YAMATO meets Classics
宮川泰×羽田健太郎 二人の宇宙戦艦ヤマト
※このイベントは終了しました。
友の会発売日:2020年1月17日(金) 10:00~
一般発売日:2020年1月26日(日) 10:00~
※イベントは中止になりました。
チケットの払戻しについては こちら をご覧ください。
イベント詳細
※このイベントは終了しました。
友の会発売日:2020年1月17日(金) 10:00~
一般発売日:2020年1月26日(日) 10:00~
※イベントは中止になりました。
チケットの払戻しについては こちら をご覧ください。
概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
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入場料 |
一 般 友の会 ※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。(無料託児サービスあり・要予約) 座席配置図 |
チケット |
・アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 ・チケットぴあ(Pコード:170-974) TEL:0570-02-9999 ・ローソンチケット(Lコード:83625) TEL:0570-000-407 |
出 演 | 指揮/宮川彬良 |
プログラム | 宮川彬良&篠崎史紀トーク・ショー 作曲:宮川泰 作曲:羽田健太郎 |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター |
宮川彬良(みやがわ あきら)(指揮) インタビュー
Q.ご自身にとって、「宇宙戦艦ヤマト」はどんな存在ですか?
1974年の「宇宙戦艦ヤマト」。それは僕にとって、夢と現実の接点でした。
それまでの「スーパージェッター」や「ガッチャマン」はあくまでも夢の中の話。でも「宇宙戦艦ヤマト」には明らかに「これは現実にあるかも…」と思わせる何かがデザインやストーリーなどからにじみ出ていました。だってヤマトって異星人とのファーストコンタクトを丁寧に描いた作品ですものね、平たく言うと。そんな作品他には無いじゃないですか。
Q.組曲「宇宙戦艦ヤマト」が作曲されたのが高校生ぐらいだったかと思います。お父さまの作品ということも含め、当時、この曲をどのように感じていましたか?
とにかく最初のTVシリーズの劇伴がカッコ良かったので、その時点で当時中2だった僕は心を奪われました。実を言うと父がその前年まで手掛けていたアニメ「ワンサくん(手塚治虫作品)」が僕は大好きで、息子としても自慢の種でした。学校の音楽室で得意になってワンサくんのテーマをピアノで弾いていました。そのワンサくんは西崎義典氏(アニメ「宇宙戦艦ヤマト」プロデューサー)と宮川泰の第一作目ですよね。今考えると「ヤマト」も「ワンサくん」も方向性は異なれど、実に妥協の無い作品だったと思うのです。またどちらも明らかに大人が真剣に楽しんで作っていると思える作品でしたね。それが中2の僕にも良く伝わってきました。父の仕事としては、いわゆる「SF作品」というのは「ヤマト」が初めてだったのではないかと思います。そういう意味で父にとっても新鮮で「待ってました」感の高い内容だったのではないかと思います。それがあの名作劇伴を作らせたのだと。それにしても父にこれを託した西崎義典という人は千里眼です。
Q.指揮者という立場で作品に触れたときに、曲に対する気持ちに変化などありましたか?
