アクロス弦楽合奏団 第14回定期演奏会
※このイベントは終了しました。
そうそうたるメンバーらにより受け継がれ、熟成されたサウンドをお聴き逃しなく!
友の会発売日:2021年1月15日(金) 10:00~
一般発売日:2021年1月24日(日) 10:00~
※当日券販売あり。
2Fチケットセンター 10:00~18:00まで
1F当日券売り場 17:30~
※本公演は、2020年8月23日(日)の振替公演です。
※開演時間が19:00から18:30に変更になりました。
イベント詳細
※このイベントは終了しました。
そうそうたるメンバーらにより受け継がれ、熟成されたサウンドをお聴き逃しなく!
友の会発売日:2021年1月15日(金) 10:00~
一般発売日:2021年1月24日(日) 10:00~
※当日券販売あり。
2Fチケットセンター 10:00~18:00まで
1F当日券売り場 17:30~
※本公演は、2020年8月23日(日)の振替公演です。
※開演時間が19:00から18:30に変更になりました。
概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
---|---|
入場料 |
一 般 友の会 ※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。 座席配置図 |
チケット |
アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 |
出 演 | [コンサートマスター] 景山誠治(アクロス福岡ヴァイオリンセミナー講師) [ヴァイオリン] 山本友重(東京都交響楽団コンサートマスター) 瀬﨑明日香(ヴァイオリン奏者) 太田博子(読売日本交響楽団奏者、アクロス福岡ヴァイオリンセミナー修了生) 宮川奈々(NHK交響楽団奏者) 福崎雄也(藝大フィルハーモニア管弦楽団奏者、アクロス福岡ヴァイオリンセミナー修了生) 奥野玄宜(ヴァイオリン奏者、アクロス福岡ヴァイオリンセミナー修了生) 松本さくら(ヴァイオリン奏者、アクロス福岡ヴァイオリンセミナー修了生) 小野山莉々香(アクロス福岡ヴァイオリンセミナー修了生) 小牧麻唯果(アクロス福岡ヴァイオリンセミナー修了生) [ヴィオラ] 百武由紀(東京音楽大学客員教授、愛知県立芸術大学名誉教授) 山下典道(元 九州交響楽団奏者) 田中 茜(ヴィオラ奏者) 長石篤志(ヴィオラ奏者) [チェロ] 田中雅弘(元東京都交響楽団首席奏者) 市 寛也(NHK交響楽団奏者) 森下邑里杏(チェロ奏者) [コントラバス] 赤池光治(藝大フィルハーモニア管弦楽団首席奏者) 長坂裕美(コントラバス奏者) [チェンバロ] 占部由美子(ミュンヘン音楽大学教授) |
曲 目 | コレッリ:合奏協奏曲 第8番 ト短調「クリスマス協奏曲」 Op.6-8 |
ツアー情報 | [アクロス弦楽合奏団 中間市公演 ] |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター |
プログラムノート
合奏協奏曲第 8 番ト短調「クリスマス協奏曲」 Op. 6-8
A.コレッリ(1653-1713)
バロック期のイタリアを代表するヴァイオリン奏者として知られるアルカンジェロ・コレッリは、節度を保った優美な演奏スタイルで「すべての音楽家の中のプリンス」と賞賛された。作曲家としては必ずしも多くの作品を残したわけではないが、明快で均整のとれた作風を持ち味とし、合奏協奏曲のジャンルには12曲を残している。<クリスマス協奏曲>の名で知られる作品6-8は、ヴァティカン宮殿のために作曲されたと伝えられる作品。5つの楽章からなり、終楽章にキリスト降誕を祝う羊飼いの音楽<パストラーレ>が置かれている。
・第1楽章ヴィヴァーチェ - グラーヴェ - アレグロ
・第1楽章アダージョ - アレグロ - アダージョ
・第3楽章ヴィヴァーチェ
・第4楽章アレグロ
・第5楽章パストラーレ(ラルゴ)
4 つのヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 TWV40:201
G.Ph.テレマン(1681-1767)
バロック後期のドイツの作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマンは、ハンブルクで 5 つの教会と市の音楽監督の地位を得て活躍し、当時はバッハをもしのぐ名声を博したという。おびただしい数の作品は、あらゆる楽器の特性を生かした自在な書法によるもので、そこには当時流行の様々なスタイルが反映されている。今回演奏される作品は、「協奏曲」の名が付いているが、ソロ楽器とトゥッティの形の協奏曲ではなく、ヴァイオリン4本のみの編成による曲。テレマンの楽器法の巧みさがよく表れた、楽しい作品となっている。まずは、音域の同じ楽器4本で演奏しているとは思えないような、響きの豊かさに驚かされるだろう。そして高音楽器ならではの輝かしさと透明感。カノンの書法を活用しながら、軽やかな音の遊びが繰り広げられる。
・第1章ラルゴ・エ・スタッカート
・第2章アレグロ
・第3楽章アダージョ
・第4章ヴィヴァーチェ
