:30~17:30) TEL:092-823-0101 ・ローソンチケット TEL:0570-084-008(Lコード:83780) ・チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:142-203) |
出 演 | 指揮/小泉和裕 |
曲 目 | ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」 |
お問い合わせ | 九響チケットサービス |
加耒(かく) 徹(バリトン) インタビュー
Q.年末のスタンダードとなっている「第九」。加耒さんにとってはどのような存在ですか?
私は中学・高校時代(泰星学園/現上智福岡卒業)の時にブラスオーケストラ部に所属していて、そこの定期演奏会で毎年ベートーヴェンの交響曲を演奏していたのがきっかけで音楽の道に進むことを本格的に考えたので、この曲こそ私の原点であり、その環境に感謝しています。今では声楽家として、色々な曲を歌わせていただいていますが、ベートーヴェンの交響曲の中で唯一歌が入る「第九」を歌う際はいつも青春時代を思い出します。3楽章まではこれまでの交響曲と同じく器楽のみでメッセージが奏でられますが、終楽章でダイレクトに歌詞が聴衆に聴こえる“声楽”という楽器が入ってくるのが魅力的ですね。既に耳が聞こえなかった彼が残した最後の交響曲。歌詞の意味もぜひ感じながら聴いていただきたいですね。
Q.「第九」を歌われる際に気を付けているところや工夫されていることなどありましたらお聞かせください。
「第九」は何度演奏しても特別なプレッシャーを感じる曲でもあります。第4楽章でバリトンの歌声によって突然メッセージが語られます。それまでの長い時間で、オーケストラが作り上げた世界を、崩すわけにもいかず、なおかつ確かなメッセージをそこに届けなくてはいけない。歌うまでの時間で、いかにベートーヴェンの音楽に浸れるかが鍵だと感じています。長時間ステージで座っていて、いきなり立ち上がり大きく歌う為、実は椅子からの立ち上がり方も気をつけているのです。あまりに急に立ちすぎると、歌いながら立ち眩んでしまいますからね。
Q.歌手をめざしたきかっけは何ですか?
もともと子どもの頃からヴァイオリンを習っていて、その頃から何となく自分が音楽の道に進むことは決めていました。その後、部活でさまざまな楽器を経験したのち、結果的には大学の受験を考える際に、母が声楽をやっていますので、その母のレッスンについていったことがきっかけでした。最初は人前で歌うなど恥ずかしくてしょうがなかったですが、今となっては本当に良かったと思っています。
Q.ご自身のはまり役や、得意とするレパートリーをお聞かせください。
以前何度か演じさせていただいたドン・ジョヴァンニは、声もキャラクターもある意味自然に歌えました。実際の私自身のキャラクターとはかけ離れていると信じたいですが(笑)、それだけに舞台上では思い切り別人になることを楽しめるのかも知れません。ドン・ジョヴァンニに限らず、《フィガロの結婚》のアルマヴィーヴァ伯爵や、《コジ・ファン・トゥッテ》のグリエルモなど…モーツァルトのオペラのバリトンの役でしたら何度歌ってもさらに味わいを深められると思っております。それもやはり、自分自身の声がモーツァルトに合っているからかも知れませんね。
歌曲に関しては、学生時代から積極的に取り組み多言語のものを歌ってきたのですが、まだあまり世界に広まっているとは言えない、イギリス歌曲やロシア歌曲はこれからも皆さまにたくさんお伝えしていきたいと思っています。
Q.福岡での公演を楽しみにしているお客さまにメッセージをお願いいたします。
ようやく九州交響楽団と地元福岡で「第九」を演奏する機会に恵まれました。福岡で「第九」を歌えることに感謝し、その一瞬一瞬に魂を込めて演奏したいと思います!自分自身、素晴らしい2019年の締めくくりになると思いますし、きっと皆さまにとっても喜びにあふれた時間となることでしょう。元気にホールでお会いしましょう!