仏教では釈尊の入滅以後、仏法の正しい教えは徐々に失われると考えられ、我が国においては平安時代末期にこの「末法」の世に入ると考えられていました。56億7千万年の後に弥勒菩薩が如来となり、再び正しい教えで人々を導いてくれるその時まで経典を残すため、来るべき未来に祈りを込めて経筒に経典が収められ、経塚として埋納されました。
　この講座では福岡県を中心に北部九州に造られた経塚とその埋納品についてご紹介し、経塚造営の歴史的背景を考えます。

＜「北部九州の霊山と経塚」展＞
九州歴史資料館開館１周年記念企画展
会場：九州歴史資料館
会期：2012年1月5日（木）～2月26日（日）
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