イベント詳細
※このイベントは終了しました。
世界最高の木管楽器のスタープレイヤーが集結！
※13時～当日券販売あり（Ｂ席は完売）
友の会発売日：2018年1月19日(金)
一般発売日：2018年1月28日(日)
世界最高峰のソリストたちで結成された木管アンサンブル「レ・ヴァン・フランセ」が、6年ぶりにアクロス福岡へやってきます。
プーランクの六重奏曲、クルークハルトの木管五重奏曲など名曲の披露はもちろんのこと、今回特に注目したいのはドヴォルザークの六重奏曲。これはピアノ五重奏曲第2番を木管五重奏とピアノのために編曲した作品。フルートのエマニュエル・パユ氏は「ドヴォルザークのピアノ五重奏曲はとても交響楽的な力強い色合いを得ることになり、私たちはこの編曲版はすばらしく聴こえるに違いない！と確信しています。」とコメントしており、どんな音色を奏でてくれるのか期待が高まります。
極上のアンサンブルをどうぞお楽しみください！
聴きどころはこちら
メンバー・インタビューはこちら
概要
| 会 場 | 福岡シンフォニーホール |
|---|---|
| 入場料 |
【一 般】S席8,500円 A席6,500円
【友の会】S席7,600円 A席5,800円 【福岡グランドクラシックス2018 S席セット券】 全3公演 定価 23,500円 → 19,800円 ※S席セット券はアクロス福岡チケットセンター窓口と電話のみで販売 ※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。（無料託児サービスあり・要予約） 座席配置図 |
| チケット |
アクロス福岡チケットセンター TEL：092-725-9112 チケットぴあ TEL：0570-02-9999（Pコード：349-427） ローソンチケット TEL：0570-000-407（Lコード：81866） |
| 出 演 | フルート／エマニュエル・パユ オーボエ／フランソワ・ルルー クラリネット／ポール・メイエ ホルン／ラドヴァン・ヴラトコヴィチ バソン／ジルベール・オダン ピアノ／エリック・ル・サージュ |
| 曲 目 | アウグスト・クルークハルト：木管五重奏曲 |
| 資 料 | |
| お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター TEL：092-725-9112 http://www.tvq.co.jp/event/event2018_04.html |
プロフィール
人気と実力の双方を兼ね備えたフルート界のスター。 1970年ジュネーヴ生まれ。ブリュネル、グラーフ、デボスト、マリオン、ラルデ、アルトー、ニコレに学ぶ。89年神戸、92年ジュネーヴの両国際コンクールで優勝。93年ベルリン・フィルに23歳の若さで首席奏者として入団。以来ソリストとしても世界各地で活躍し、EMI専属アーティストとしてコンスタントにCDを発売。深い音楽性と、自然で色彩感豊かな音色が絶賛を博している。
繊細で優美な音色と信じ難いテクニックで、オーボエ界のスターとして活躍。91年にミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、一躍国際的注目を集める。その他トゥーロン国際コンクールでも1位を受賞。18歳でパリ・オペラ座オーケストラの第1オーボエ奏者となり、21歳でバイエルン放響の首席オーボエ奏者に抜擢され、現在はソリストとして世界各地で活躍。ムローヴァ・アンサンブルのメンバー、パリ・バスティーユ八重奏団の創立メンバーとしても活躍。
名実共に世界のトップに立つクラリネット奏者。1965年アルザス生まれ。13歳でソリストとしてデビュー。19歳でカーネギーホールにデビュー。85年にトゥーロン国際コンクール優勝。以来世界有数のソロ・クラリネット奏者として全世界で活躍。完璧な技術と品の有る豊かな音色で天才奏者としてベリオ、ペンデレツキ他多くの作曲家達から曲を捧げられ初演も多い。近年では指揮者としても活躍。デンオン、ドイツ・グラモフォン、BMGファンハウス他多数のレーベルより数多くのCDが発売されている。
世界を代表するホルン奏者。1962年ザグレブ生まれ。82年弱冠20歳でベルリン・ドイツ交響の首席奏者に就任。83年難関ミュンヘン国際ARDコンクールでホルン部門14年振りの1位を獲得。84年、ザルツブルク音楽祭にデビュー。以来、世界中でソリスト・室内楽奏者として活躍。98年よりザルツブルク・モーツァルテウム、2000年よりマドリードのクイーン・ソフィア音楽大学にてホルンの教授を務めている。ロンドンのPaxman Model 20Mを使用。
フランス式バソンの第一人者。1956年生まれ。73年パリ高等音楽院に入学し、バスーンをモーリス・アラールに、室内楽をクリスティアン・ラルデに学ぶ。同音楽院にてバソンと室内楽で一等賞を得る。74年ジュネーヴ国際コンクール第2位（1位なし）、75年ミュンヘン国際ARD音楽コンクール第3位を受賞した後、80年ジュネーヴ国際コンクール、82年トゥーロン国際コンクールの両コンクールで第1位を受賞。現在、パリ・オペラ座管弦楽団首席奏者。フランス国立パリ高等音楽院教授。
1964年南仏エクサン・プロヴァンス生まれ。パリ高等音楽院を経て、ロンドンでマリア・クーシオに師事。85年ポルト国際コンクール第1位、89年ロベルト・シューマン国際コンクール第1位及びリーズ国際コンクール第3位。ソリスト、室内楽奏者として活躍。BMGファンハウス他よりCDが発売されている。メイエ、パユとサロン・ド・プロヴァンス音楽祭を主宰。古典から現代まで作品の核心に触れる深い解釈とフレンチ・ピアニズムを継承する演奏で高い評価を受けている。
Q.結成から20年以上経っていますが、結成当初から現在とでは、何か変化はありますか？
パユ：少し白髪が生えてきたこと以外、変化したことはありませんね。レ・ヴァン･フランセではメンバー全員永遠の若者の様な気持ちを持っています.
