安永徹&市野あゆみ 九響・札響の室内楽
※このイベントは終了しました。
アクロス福岡・Kitara 連携事業
友の会発売日:2021年3月12日(金) 10:00~
一般発売日:2021年3月21日(日) 10:00~
※イベントは2021年7月23日(金・祝)に公演延期となりました。
イベント詳細
概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
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入場料 |
一 般 友の会 ※学生券は、小~大学生等および留学生本人に限り表記料金にて販売するものです。お申し込みはアクロス福岡チケットセンターに限ります。また購入に際しましては学生証等が必要です。 ※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。(無料託児サービスあり・要予約) 座席配置図 |
チケット |
・アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 https://www.acros.or.jp(インターネット購入) ・チケットぴあ(Pコード:192-734) TEL:0570-02-9999 ・ローソンチケット(Lコード:82239) https://l-tike.com/ |
出 演 | ヴァイオリン/安永徹 ヴァイオリン/山下大樹 |
曲 目 | M.ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター |
出演者インタビュー
Q:今回の室内楽演奏会に向けて、お二人(市野あゆみさん、安永徹さん)が大切にされていることをお聞かせください。
アンサンブルはデュオに始まり、最大はオーケストラと幅広いですが、今回の室内楽は三重奏〜五重奏の曲目になっています。皆と一緒のリハーサルは本番前の2〜3日だけです。室内楽を演奏する際にどのようなことを大切にしているかについては語り尽くせませんが、幾つかお伝えしたいと思います。
事前に自分のパートの練習と他のパートの詳細な把握を踏まえての意思を持ち、そして全員でのリハーサルを通して音楽的な方向性、具体的な内容に入っていきます。
よく[一体感]と言いますが、縦の線を合わせることばかりに集中していると音楽が窮屈になってしまいます。縦を合わせるべき箇所と、縦よりも先への流れの予測が大事な箇所、そのためには、他の奏者の演奏に瞬時に反応できるとともに、音楽の流れを予想した反応が大切になってきます。例えば、音楽的に表に出て主張するパートに対して、背景を支えるパートが様々な意味で柔軟に対応、時には牽引することによって、主張するパートも生きてきます。又また、それぞれのパートがどのように音量、音色で微妙にバランスを取っていくのか、これも柔軟で[一体感]のある演奏に繋がります。
現在、物理的に緻密なリハーサルが難しい状況ですが、他の奏者の演奏に対応しつつお互いの音楽表現も大切にして、集中できる時間にできればと願っています。
世の中はこのような状況ですが、音楽は想像の世界の一つで、離れていても共感できるものだと信じています。
市野 あゆみ(ピアノ)、安永 徹(ヴァイオリン)
Q:ご自身が所属するオーケストラや、様々な年代・地域のメンバーとアンサンブルすることへの想いについてお聞かせください。
昨年5月より九響に入団いたしましたが、九響は重厚で格調の高い音楽を奏でながらも温かい雰囲気で、地域のお客さまとの一体感は素晴らしいものがあると感じています。今回は安永徹さん、市野あゆみさんをはじめ、札響メンバーの方々と演奏できることを、大変楽しみにしております。違う地域、さまざまな年代の方々との演奏で多くのことを吸収し、今後に活かしていきたいと思います。
山下 大樹(ヴァイオリン)
所属する札響については、コロナ禍で苦境に立たされたことで逆に個々の音楽に対する熱というものが高くなり、演奏に熱い気持ちがあふれているように感じます。また、今回のアンサンブルについては、尊敬する大演奏家や信頼する仲間、他の地域で活躍されている若い演奏家とご一緒することが、楽しみでも不安でもありますが、音楽には年代、人種、あらゆる垣根が無いと信じているので、期待感の方が強いです。
廣狩 亮(ヴィオラ)
九響は楽団員もお客さまも温かく、そして熱い人が集まっているオーケストラで、いつもやりがいを持って楽しく演奏させてもらっています。違う世代、違う個性を持った人たちと演奏することは、日頃オーケストラでも常に考えることですが、自分と違う感性に触れ、なぜその人がそう感じるのか、考え理解することはとても大切なことです。今回も安永さんをはじめ経験豊富な皆さまと、素晴らしい作品に取り組ませていただけることを今から楽しみにしております。
山本 直輝(チェロ)
プロフィール
