一の瀬焼 丸田窯 親子展
※このイベントは終了しました。
主催:一の瀬焼丸田窯 丸田 巧(代表)
世界的に類まれな「塩釉」技法を駆使
うきは市で「一の瀬焼 丸田窯」を主宰する丸田巧さん。一の瀬焼は久留米有馬藩の御用窯として繁栄していましたが、明治時代に閉窯。その後、佐賀県武雄市で黒牟田焼に携わっていた巧さんのお父さま・泰義さんが一の瀬地区へ移り、1966年に築窯しました。
丸田焼の一番の特徴は塩釉(えんゆう)。うわ釉(ぐすり)の代わりに塩を使う世界的に珍しい技法です。塩釉用の特殊な窯を使い、焼成中に窯外部から数回、10kg~15kgの塩を投入します。巧さんによると「塩分が化学反応を起こし、ガラス状の釉になり、塩釉特有の艶のある光沢を生み出します。ただ、窯内部の釉が垂れて作品に付着したり、作品と棚板が融着した際の取り外しなど難点も山積みでした」。それでも、50年以上研鑽を積み、数々の作品を生み出してきました。さらに、素地に鉄やマンガンを塗って高温焼成してさまざまな色出しができる焼締め技法も考案しています。
巧さんのアクロス福岡での展示会は3度目。最初は2016年丸田窯の築窯50周年、2018年は陶芸家になり40周年と、節目の年に開催。今回は、娘さんの恵さんとの親子展に。巧さんの意向から、自由な陶芸家の道を歩んできた恵さんは、サボテンなど多肉植物の植木鉢をメインに、イヤリングネックレスなどアクセサリーを出展します。巧さんは「塩釉の陶器を60~70点に加え、陶壁、マグカップや花瓶など焼締めを約20点展示・販売します」。ぜひ、ご来場ください。
[体験]
小皿制作(スタンプ押し) 1,600円 14:00・16:00
※作品は、焼成後着払いにてご自宅にお送りします。