そんな父の傑作劇伴を、今度は「交響組曲」にしようと言いだした西崎さんは本当に冴えていましたね。そもそも「交響組曲」という言葉自体、それまであまり使わない言い方だったように思います。「交響詩」か「管弦楽組曲」かですよね、クラシック界では。でもこの「交響組曲、宇宙戦艦ヤマト」は「管弦楽組曲」でもないしもちろん「交響詩」でもなかった訳です。何かこう異分野が「交わり」「響き合う」というぐらいの、大きな発明品でした。一見チャイコフスキーの組曲の様でもあり、でもサンバだったりガットギターの泣きのソロがあったり、本当に自由でやりたい放題やっている。でも必ず泣きましたね、B面の三曲目辺りで。イスカンダル星に着いた~!という所で何べん聴いても必ず泣けました。今聴いても泣けます。結局、西崎さんと父の作ったこの「交響組曲」はストーリーとその達成感を表していた訳ですね。しかも立体的に多重層に。ホント劇伴が芸術になってしまった。これにはやられましたね。父はね、完成したレコードを僕に聴かせながら「ここのフェルマータをもう一寸伸ばせば良かった…」とか細かい事を悔やんでいましたが、とにかくLP一枚の構成が素晴らしかった。当時僕が憧れていた「イエス」や「キングクリムゾン」「ELP」を凌ぐ様な構成力だと思ったものです。
Q.この曲の魅力、聴きどころをお聞かせください。
今回の組曲はわずか4曲の組曲ですが、これは父が散々色んな形でヤマトのコンサートをやった挙げ句に到達した、一種のまとめ的な構成の組曲です。僕はこの形を指揮するのは初めてです。また全ての音を宮川泰本人が書いています。そこが聴きどころでもあると思っています。
Q.交響曲「宇宙戦艦ヤマト」の魅力を教えてください。
一方羽田さんの「交響曲、宇宙戦艦ヤマト」は「交響曲」という冠を戴くにふさわしい曲です。これを書かせたのも恐らくは西崎氏なのでしょうが、やはり羽田さんのやりたい事を見抜いた上での見事な采配であったと言わざるを得ません。僕には何となく分かるのです、幼少のころからクラシックを勉強し作曲家となったのであればやはり一度は交響曲を書きたい、という思いが当時イケイケだった羽田健太郎氏の心中に沸々としていたのでしょう。そこを西崎氏に刺激されて生まれたのがこの曲なのではないでしょうか。羽田さんと西崎さんの関係までは、僕には分かりませんが、作曲者として羽田さんに白羽の矢が立った時、二十歳ぐらいだった僕は密かに対抗心と言うか嫉妬心を抱いたのでありました。ハハハ、人間なんて愚かなもんです、まあ僕にもガッツがありますから。
でも、これは僕の記憶の中の私見ですが、当時宮川泰本人も「それは自分向きの仕事ではない」と理解した上で、ほんのちょっとばかりの嫉妬心はあった様ですよ。何となく当時、僕は父の様子からそれを感じ取りました。
そんな訳でハッキリ言って僕はこの羽田さんの大作と、これまでちゃんと向き合わないというか、避けて通る様なところがありました。
今回篠崎さんとの素晴らしい御縁もでき、おまけに娘を人質にとられた様な格好で初めてこの曲と向き合います。恐らく僕にしか分からない様なたくさんの発見が待っている事でしょう。今からワクワクしています。この歳になればもう嫉妬心もありませんしね。
Q.公演日の4月29日はどんな日かというと・・・
アクロス福岡の25周年だそうですね。え?まだそれしか経ってなかったのかぁ、と言うのが正直な感想です。このホールは日本の数あるホールの中でも数少ない大当たりのホールです。ただしこれは響きの話し。楽屋口の階段がたまに傷かな。でもそんなことよりも、人間味にあふれるスタッフが大勢いるホールであると僕は確信しています、熱いスタッフたちがこのホールを支えているのです。それこそがホールの生命力、魂であると。
アクロス福岡万歳!
