2つのショパン国際コンクール優勝ピアニストと川口成彦によるThe Real Chopin × 18世紀オーケストラ - アクロス福岡
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公演・イベント

取扱終了   主 催

2つのショパン国際コンクール優勝ピアニストと川口成彦による
The Real Chopin × 18世紀オーケストラ

※このイベントは終了しました。

ショパン国際ピアノコンクールとショパン国際ピリオド楽器コンクールの覇者がココに集う!

WEB先行発売:2023年10月8日(日) 10:00~
一般発売:2023年10月13日(金) 10:00~

※当日券販売有り
2Fチケットセンター 10:00~
1F当日券売り場   18:00~

※主催公演に限り、公演当日もアクロスWEBチケットで購入可能になりました(クレジット決済限定・なくなり次第終了)

◆ショパンコンクール入賞者シリーズ◆

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■18世紀オーケストラ来日!リハーサル風景公開!
 動画はこちら(外部サイトに移動します)

■川口成彦さんのメッセージ公開
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18世紀オーケストラ日本人メンバー・若松夏美さんの
メッセージ動画こちら
テキストメッセージはこちら

■トマシュ・リッテルさん×川口成彦さん インタビュー動画公開!
詳細はこちら

季刊リーフレット「アクロス福岡 おすすめ公演 冬号」

CM動画はこちら

概要

会 場 福岡シンフォニーホール
入場料

S席 15,000円
A席 12,000円
B席 8,000円(U25 4,000円)

※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。(無料託児サービスあり・要予約)

座席配置図
チケット ・アクロス福岡チケットセンター
 TEL:092-725-9112
 https://www.acrosticket.jp(インターネット購入)
・チケットぴあ(Pコード:240-649)
 https://t.pia.jp
・ローソンチケット(Lコード:84057)
 https://l-tike.com/
・イープラス
 https://eplus.jp
出 演
ユリアンナ・アヴデーエワ(第16回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝)
トマシュ・リッテル(第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール優勝) 
川口成彦(第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール2位) 
曲 目
モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 KV550
藤倉大:Bridging Realms for fortepiano (演奏:川口成彦)※第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール委嘱作品/日本初演
ショパン:
ポーランド民謡による大幻想曲 イ長調 (演奏:川口成彦)
ロンド・クラコヴィアク ヘ長調 (演奏:トマシュ・リッテル)
ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 (演奏:ユリアンナ・アヴデーエワ)
お問い合わせ

アクロス福岡チケットセンター
TEL:092-725-9112

トマシュ・リッテルと川口成彦が奏でるショパンの時代を彷彿とさせるピアニズム (文:音楽ジャーナリスト 伊熊よし子)

5年に一度ショパンの故郷ワルシャワで開催されるショパン国際ピアノコンクール(以下ショパンコンクール)。1927年創設のこの長い歴史を備えたコンクールは、歴代の優勝者や入賞者の多くがコンクール後に国際舞台で大きな活躍することで有名となり、いまや「世界一のコンクール」と称されている。
 2018年、これにもうひとつのショパンコンクールが加わった。ショパン国際ピリオド楽器コンクール(以下ショパンピリオドコンクール)と名付けられたもので、本家のショパンコンクールと同様に5年に一度の開催である。第2回は今年10月5日から15日までワルシャワで開催されていた。日本人のエントリーが10名ともっとも多く、ポーランド人(6名)、イタリア人(4名)と続く。第1および第2ステージはJ.S.バッハやモーツァルト、19世紀前半に書かれたポーランド人作曲家によるポロネーズも含まれるソロリサイタル形式。第3ステージとなるファイナルは管弦楽を伴うショパンの作品で(6名が進出)、ヴァーツラフ・ルクス指揮{oh!}オルキェストラとの共演。結果は、エリック・グオ(21歳)が第2回ショパンピリオドコンクール優勝。これはすべてオンライン・ストリーミングが配信されたため、自宅にいながらリアル・ショパンを味わうことができた。


#1■クラコヴィアクは伝統的な民俗舞踊
 その第1回の優勝者、ポーランド出身のトマシュ・リッテルと第2位入賞の川口成彦が、2024年3月に開催される「The Real Chopin×18世紀オーケストラ」について、抱負を語った。まず、リッテルの紹介から。

 

トマシュ・リッテルは1995年ポーランドに生まれた。ワルシャワとモスクワでフォルテピアノ、チェンバロなどを学び、現在はピリオド楽器とともにモダンピアノも演奏。両方の楽器でレパートリーを広げている。リッテルはショパンピリオドコンクールの記念すべき第1回の覇者となったが、2024年3月の18世紀オーケストラとの共演では、ショパンの「演奏会用ロンド《クニコヴィアク》op.14」を演奏する。
 「18世紀オーケストラと一緒に演奏できるのは無上の歓びですね。コンクールのときはオーケストラとのリハーサルも時間が限られていたため、集中して本番に備えましたが、今回はオーケストラといろんな響きや表現を試してみたいと思っています。少しは時間に余裕があると思いますので…。《演奏会用ロンド「クラコヴィアク」》は、ショパンの数少ないピアノと管弦楽のための作品のひとつです。ピアノ協奏曲に比べ、演奏される機会はそう多くはありません。クラコヴィアクというのは、古都クラクフの伝統的な民俗舞踊で、2拍子をとり、シンコペーションや弱拍のアクセントに特徴があります。ポーランドのお祭りなどでは、よく踊られる舞曲ですね。ショパンはこれを巧みに作品に取り入れ、リズミカルで美しい作品に仕上げています。今回は、18世紀オーケストラとの弾き振りを披露しますが、まさに大きなチャレンジだと感じています。弾き振りは、最初はすごく難しいと思いました。でも、いまはモーツァルトのコンチェルトでもよく行っているためか、オーケストラと一体となり、自分もその一員になったつもりで演奏できます」