弦楽合奏のためのセレナード ハ長調 Op.48
P. チャイコフスキー(1840-1893)
ロシアの作曲家の中では「西欧派」とも呼ばれ、西ヨーロッパの音楽から多くの影響を受けたチャイコフスキーは、中でもモーツァルトの音楽に深い愛着を抱いていたと伝えられる。弦楽合奏の人気曲として、今日広く親しまれているこの<弦楽セレナード>は、そうしたチャイコフスキーの西ヨーロッパ的な作風を象徴的に表した作品と言われている。この曲は1880年、チャイコフスキー40歳の年の秋に、ウクライナ地方のカメンカという町に滞在中に作曲された。実際にモーツァルトの<セレナード>をどの程度意識して書かれたものか定かではないが、その第1楽章は確かに、モーツァルトへのオマージュともいえる内容をそなえている。しかし、モーツァルトの室内楽的なセレナードとは違って、この曲ではより規模の大きな弦楽オーケストラがイメージされているところや、優美なワルツや憂愁に満ちたメロディーなどが登場するところは、交響曲やバレエを得意としたチャイコフスキーならではのスタイルであり、全体的にはロシア的魅力にあふれた一曲といってよいだろう。
・第1楽章アンダンテ・ノン・トロッポ - アレグロ・モデラートは、「ソナチネ形式の小品」と題された西欧の香りに満ちた楽章。
・第2楽章モデラートは「甘美に、かつきわめて優美に」と指示されたチャイコフスキー特有のワルツである。
・第3楽章ラルゲット・エレジアコは優美な悲しみを感じさせるエレジー。
・第4楽章アンダンテ - アレグロ・コン・スピーリトには「ロシアの主題による」と但し書きされ、二つのロシア民謡が登場する。
柿沼唯(作曲家)
プロフィール
2004年にヴァイオリニスト景山誠治の呼びかけにより、アクロス福岡のオリジナル合奏団として発足。山本友重、田中雅弘、吉田秀をはじめとする国内屈指の演奏家と、九州交響楽団メンバー、才能ある若きヴァイオリニストが集結。福岡シンフォニーホールを拠点に活動を行うほか、これまでに県内外のホールにて51公演を行う。2007年福岡シンフォニーホールにて第1回定期演奏会を開催。意欲的なプログラムと、景山の創り出す親密かつ精緻なアンサンブルに高い評価を得る。以降、年1回の定期演奏会を主軸に活動を展開している。2012年には初の海外公演となる韓国・釜山市での公演を行った。第22回福岡県文化賞奨励部門受賞。
東京芸術大学首席卒業。高校在学中に日本音楽コンクール入賞、松下賞受賞。1981年ヴィニエアフスキ・コンクール入賞、1984年ロン=ティボー国際コンクール最高位入賞。1989年ベルリンでリサイタル、ドイツ8都市のオーケストラと共演。1992年ベルリン・コーミッシュオパーオーケストラと共演、ミュンヘン、ライプツィヒでリサイタル。1995年中南米諸国でリサイタル、ベネズエラ国立シモンボリバルオーケストラと共演。ソリスト、室内楽奏者として活躍するほか、霧島国際音楽祭講師及び企画委員を務めた。現在、桐朋学園大学教授。1996年からアクロス福岡ヴァイオリンセミナー講師。
≪出演者インタビュー≫
景山誠治
新型コロナウイルス大流行により、みなさん大変な思いをしながら過ごしていらっしゃると思います。たくさんの演奏会が中止または延期になり、我々音楽家も途方に暮れる日々を過ごしました。アクロス弦楽合奏団の恒例の夏の定期演奏会も延期。一時期は感染の広がりが収まりかけたように見え、チケットの発売も始めていただけに残念でなりませんでした。
私自身も緊急事態宣言が出ていた間はほとんどの時間を自宅で過ごしていました。この突然降って湧いた静かな時間に、本を読んだり演奏上必要な基礎のテクニックを見直したり、日ごろなかなかできなかったことに取り組んでいました(というのも束の間、大学のレッスンがオンラインで始まることになり、慣れないパソコンとにらめっこの日々になったのですが)。
待望の延期公演!演奏できなかった時間の分だけエネルギーは溜まり、音楽への思いは一層深くなっています。今回は予定が合わず残念ながら出演できないメンバーの気持ちとともに、舞台で最高に熱い演奏をお届けしたいと思います。ぜひぜひ聴きにいらしてください!
瀬﨑明日香(ヴァイオリン)
昨年後半から少しずつ音楽活動も再開して、1日2公演や動画配信など新しいコンサートの形を模索する日々が続きます。コンクール審査の際には特別な試練の中で闘志を見せてくれる子どもたち、若者の姿に心から感動しました。このような制約のある時だからこそ、音楽の力を持って心豊かに過ごす大切さをあらためて感じています。
毎年恒例の8月のアクロス弦楽合奏団の定期演奏会が、初めて春休みに延期開催されます。景山門下生が集合、普段さまざまな活動を展開するメンバーが世代を超えて、恩師や諸先輩方の背中を見て毎回新たな刺激を受けています。生きた現場の音楽創りに身を置くひと時は、心を開く間柄の中で尊敬、尊重、協力し合う喜び、素晴らしいホールの響きからの学びなど、かけがえのない、さまざまな発見の機会となっています。
温かいお客さまによって完成される生の音楽の対話。皆さまとお会いできますことを心より願っております!!
アンコール曲目紹介
L.アンダーソン:プリンク・プランク・プルンク
主催:(公財)アクロス福岡
後援:西日本新聞社、読売新聞社