取扱終了
VR能 能「経正」「熊野」「葵上」より
※このイベントは終了しました。
「能」と、圧倒的な映像美の融合
―VRゴーグルなしで、新たな舞台体験を
チケット発売日:2021年10月3日(日) 10:00~
※1回目13:00完売
ご来場の皆さまへお願い
VR能とは― 伝統と技術が最高の次元で融合!
日本が世界に誇る古典芸能「能」と、最先端のVR(ヴァーチャル・リアリティ)技術。それぞれの第一線で活躍するトップランナーたちが、絶賛を博した「VR能 攻殻機動隊」に続いて創り出す感動の舞台。「能」の繊細で幽玄な表現と、VRで描く圧倒的な映像美の融合をVRゴーグルなしでご堪能いただきます。人気の3演目の見所を、VR能でお楽しみください。
イメージ画像と、坂口貴信(出演) & 奥 秀太郎(演出)からのメッセージはこちら
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概要
会 場 |
イベントホール
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入場料 |
※1回目13:00完売 ※2回目16:30当日券販売あり (10:00~2Fチケットセンター 16:00~B2F当日券売り場) ※学生席は、小~大学生等および留学生本人に限り表記料金にて販売するものです。お申し込みはアクロス福岡チケットセンターに限ります。また購入に際しましては学生証等が必要です。
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チケット |
・アクロス福岡チケットセンター
TEL:092-725-9112
https://www.acros.or.jp(インターネット購入)
・チケットぴあ(Pコード:507-760)
TEL:0570-02-9999
https://t.pia.jp
・ローソンチケット(Lコード:83734)
https://l-tike.com/
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演目・出演 |
- 第一部 - 経正 Tsunemasa 出演/坂口貴信(観世流能楽師) 平経正は琵琶の名手として知られた貴公子でした。一の谷の合戦で亡くなった経正を弔うため彼が幼時を過ごした仁和寺で管弦講が営まれると、その夜更けに経正の霊が現れ、手向けられた琵琶の名器・青山を奏で、夜遊に舞います。やがて経正は修羅道に落ち苦しむ姿を見せ、その身を恥じて灯火を消し暗闇に消えてゆきます…… 熊野 Yuya 出演/谷本健吾(観世流能楽師) 満開の桜咲く京都東山。平宗盛の寵愛ゆえ、病の老母の元へ帰ることを許されない熊野の心情が、ドラマティックに描かれた名曲です。沈む熊野の心とは対照的に、華やかな花見車は清水寺へと向かい、都の名所の光景が謡われます。やがて花見の宴の舞の途中で村雨が桜の花を散らし始めると、熊野は舞を止め、母を想い歌を詠みます……
- 第二部 - 葵上 Aoinoue 出演/坂口貴信、谷本健吾 かつては皇太子妃として栄耀栄華を極めた美しく教養のある女性、六条御息所。光源氏の愛を失い、正妻である葵上への激しい嫉妬と恨みから生霊となり、ついには鬼の姿と化して病床の葵上に打ちかかり、あの世へ連れ去ろうとします。愛されない屈辱、打ち砕かれたプライド。六条御息所の怒りとそして深い哀しみ。聞こえてくるのは、悲しみの慟哭……
演出/奥 秀太郎(映画監督/映像作家) 映像技術/福地健太郎(明治大学教授) |
お問い合わせ |
アクロス福岡チケットセンター
TEL:092-725-9112
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メッセージ from 坂口貴信(出演)& 奥 秀太郎(演出)
※画像は「3D能」よりイメージです。
坂口貴信(出演・観世流能楽師)
映像技術と能本来の表現方法 「引き算」の表現で 本来の能も難しくない!
