合唱とオーケストラのための組曲『筑紫讃歌』
※このイベントは終了しました。
「筑紫讃歌」は福岡市の市制百周年を記念し、同市に献呈された團伊玖磨晩年の大作で、いにしえの東アジアとの交流を壮大なスケールで描いています。
出演は、生前の團伊玖磨が信頼を置いていた現田茂夫を指揮に、ソリストには佐藤しのぶ、勝部太を迎え、筑紫讃歌特別合唱団と九州交響楽団という豪華な顔ぶれでお届けします。200名の混声合唱と独唱、管弦楽で描き出される團伊玖磨の世界をご堪能ください。
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イベント詳細
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概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
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入場料 |
【一般価格】 S席3,500円 A席2,500円(学生各席1,000円引き)
座席配置図
【友の会価格】S席3,100円 A席2,200円(学生各席1,000円引き) |
チケット |
アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:216-839) ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード:82185) |
出 演 | 指揮:現田茂夫 ソプラノ:佐藤しのぶ バリトン:勝部太 合唱:筑紫讃歌特別合唱団(福岡音楽団体連絡会加盟合唱団有志及び公募メンバー) 管弦楽:九州交響楽団 |
曲目 | 團伊玖磨/ 管弦楽のための祝典序曲 交響組曲「アラビア紀行」 合唱とオーケストラのための組曲「筑紫讃歌」(作詞:犬塚堯) |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 |
プロフィール
東京生まれ。東京音楽大学指揮科で汐澤安彦、三石精一両氏に師事。その後東京藝術大学で佐藤功太郎、遠藤雅古両氏に師事。1985年安宅賞受賞。1986年二期会オペラ「ヘンゼルとグレーテル」でオペラ・デビュー後、「こうもり」等二期会オペラで活躍する一方、オーケストラコンサートでも実績を積む。1996年より13年間神奈川フィルハーモニー管弦楽団を指導し飛躍的に躍進させ、その功績も称えられ2009年4月より名誉指揮者の称号を得る。他の主要オーケストラとも数多く共演し好評を得ている。また、世界的チェリスト故ロストロポーヴィチと皇后陛下の古希祝賀コンサート等で共演し高い評価を得た。オペラ指揮者としても経験豊かで、関西二期会、東京二期会を中心に数多くの公演を行なっている。佐藤しのぶドラマチック・リサイタル(全国ツアー)、夕鶴のタジキスタン/ウズベキスタン/東京公演、天守物語等、日本のオペラも積極的に行なっている。2004年秋にはスロヴァキア国立歌劇場の椿姫、02年から12年は錦織健プロデュースオペラの音楽監督も努め全国公演。11年にはアンサンブル金沢と金沢歌劇座・兵庫県立芸術文化センター他(5都市6公演)で椿姫。本年には市川右近新演出夕鶴の全国公演も行い好評を博した。また、アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール(イタリア/トレント)の審査員や、NHKの「FMシンフォニー・コンサート」のパーソナリティを3年間務めるなどバラエティにとんだ活動を行なっている。
文化庁オペラ研修所を最年少、首席で卒業。「メリー・ウィドウ」「椿姫」に抜擢されデビュー。文化庁派遣による芸術家在外研修員としてミラノへ留学。ウィーン国立歌劇場での「蝶々夫人」を皮切りに、ケルン市立歌劇場やベルリン・ドイツ・オペラ等主要な劇場で主役を歌う。1996年韓国政府から初めての日本人正式招聘歌手として、5万人のソウルスタジアムでチョンミュンフン指揮KBOと共演。1999年プラハにて世界首脳が列席の中、『ビロード革命10周年記念演奏会』で指揮アシュケナージ、チェコフィルと共演し、ニュースとして世界に放映。2009年4月『天皇皇后両陛下ご成婚50周年&ご即位20周年記念コンサート』、2009年11月『天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典』に出演。團伊玖磨作品では、50年の軌跡交響曲全曲演奏会において、交響曲第六番「HIROSHIMA」(50th Anniversary of His Works)を歌い、オペラ『素戔鳴』天照大神役、新国立劇場開場記念オペラ『建・TAKERU』乙橘姫役で出演。また、2014年1月から『夕鶴』つう役を初主演し、全国各地で大好評を博す。文化放送音楽賞、都民栄誉章、ジロー・オペラ賞大賞、マドモアゼル・パルファム賞、Federazione Italiana Cuochi、日本文化デザイン賞大賞等を受賞。CD14種類をリリース。著書に「佐藤しのぶ 出逢いのハーモニー」、「歌声は心をつなぐ」(東京書籍)がある。これらの収益は世界の恵まれない子供たちの為に、ミャンマーの井戸やバングラデシュ学校教室の設立、チェルノブイリ医療等に役立てられ、また、現在は東日本大震災の義援金として寄付を行う等、チャリティ活動にも精力的に取り組んでいる。毎年恒例で行われている12月の「佐藤しのぶ クリスマスコンサート The Gift!」(4日サンケイホールブリーゼ(大阪)、7日東京オペラシティコンサートホール(東京)は今年15回目を迎え、5月の母の日コンサート「佐藤しのぶわが母の教え給いし歌」(名古屋・大阪・東京)は、来年で21回目を迎える。 http://www.satoshinobu-ag.co.jp/