 


#2■大音響に慣れた現代人の耳を研ぎ澄ませ、浄化し、癒しと幸福感を与える 
 リッテルは今年6月に来日し、1843年製ブレイエルでリサイタルを行った。プログラムはショパン、ベートーヴェン、モーツァルトという選曲だったが、馨しく繊細で上質な演奏を披露し、ピアノ好きの心をとらえた。
 彼の演奏は、作品が生まれた時代の音を再現して聴き手に夢とロマンを与えるもの。ピリオド楽器で奏でられるショパンなどの演奏は、聴き手を作曲家の生きた時代へといざない、本来の音の強弱、弱音の美しさ、微妙なタッチと表現、絶妙なニュアンスなどを伝える。それは大音響に慣れた現代人の耳を研ぎ澄ませ、浄化し、癒しと幸福感を与える。
「今後はショパンをレパートリーの根幹に据えながら、それ以前の音楽を数多く演奏していきたい。古典派に興味がありますので。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンを勉強すると、ショパンを弾いたときにまた異なった面に気づくのです。古典派の音楽は、それだけ基本的なものであり、奥が深く、学べば学ぶほどさまざまな面に新たな発見があります」


#3■18世紀オーケストラの音は温かく人間的 
 川口成彦は1989年生まれ。東京藝術大学を経てアムステルダム音楽院で学ぶ。彼も1830年製プレイエルなどの楽器を使用して幅広い作品を手がけている。ピリオド楽器は現代のピアノよりずっと音が小さく、音色作りやタッチの正確性、速いテンポ、長いペダリング、繊細さが求められる。作曲当時に響いていたであろう音を聴くことができる。 
 川口成彦はショパンピリオドコンクールを受ける以前には、16年にブルージュ国際古楽コンクールのフォルテピアノ部門で最高位を獲得している。「ブルージュ・コンクールは、古楽のコンクールとしてはもっとも重要だと思います。一方、ショパンピリオドコンクールはより広い視野に立ち、古楽に興味のない人にも広げる意味で意義深いと思います。このコンクールが生まれたこと自体が驚きでした。僕が参加しようと考えたのは、本選で18世紀オーケストラと共演できるということがわかったからです。アムステルダムに住んでかなりたちますが、このオーケストラは当初から憧れであり、もしも本選に残れたら、最高だと思いました」
 その夢がかない、本選ではプレイエルでショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏した。「夢のような時間でした。オーケストラは温かく包み込むような音色で、友人の奏者も多く、アットホームな感じで演奏できました。今回の《ポーランド民謡による大幻想曲op.13》は、あまり演奏される機会のない曲ですが、ポーランドの民謡はとても旋律が美しく、どこか懐かしい感じがします。日本人にとってもこうした民謡は心の故郷のような感覚を抱く。その神髄を表現したいですね」 


#4■ショパン全曲演奏に挑戦
 
川口成彦は東京藝術大学時代にフォルテピアノに魅せられ、やがてアムステルダム音楽院に留学し、レパートリーもハイドンやモーツァルトからロマン派まで広がっていく。しかし、もっとも心に響くのはスペイン音楽だという。今後は、ショパンをより深く極めるとともに、さらにスペイン音楽や大好きなグリーグも弾いていきたいという。
 実際、2023年12月から相模湖交流文化センターで、5年ほどの予定でショパンの全曲演奏をスタートさせる。ピアノ作品のみならず、いろんな室内楽やポーランドの歌手との共演もあるというピッグプロジェクトだ。
 「コンクールに参加し、ショパンをより深く知ることができ、さらにもっとさまざまな面を探求したいと考えるようになりました。ショパンの全曲演奏は、その大きなチャレンジであり、成長していく上での布石です。僕はいまポーランド語にも興味を抱き、勉強中です。ポーランドの歌曲をポーランドの歌手との共演で演奏する。これがとても意義あることで、歓びでもある。そのためには語学が必要不可欠です。学ぶべきことは山ほどありますが、挑戦するのはとても楽しい。ショパンにより近づき、その作品の美質を聴いてくださる方と分かち合いたいと思っています」 
 ショパンピリオドコンクールから国際舞台に飛翔したふたりの演奏は、聴き手に新たなショパン像を示唆してくれる。その醍醐味を存分に味わいたい。

プロフィール

アンコール曲目紹介

【前半アンコール】
トマシュ・リッテル
 メンデルスゾーン:「無言歌」より「羊飼いの嘆き」Op.67-5

●本公演のチケット料金は消費税込みの金額です。
●U25(アンダー25)割引は、公演当日に25歳以下の方を対象として表記料金にて販売するものです。必ず公演当日に生年月日を証明できるものをお持ちください。
●身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者1名さまについては、障がい者割引の適用が可能です。お申し込みはアクロス福岡チケットセンターに限ります。また購入に際しましては、障害者手帳が必要です。
●車椅子でお越しの方は、優先割引席(4席)がございます。詳しくはアクロス福岡チケットセンターまでお問い合わせください。
●小学校入学前のお子さまの入場はできません。託児サービス(ご利用無料)を希望される方は、こちらをご覧ください。
●バルコニー席は、舞台が見えづらい場合がございます。ご了承ください。
●諸事情により記載内容が変更になることがありますので、あらかじめご了承ください。

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