VR能の前身の3D能は、能舞台の空白を映像や音響で埋め、説明的な要素を足していく手法を採用していましたが、今回のVR能では「足す」のではなく「引き算」の表現、つまり映像技術を能本来の表現方法に近づけていくアプローチを取りました。
日本の伝統芸能である能楽が、日本の最先端テクノロジーと融合する初めての試みとなります。今回、初めて能楽に触れる方には「本来の能も難しくないんだな」と感じていただき、能の技術や表現方法、衣装や能面の魅力に興味を持たれた方が、能楽堂に足を運んでくださるようになればと願っています。
奥 秀太郎(演出・映画監督/映像作家)
より深い能の世界へ 何が現実で何が虚構か
日本が世界に誇る伝統芸能、能を今に、未来に伝えるべく、よりわかりやすく、親しみやすくする試みは、2017年、「3D能」として始まりました。
本来削ぎ落とされたはずの情景を能面型3Dメガネをかけて鑑賞していただくスタイルでした。
そこから大きく飛躍したのが、2020年、コロナ禍の中で産み落とされた「VR 能攻殻機動隊」。
VRゴーグルを使わない最新のVR体験、本物か虚像かみまごうその舞台は、伝統芸能の世界だけではなく舞台芸術の世界に大きな反響を呼びました。
誰もが見たことのない世界……
先端技術と伝統芸能が融合したときに垣間見えたのは、より深い能の世界でした。
VR能攻殻機動隊のチームが次に目指したもの、それはそこで培われた技術を駆使して、伝統的な能の演目である「経正」「熊野」「葵上」を演出するという試みです。
何が現実で何が虚構かわからない。自分の目を疑ってください。
本来能楽が描いてきた世界の一部、能楽師には見えていた空間を、お客さまと共有することができるかもしれません。
新しい舞台空間が、このアクロス福岡の舞台から始まります!
プロフィール
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坂口貴信(観世流能楽師)
1976年福岡市生まれ。2歳で初舞台「鞍馬天狗 花見」。東京藝術大学卒業(安宅賞受賞)。二十六世観世宗家 観世清和に師事。2010年独立。「三人の会」「MUGEN∞能」「松諷会」主宰。東京藝術大学非常勤講師、国立劇場養成事業講師。2017年より奥秀太郎のラブコールを受け「3D能」プロジェクトに参加、2020年には「VR能 攻殻機動隊」に出演。伝統芸能を未来へ繋ぎ世界へ広げるための新たな表現を模索し続けている。重要無形文化財総合指定保持者。観世会所属。
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谷本健吾(観世流能楽師)
1975年東京都生まれ。故谷本正鉦の孫。4歳で初舞台「鞍馬天狗 花見」。祖父及び八世観世銕之亟(人間国宝)、九世観世銕之丞に師事。2004年独立。「三人の会」「鉦交会」主宰。国士舘大学、明星大学の講師等で能楽の普及に積極的に務める傍ら、海外での公演活動や、伝統的な枠にこだわらない新作能・復曲能にも多数出演。現代美術家の杉本博司による「Noh Climax」(2018年)への参加は特に話題となった。奥秀太郎による「3D能」「VR能 攻殻機動隊」にも出演。重要無形文化財総合指定保持者。銕仙会所属。
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奥 秀太郎(映画監督/映像作家)
映画監督として「カインの末裔」(ベルリン映画祭正式出品)「USB」他、15作を監督。日本における舞台映像演出のパイオニアとして多くの作品に参加。NODA・MAP、東宝、宝塚歌劇団、大人計画から、能、歌舞伎、落語と多岐に及ぶ。舞台演出作品として「黒猫」(読売演劇賞優秀スタッフ賞)「ペルソナ」「攻殻機動隊ARISE」AKB版「仁義なき戦い」等多数。2017年より観世能および明治大学と能舞台の映像演出についての研究コラボレーションを開始。3D映像を駆使した能舞台の演出を手がけ、2020年、3D能をさらに進化させた「VR能 攻殻機動隊」を東京芸術劇場、博多座他で上演。
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福地健太郎(明治大学教授)
明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科教授。専門は、インタラクティブメディア・ユーザーインターフェース・情報可視化・リアルタイム動画像処理・エンタテインメント応用等。研究を応用した作品制作や、様々なオープンソースソフトウェアの開発にも携わる。世界初の3D映像演出となった舞台版「攻殻機動隊 ARISE」(2015年)への技術参加をきっかけに、観世能とのコラボレーションである「3D能」シリーズの制作を開始。
●本公演のチケット料金は消費税込みの金額です。
●小学校入学前のお子さまの入場はできません。託児サービス(ご利用無料)を希望される方は、
こちらをご覧ください。
●諸事情により記載内容が変更になることがありますので、あらかじめご了承ください。
主催:(公財)アクロス福岡
共催:読売新聞社
後援:RKB毎日放送
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会