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千年を超えて読み継がれる源氏物語の魅力とは、登場人物の性格と人生が見事に書き分けられているということではないでしょうか。
今回は、主人公・光源氏の性格について考えてみます。
作者は光源氏の性格を浮かび上がらせるために、二人の兄（朱雀院と頭中将）の姿を巧みに使っています。朧月夜に対する朱雀院の態度、雲居雁に対する頭中将の態度、養女斎宮女御に対する光源氏の態度から読み取っていきます。