テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする
前売券発売期間:~2025年4月18日(金)
サー・テレンス・コンラン(1931-2020)は、戦後のイギリスでビートルズやローリング・ストーンズ、ツイッギーやマリー・クワントらによって若者文化が花開いたスウィンギング・シックスティーズの時代に、ホームスタイリングを提案するショップ「ハビタ」で大ブームを興し、現代イギリス(モダン・ブリテン)の生活文化を大きく変えた人物です。
彼は生涯にわたり、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れた活動でデザイン業界を牽引しただけではなく、ロンドンの都市開発や多くのレストラン事業を手がけてイギリスの食文化をも激変させます。また、ライフスタイルに関する書籍の出版や、世界に先駆けたデザイン・ミュージアム設立などの功績によりナイトに叙勲、サーの敬称を許されました。日本では1994年、西新宿にオープンした「ザ・コンランショップ」が広く知られています。
本展は、パターン・デザインした食器やテキスタイル、家具などの初期プロダクトから、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像まで300点以上を集め、10代からデザイナーとして歩み始めたコンランが、ウィリアム・モリス提唱のアーツ&クラフツ運動やバウハウスの影響を受けつつ、デザインによって人々の生活や社会を変えていったさまざまな起業やプロジェクトを紹介。彼のモットーであった「Plain、Simple、Useful(無駄なくシンプルで機能的)」にふれながらデザインとは何かを考えます。