ベートーヴェン生誕250周年記念演奏会
ミュンヘン交響楽団
※このイベントは終了しました。
楽聖生誕250周年の幕開けにドイツ名門交響楽団が来日!
友の会発売日:2019年10月18日(金) 10:00~
一般発売日:2019年10月27日(日) 10:00~
※イベントは中止になりました。
チケットの払戻しについては こちら をご覧ください。
古都ミュンヘンのオーケストラをラクリンが指揮するオール・ベートーヴェン・プログラム!
イベント詳細
※このイベントは終了しました。
楽聖生誕250周年の幕開けにドイツ名門交響楽団が来日!
友の会発売日:2019年10月18日(金) 10:00~
一般発売日:2019年10月27日(日) 10:00~
※イベントは中止になりました。
チケットの払戻しについては こちら をご覧ください。
古都ミュンヘンのオーケストラをラクリンが指揮するオール・ベートーヴェン・プログラム!
概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
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入場料 |
【一 般】S席11,000円 A席9,000円 【友の会】S席9,900円 A席8,100円 ※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。(無料託児サービスあり・要予約) 座席配置図 |
チケット |
・アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 ・チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:139-953) ・ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード:82730) |
出 演 | 指揮/ジュリアン・ラクリン |
曲 目 | <オール・ベートーヴェン・プログラム> |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター |
もっとベートーヴェンを知りたい!
ベートーヴェンと若きパトロン・ルドルフ大公
ベートーヴェンのキャラクターを物語る、こんな逸話がある。ベートーヴェンの師であったハイドンが、彼のことを弟子たちの前で「我々のムガール皇帝」と呼んでいたというのだ。たぶんベートーヴェンは、若い頃からけっこう態度の大きい人だったのだろう。さらに年齢を重ねると、女中をどなってばかりいたとか、劇場主やオーケストラとよくもめていたとか、残念ながら、評判はあまりよろしくない。子どもの頃から苦労が多く、若くして耳を患い、才能のわりには地位も収入も十分ではなかったことを考えると、彼が少々気難しい人間だったとしても、それは仕方のないことだったのかもしれない。
何はともあれ、プライドが高かったベートーヴェンは、自分に援助してくれるパトロンに対しても、けっこう言いたいことを言っていたようだ。何人かの貴族にはピアノも教えていたが、良好な関係を続けるのが難しかったのか、はたまた教えるのに飽きてしまうのか、レッスンが何年も続くことはそうそうなかった。
だが、そんなベートーヴェンにとって例外的存在だったパトロンがいる。ベートーヴェンの18歳年下だったルドルフ大公だ。神聖ローマ皇帝レオポルト2世の末子で、聖職者として生きた人だった。音楽の才能があり、作曲もした彼は、自ら望んでベートーヴェンの弟子となったのだが、あの気難しいベートーヴェンが作曲を教えたのは、唯一、ルドルフ大公だけだったといわれている。
大公は1809年3月、毎年1,500フローリンという多額の年金を支払う約束をベートーヴェンと交わしており、以降、長きにわたって彼を支援し続けた。一方のベートーヴェンも、その恩義に報いるべく、数々の曲を、この若きパトロンに献呈したが、「荘厳ミサ曲」、「ピアノ三重奏曲 第7番 大公」、「ピアノソナタ 第26番 告別」等々、いずれ劣らぬ名曲ぞろいである。
今回演奏される「ピアノ協奏曲 第5番 皇帝」も、ルドルフ大公に贈られた、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の名曲だ。この曲は、1809年頃作曲されたと考えられているもので、まさに年金の約束が交わされた頃の作品と思われる。しかも、公式初演にさきがけ、ある貴族の館で行われた演奏会で披露されたのだが、そのときピアノを独奏したのがルドルフ大公だったと伝えられている。きっと、彼が真に音楽を理解し愛する人だったからこそ、あの気難しいベートーヴェンも良好な関係を築くことができたのだろう。
[プロフィール]
上原 章江(うえはら あきえ)
フリーライター。著書に『裏側から見るクラシック作曲家』(ヤマハミュージックメディア刊)などがある。書籍執筆は『ベートーヴェンの「正しい」聴き方』吉成順監修(青春出版社刊)ほか多数。
プロフィール
Munich Symphony Orchestra
1945年ドイツの作曲家で指揮者のクルト・グラウンケによってバイエルン州の首都ミュンヘンに設立される。当初はグラウンケ交響楽団の名称を使用し、ロベルト・ヘーガー、ハンス・スワロフスキー、ヴィリー・マッテス、ヴォルフガング・エーベルト等名匠の指揮する数々の歴史的録音へ出演、世界的な名声を博す。1990年ミュンヘン室内管弦楽団の創設者であるクリストフ・シュテップが音楽監督を引継ぎ、現名称に改編、1999年から2006年まで若手の逸材ハイコ=マティアス・フェルスター、2006年より2012年まではヘルベルト・フォン・カラヤン門下のゲオルク・シュメーヘが首席指揮者を務め、2005年から2011年にかけて大ピアニストのフィリップ・アントルモンが首席客演指揮者の任にあって、それぞれオーケストラの水準を飛躍的に高めた。2014年注目の若手指揮者ケヴィン・ジョン・エデュセイが首席指揮者に就任、また、首席客演指揮者にボストン交響楽団の副指揮者でもあるケン=デイヴィッド・マズアを擁し、音楽都市ミュンヘンの誇るアンサンブルとしての地位を一層確実なものとした。現在、ミュンヘンのプリンツ・レーゲンテン・テアター、ヘルクレスザール、フィルハーモニー・ガスタイクの3会場をメインに、合計で5種類の定期演奏会を開催しており、ドイツを中心としたヨーロッパ各地、アメリカ合衆国等で年間100回以上の公演を行っている。