プロフィール
Akira MIYAGAWA, Conductor
作曲家・舞台音楽家/1961年東京都出身。
劇団四季、 東京ディズニーランドなどのショーの音楽で作曲家デビュー。その後、数多くのミュージカル・舞台音楽を手掛ける。代表作に「ONE MAN'S DREAM」「身毒丸」「マツケンサンバⅡ」など。演奏活動にも精力的に取り組み『コンサートはショーである』を信条に、さまざまな企画のコンサートを日本全国で行っている。作曲、編曲、指揮、ピアノ演奏、解説すべてが自身によるそのコンサートは多彩なスタイルを披露、幅広い層に親しまれている。また、コンサートでよく演奏する「風のオリヴァストロ」は、のちに歌詞がつけられ代表作のひとつとなった。NHK Eテレ「クインテット」NHK BS2「どれみふぁワンダーランド」NHK BSプレミアム「宮川彬良のショータイム」で音楽担当ならびに出演。歌劇「あしたの瞳」、アニメ映画「宇宙戦艦ヤマト2199/2202」NHK木曜時代劇「ちかえもん」連続テレビ小説「ひよっこ」の音楽、祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」など、その活躍の場は多岐にわたる。
https://akiramiyagawa-official.com/
Fuminori SHINOZAKI, Violin
愛称 “まろ”。NHK交響楽団第1コンサートマスター。3歳より両親の手ほどきを受ける。ウルトラマン、仮面ライダーに憧れ、ゴジラや宇宙戦艦ヤマトに感動する多感な幼少期を過ごす。北九州市民文化賞を史上最年少で受賞。高校卒業後、ウィーン留学。ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビュー。その後ヨーロッパの主要なコンクールで多数受賞。1988年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経て、1997年NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来、“N響の顔”として、国内外で活躍中。CD13枚の他、ヴァイオリン小品集「MARO’s Palette」(監修)、エッセイ「ルフトパウゼ ウィーンの風に吹かれて」、「絶対!うまくなるヴァイオリン100のコツ」が出版されている。2018年4月よりNHK Eテレ「クラシック音楽館」にて案内役を務める。2001年福岡県文化賞受賞、2014年第34回有馬賞を受賞。北九州文化大使、東京藝術大学非常勤講師、桐朋学園非常勤講師、昭和音大客員教授。WHO国際医学アカデミー・ライフハーモニーサイエンス評議会議員。東京ジュニアオーケストラ・ソサイエティ芸術監督。 自他ともに認めるスター・ウォーズマニア。
Chiko MIYAGAWA, Piano
桐朋女子高等学校音楽科卒業。同大学在学中渡仏し、パリ・スコラ・カントルム音楽院、サンモール地方音楽院共に満場一致最優秀で修了。リヨン国立高等音楽院ピアノ科修士課程を満場一致の最優秀審査員賞賛付き首席で修了。2019年よりソシエテ・ジェネラル社から奨学金を授与される。また、オールドバラ音楽祭のピアノアカデミーに受講生として招待され、ピエール=ローラン・エマール氏のマスタークラスを受講する。エクス・アン・プロヴァンスピアノコンクール第1位、第17回パオラ国際ピアノコンクール第1位。第91回レオポルト・ベラン国際コンクール、パロンピュイル国際コンクール共にピアノデュオ部門にて最優秀賞を受賞。第10回トゥールーズ国際フランス歌曲コンクールにて最優秀Duo賞を受賞する。現在リヨン国立高等音楽院伴奏科にて研鑽を積む。
Michiko HAYASHI, Scat
東京音楽大学卒業。桐朋学園大学研究科、二期会オペラスタジオ、新国立劇場オペラ研修所第1期修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてミュンヘンに留学。2003年国際ミトロプーロス声楽コンクール最高位入賞。第5回ホテルオークラ音楽賞受賞。二期会、新国立劇場を中心に数多くのオペラに出演、チョン・ミョンフン、パーヴォ・ヤルヴィなど国内外の指揮者と主要オーケストラにも共演を重ねる。2015年には「オリンピーアデ」のアルジェーネ、「ドン・ジョヴァンニ」エルヴィーラ役と初役に挑み卓越した歌唱と抜群の存在感を示すなど、人気、実力ともに日本を代表するメゾ・ソプラノ。
https://hayashimichiko.themedia.jp/
Acros Fukuoka Festival Orchestra
九州唯一のプロ・オーケストラである九州交響楽団と、アクロス福岡を拠点に活動するレジデンスの弦楽アンサンブルであるアクロス弦楽合奏団のメンバーで結成された25周年を祝う一夜限りの祝祭管弦楽団。
主催:(公財)アクロス福岡
共催:(有)GOO、(有)羽田音楽事務所、(公財)九州交響楽団
協力:ボイジャーホールディングス(株)、(株)東京ハッスルコピー