長崎県出身。福岡教育大学英語科卒業。東京藝術大学大学院声楽科修了。文化庁オペラ研修所第1期修了。79年文化庁派遣芸術家在外研修員として、ミュンヘンに留学。第45回日本音楽コンクール第1位。第7回、第19回ジロー・オペラ賞受賞。91年第1回出光音楽賞受賞。76年『カルメン』エスカミーリョでデビュー。翌年の二期会『蝶々夫人』シャープレスで一躍注目を浴び、『ドン・ジョヴァンニ』タイトル・ロールを見事に演じて絶賛される。その後『ラインの黄金』『ワルキューレ』ヴォータン、『ジークフリート』『神々の黄昏』アルベリヒ、『タンホイザー』ヴォルフラム、『ニュルンベルグのマイスタージンガー』コートナー、『ファルスタッフ』フォード、『三文オペラ』、『金閣寺』(黛敏郎、日本初演)溝口、『沈黙』(松村禎三、世界初演)キチジロー、『素戔嗚』(團伊玖磨、世界初演)タイトル・ロール等、数多くのオペラに出演を続けている。近年では、中国北京市において日中国交正常化30周年記念公演『ちゃんちき』(團伊玖磨作曲)狐のおとっさまを演じた後、04年と06年に『欲望という名の電車』(アンドレ・プレヴィン作曲、日本初演)のスタンリー・コワルスキー役、06年『オルフェオ』(モンテヴェルディ作曲)のタイトル・ロール、07年『ダフネ』(新制作・日本初演)の第一の羊飼い、08年新国立劇場公演『夜明け(黒船)』伊佐新次郎、日生劇場公演『マクロプロス家の事』コレナティ博士、いずれの公演に於いても重責を果たしている。東邦音楽大学総合芸術研究所特任教授。東京芸術大学音楽学部教授。二期会会員。
1953年発足、1973年からプロオーケストラとして活動開始。初代常任指揮者・石丸寛(現・永久名誉音楽監督)から、森正、安永武一郎(現・永久名誉指揮者)、フォルカー・レニッケ、黒岩英臣、小泉和裕、山下一史、大山平一郎、秋山和慶と受け継がれ、2013年4月から小泉和裕が音楽監督に就任。指揮者陣には、桂冠指揮者に秋山和慶、首席客演指揮者に小林研一郎を擁してさらなる充実を図っている。1990年の釜山公演をはじめ“アジアにひらかれた福岡”にふさわしい演奏活動、青少年育成のための演奏活動など、九州各地で年間約130回の演奏会を行っている。さらに、福祉施設でのアウトリーチ活動など、社会貢献活動も積極的に展開。これまでに、福岡市文化賞、西日本文化賞、文部大臣地域文化功労賞、福岡県文化賞などを受賞。2006年から「九響シリーズ」のCDが発売されている。
---(練習が始まって)感触はいかがでしょう?
「筑紫讃歌」は、元々ここ(福岡)の曲ですから、合唱の皆さんも初演から関わっている方も多いのですが、今回は新たな気持ちで曲を見直しています。
例えば「第九」を演奏するときなども、毎回初心に帰ってアプローチを行い、作曲家が求めていることを実現しようと思ってやっていますが、今回はこの「筑紫讃歌」公演の前に、同じ團先生のオペラ「夕鶴」を半年ほど演奏させていただきました。「夕鶴」の楽譜を見ているうちに、團先生がこの「筑紫讃歌」で何を、どういうイメージで作曲されたのか、より鮮明になってきた部分があります。
5年前の公演では見えていなかったものが、今回自分には見えていると感じます。せっかくこれだけの大曲を地元の福岡で再演する機会があるので、何か新しい革新の部分がなければいけないと思いますね。
「クラシック」とは「古典的」と訳されがちですが、本来は「一級品」という意味も持つはず。一級品として残ってきたクラシック音楽の中で、数少ない日本人の作曲家として存在してくださっている團先生のこの作品を、我々日本人がおろそかにしては世界に通用するスタンダードにはなりません。個人的にも大変お世話になった團先生の作品は、毎回毎回精魂込めてやりたいと思っていますが、今回は特にその思いが強いですね。
---では、5年前の公演を聴いたお客様にとっても、違う「筑紫讃歌」聴けるということですか?
そうです。全然違います!(笑)
やっている僕自身のアプローチが全く違うし、「夕鶴」を公演する中で新しく見えてきた「筑紫讃歌」を、もう一度ちゃんと勉強しなおさなければいけないと思って練習に臨んでいます。
前回5年前のアクロス福岡での公演は幸か不幸か録音CDが残っているので、CDと聴き比べていただけると、よりその違いが分かると思います。いかに勘違いしていたのかなというところがありますので(笑)
---練習はとても和やかな雰囲気で進められていますね。
皆さんの長年の経験を活かしつつ、また新しい流れも入ってきてほしいと思います。我々は年々1歳ずつ年をとるわけですから(笑)
新しい風を入れながらやっていきたいですね。
---公演に向けてメッセージをお願いします。
私の人生の伴侶でもある佐藤しのぶと、我々夫婦とも数多く共演していただいている九州出身の勝部太さん。実はこのペアリングで「筑紫讃歌」に臨むのは初めてです。
そういう意味でも、全く新しい「筑紫讃歌」をお届けできると思います。
(番外編)
---アクロス福岡20周年に向けて
もうそんなになるんですね。
僕は仕事を初めて今年で27年になるのですが、仕事をし始めた年から九響さんにお世話になっているんですが…確かその当時はサンパレスでしたね。
アクロス開館からお世話になっているともいえます。何しろ音響がいいし、立地条件もいい。だからお客さんもたくさん来てくださる。本当にやりがいのあるホールです。