Julian Rachlin, Conductor
1974年リトアニア生まれ。その後両親と共に78年にウィーンへと移住した。ヴァイオリンをピンカス・ズーカーマンの下でも研鑽を積む。早くも1984年、10歳にして最初の公開演奏を行い神童と呼ばれる。88年には、「ユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズ」グランプリの称号を得て、リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演した最年少ソリストとなった。また、マリス・ヤンソンスの推奨により指揮を学び始める。99年よりウィーン国立音楽大学のヴァイオリン科教授。ソニー・クラシック、ワーナー・クラシック、ドイツ・グラモフォンからCDを多数リリースしており高く評価されている。彼が使用するヴァイオリンは、1704年製のストラディヴァリ“エクス・カロダス”。2000年よりヴィオラの演奏を始め、今ではヴィオラのレパートリーもコンサートに取り入れている。ヨーロッパのフェスティバルへの参加も頻繁に行っており、ザルツブルク音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、シュレースヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭、BBCプロムス、ルツェルン音楽祭といったフェスティバルに定期的に招聘されている。
最近では、ソリストとしてムーティ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団やアシュケナージ指揮スイス・イタリア語放送管弦楽団と共演した他、ダニエレ・ガッティ指揮フランス国立管弦楽団によるヨーロッパと北アメリカのツアーに参加。この他ルツェルン音楽祭にてヤンソンス指揮バイエルン放響、ブロムシュテット指揮ゲヴァントハウス管弦楽団と共演し、メータ指揮ミュンヘン・フィル、テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル、ノセダ指揮イスラエル・フィルとも共演した。また、指揮者としての活躍も目覚ましく、ウィーン交響楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィル、ロシア国立交響楽団、ルクセンブルク・フィル、プラハ・フィルなどに客演し好評を博した他、シカゴ交響楽団、ウィーン室内管弦楽団、バーミンガム市交響楽団などへの客演が決まっている。また、イギリス室内管弦楽団によるヨーロッパ・ツアーに参加した。現在、イギリスのロイヤル・ノーザン・シンフォニアの首席客演指揮者、フィンランドのトゥルク・フィルハーモニー(音楽監督:レイフ・セーゲルスタム)に首席客演指揮者にそれぞれ就任している。
Mona Asuka
ドイツ連邦共和国ミュンヘン生まれ。ドイツ人と日本人を両親に持ち、2歳からピアノを始めて4歳でコンサート・デビューを飾る。グロートリアン・シュタインヴェーク国際コンクール第1位、EPTA欧州ピアノ教育者連盟国際コンクール第1位並びに特別賞等多くの受賞歴を誇り、天才ピアニストとして早くから注目を集めた。2004年リンダウの国際青年ピアノ音楽祭へ招かれてより、ミュンヘンのガスタイクやベルリンのフィルハーモニー、ウィーンのコンツェルトハウス、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ブラウンシュヴァイク・クラシック・フェスティバル、ルール国際ピアノ音楽祭、バイロイト音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭等一流フェスティバルへ出演して高い評価を得る。2010年ヴァシリス・クリストプロス指揮南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団、2011年アイヴォー・ボルトン指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、2012年山田和樹指揮オーケストラ・アンサンブル金沢、2017年ステファヌ・ドゥネーヴ指揮ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団各日本ツアーに起用され絶賛を博す。2014年には在京オーケストラの首席奏者で編成されるリヒャルト・シュトラウス生誕150周年記念オーケストラと共演。ミュンヘン交響楽団とはこれまでにミュンヘンにて複数回共演している。ヨーロッパの権威誌『フォノ・フォルム』が激賞する期待の若手女流ピアニスト。2011年グシュタード音楽祭の 優れた演奏へ対し、フィリップ・チャイナット賞を授与している。これまでにピアノをカール=ハインツ・ケマリング及びベルント・グレムザーに師事。2011年4月から多数の東日本大震災復興支援コンサートへ取組んでいる。ミュンヘン在住。
主催:RKB毎日放送、(公財)アクロス福岡
共催:福岡EU協会