1951年福岡に生まれる。1964年より江藤俊哉氏に師事。桐朋学園高等学校音楽科を経て、同大学音楽学部入学。在学中の1971年に第40回日本音楽コンクールで第一位受賞。1974年に同大学卒業。1975年にヨーロッパに渡り芸術大学に入学、ミシェル・シュヴァルベ氏に師事。1977年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に第一ヴァイオリン奏者として入団、1983年より2009年まで同楽団の第一コンサート・マスターを務める。1983年~1999年までベルリンフィル弦楽ゾリステンのリーダーとして、1996年~2001年までベルリンフィル・カンマーゾリステンの第一ヴァイオリン奏者、又、ソリスト、室内楽奏者としてヨーロッパや日本その他各地で多くの演奏を行なっている。市野あゆみとの共演によるシューマン、R.シュトラウス、フランク、ベートーヴェンのソナタ(ポニーキャニオン)、「ベスト・ライヴ・コンサート」「ベルリンフィル・カンマーゾリステン、ライヴ・イン・ベルリン&東京」(ライヴノーツ)、「木もれ日の径・ソナタと小品集」(ALM)、又、オーケストラ・アンサンブル金沢とのライヴ録音(ワーナー・クラシックス)等、多数リリースされている。2006年より洗足学園音楽大学・大学院客員教授。
東京芸術大学付属高校で田村宏氏に、同大学で安川加寿子氏に師事。在学中に安宅賞を受賞。東京芸術大学卒業後、フランスでピエール・バルビゼ氏に師事。1978年、マリア・カナルス国際コンクールに入賞。1978年よりベルリン芸術大学に於いてクラウス・シルデ、クラウス・ヘルヴィッヒの両氏に師事、1986年、同大学でのソリスト・コンサート試験に最優秀で卒業。マスタークラスでマリア・クルチオ、ジョルジュ・シェベックの各氏に師事。1991年より1996年までベルリン芸術大学講師を務める。1996年~2001年までベルリンフィル・カンマーゾリステンのピアニストとして、又、ソリスト、室内楽奏者としてヨーロッパや日本他で多くの演奏を行なっている。安永徹との共演によるソナタ(ポニーキャニオン)、「ベスト・ライヴ・コンサート」「ベルリンフィル・カンマーゾリステン、ライヴ・イン・ベルリン&東京」(ライヴノーツ)、「木もれ日の径・ソナタと小品集」(ALM)、オーケストラ・アンサンブル金沢とのライヴ録音によるモーツァルト、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲(ワーナー・クラシックス)等、多数リリースされている。2006年より洗足学園音楽大学・大学院客員教授。
福岡市出身。全日本学生音楽コンクール北九州大会中学校の部3年連続上位入賞。全国大会入賞。2008年~2011年アクロス福岡ヴァイオリンセミナー受講。「楽興の時」若き音楽家のための室内楽セミナーにて優秀演奏者受賞。Euro Music Academyにて名誉ディプロマ受賞。フィデリオコンクール(ウィーン)にて入賞(順位なし)オーストリア放送局より演奏が放送された。これまでに原田幸一郎、西和田ゆう、扇谷泰朋、徳永二男、佐藤仁美、景山誠治、Nicolas Koeckert、Boris Brovtsyn各氏に師事。桐朋女子高等学校音楽科卒業後、旧ウィーンコンセルヴァトリウム私立音楽大学にて研鑽を積む。在学中、年間100公演以上ウィーンでのソロや室内楽などの演奏会へ出演等、ウィーンを中心にヨーロッパ各地で演奏活動を展開。2020年5月より九州交響楽団首席第2ヴァイオリン奏者に就任。
兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。ムーサ弦楽四重奏団として東京現代音楽祭室内楽コンクールで第1位、第1回朝日現音賞(現、朝日現代音楽賞)日本コロンビア特別賞を受賞。東京国際室内楽コンクールで第2位、ルフトハンザ賞を受賞。藝大オーケストラ、広島交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団の首席ヴィオラ奏者をつとめた後、1999年より札幌交響楽団首席ヴィオラ奏者。ソリストとして広島交響楽団、札幌交響楽団と共演のほか、木曽音楽祭、倉敷音楽祭に出演、ソロリサイタル開催などいずれにおいても豊かな音量と流麗な歌い回しから曲の本質を端的につく演奏ぶりで高い評価を得ている。ヴァイオリンを、竹内礼二、村田宜子、浦川宜也の各氏、ヴィオラを浦川宜也、兎束俊之、菅沼準二、今井信子、故ウルリッヒ=コッホの各氏に師事。北海道教育大学岩見沢校芸術課程非常勤講師。
兵庫県神戸市出身。10歳よりチェロを始める。東京藝術大学附属音楽高等学校、東京藝術大学を経て、同大学院修士課程を修了。大学内において安宅賞、アカンサス音楽賞、三菱地所賞を受賞する。第13回KOBE国際学生音楽コンクール最優秀賞、第65回全日本学生音楽コンクールチェロ部門大学の部第2位、第11回ビバホールチェロコンクール第4位など、多数のコンクールにおいて上位入賞。また、ARC TRIOのメンバーとして2016年度青山音楽賞(バロックザール賞)を受賞。ソロ、室内楽奏者として芸大モーニングコンサート、読売新人演奏会、東京春音楽祭、軽井沢音楽祭、ラフォルジュルネなど様々な演奏会に出演した他、国内主要オーケストラにも度々客演。2018年1月より、九州交響楽団首席チェロ奏者。これまでにチェロを松波恵子、植木昭雄、山崎伸子、藤森亮一の各氏に師事。
主催:(公財)アクロス福岡、(株)TVQ九州放送
後援:西日本新聞社
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会