ADDA交響楽団は、バレンシアコミュニティ財団のもと、地中海に面したアリカンテ市のコンサートホール、ADDAオーディトリアム“Auditorio de la Diputacion de Alicante”を本拠地としている。 ADDA交響楽団はスペインの音楽界において重要な楽団であり、ソフィア王妃芸術センターをはじめ、マドリード・ナショナル・オーディトリアム、カタルーニャ音楽堂、カンタブリア祝祭劇場、さらにバレアレス諸島音楽祭、マドリード・コミュニダード等、スペイン全国の主要な会場で演奏している。 現代音楽の解釈においても先導、画期的に着手し、15枚以上のアルバムの他、数枚のビジュアル作品を、ワーナー・クラシックスなどからリリースしている。 首席指揮者ジョセップ・ヴィセントが率いる重要なプロジェクトではオペラ、舞台作品があり、エミリオ・サギまたはカルルス・パドリッサと共同でオペラ、舞台公演がある。(「恋は魔術師」「カルメン」「ラ・ボエーム」「天地創造」「カルミナ・ブラーナ」「惑星のための牧歌」)「チック・コリア・シンフォニー・トリビュート」ストラヴィンスキーの全バレエ作品など視聴覚作品の制作、作曲家ニコラ・カンポグランテ、オスカー・ナヴァロ、ジェシー・パッセニエ、マイケル・ナイマン、ヴィセント・エゲア、シノ・カノ、デビット・モラ、パー・エグランド、ヘスス・ムラ等の世界初演がある。この継続的な芸術キャリアを、批評家は「ごく少数のアンサンブルが到達できるエネルギーとサウンドを持った、その熱意を広める世界的レヴェルの楽器」と称している。
ジョセップ・ヴィセント(指揮者)
エキサイティングでユニークな経歴をもつスペインの音楽家ジョセップ・ヴィセントは世界の一流オーケストラを指揮、著名なソリスト達との共演などで、国際音楽祭をはじめ、世界各国の主要なホールへの出演を重ねている。 2015/16年のシーズンよりADDAの芸術・音楽監督、ADDA交響楽団の首席指揮者を務める。 2014年より、定評のあるオペラ・演劇グループ“La Fura del Baus ラ・フラ・デル・バウス”の音楽監督、指揮も務めている。 彼は現代音楽の幅広いバックグラウンドを持ち、100以上の新作を初演し高い評価を得ている。クセナキス・フェスティバル、フェスティバル・ニッツ・デ・ラ・メディテラニア、さらに国際的に高く評価されているアムステルダム・パーカッション・グループの芸術監督も務めている。巨匠アルベルト・ゼッダのアシスタントを務め、2013年に国際青少年音楽コンクール賞、同年「シティ・オブ・バレンシア」芸術賞、アリカンテ市から「オスカー・エスプラ」賞を受賞。彼は、フェデリコ市長サラゴサによって平和文化財団のために任命された国際大使でもある。