メイエ：少し体重が増えてしまいましたが、気持ちは若いままです。現在の「レ・ヴァン・フランセ」を形容するのにふさわしい言葉は“レ・ヴァン・フランセ”（＝French Winds、フランスの木管／風）という名称が意味するところ、そのものです。アンサンブル名を登録した時、フランスの木管奏者たちが引き継いできた偉大な伝統を念頭に置いていました。当初、私にとって、素晴らしい仲間たちと一緒に演奏したいという願いがアンサンブル結成の一番大切な理由だったのですが、時が経ち強く感じているのは、まさにその結成理由、「同じ舞台に立ち、お互いの演奏から学び合い、友人で有り続ける」が一番大切だということです。
ル・サージュ：私たちは35年以上（！）の付き合いになります。その間変わることのない喜びを持って共演し続けられるのは、何か強い結びつきが有るということだと信じています。1920年代から活躍しているデューク・エリントン・バンドのように。
Q.プログラム構成のポイントを教えてください。
パユ：数年前の日本ツアー中にメンバーでレパートリーについて話し合っていたとき、ドイツ・ロマン派の名作であるクルークハルトの木管五重奏曲を演奏してみて、全員たちまちこの作品が好きに気に入りました。この作品をプログラムの最初に、そして、ドヴォルザークのピアノ五重奏を編曲した六重奏曲を最後に構成しているのですが、それは、これらの作品が、様式や作曲された年代において素晴らしく共鳴し合っていると感じたからです。
Q.ドヴォルザークの六重奏曲は、ピアノ五重奏曲第2番が原曲なんですね。どんな編曲になっているのか今からとても楽しみです。
パユ：ドヴォルザークの六重奏曲は、最初に録音で聴いたとき、ドヴォルザークのロマンティックな傑作に木管楽器のための編曲版がもたらすとてもロマンティックな色彩感に、私たちは直ぐに魅せられてしまいました。木管楽器を使用することで、作品にオーケストラ的色彩を見いだすことができます。ある意味では室内交響曲のようになると言えると思います。
メイエ：木管楽器でこの作品を演奏することはもちろんチャレンジです（この点については、「ドヴォルザーク六重奏曲への思い ～エマニェル・パユ～」をご覧ください。）が、偉大な音楽です！原曲の五重奏に関しては、ボロディン弦楽四重奏団とリヒテルが録音したCDが常に自分にとってのベスト盤でした。ぜひ聴いてみてください。ドヴォルザークは、木管楽器のためのセレナーデを書きましたし、全ての交響曲や歌劇の中で木管楽器のために素晴らしいソロを書いています。例えば有名なチェロ協奏曲ですが、全ての木管楽器が素晴らしく美しい音楽を奏でます。今回の六重奏曲を聴衆の皆さまも楽しんでいただけるよう願っております。
ル・サージュ：チェロやヴァイオリンのために書かれたパートをフルートやバソンが演奏するのを聴くのはとても興味深く、また時として皆さまに不思議な感覚を抱かせるかもしれません。しかし、とてもやりがいがありますし、素晴らしい音楽です。今回のツアーでは、皆とても楽しんで演奏すると思います。
Q.プーランクの六重奏曲は「レ・ヴァン・フランセ」の代表曲とも言えるかと思いますが、皆さまにとってどんな曲ですか？
パユ：プーランクの六重奏曲は、ピアノと木管楽器のために書かれた作品の中で最も新鮮で生き生きとした印象を与える作品ではないでしょうか。美しい旋律があり、リズミカルで力強く、そして優しく技巧的で、難しくよどみなく、スリリングで、爽快で、深みがあり、優雅。こんな要素を全部持った作品だと思います。
メイエ：プーランクの六重奏曲はすでにレ・ヴァン・フランセにとって国歌のような存在になっています。各自が自分のパートの演奏を楽しみながら、音楽の喜びを他のメンバーと分かち合うことができるような作品。レ・ヴァン・フランセの土台になっているような作品だと思います。
Q.オーケストラや室内楽のメンバー、そしてソロなどなど多彩な活動をされていますが、現在、どの部分を重点的に活動されていますか？
パユ：大体オーケストラが40％、ソロが40％、室内楽が20％という割合です。アーティストというのは己の芸術を生きているわけですので、プライベートな生活では難しい点がたくさん出てしまいます。そういった生活を理解し、認めてくれる人たちを見つけるのには時間も掛かると思います。
メイエ：現在ほとんどの時間を指揮活動に費やしています。私にとって指揮は室内楽演奏の延長線上にあり、指揮にもそういった考えを反映させています。オーケストラのメンバー全員が、心地よく自由に、演奏している音楽を感じ取れるような指揮を心がけています。昔はなぜクラリネット奏者が指揮をしているのか？という疑問を持たれている方もいたように思えますが、現在、お客さまはなぜ私が指揮をしていて、何をオーケストラのメンバーと分かち合うことができるか、理解して下さっているように感じ、とても幸せです。指揮に関しては、学生時代から行ってきましたし、今後も指揮活動は発展させていきたいと思っています。でも、まだ少なくとも何年かは演奏も続けます！
Q.みなさまの楽器の魅力を教えてください。
パユ：太古の時代から、地球上どの文化でもフルートは存在していました。“呼吸”の直接的かつ自然な延長線上にある楽器で、常に人類の心からの夢を表現するために使われていました。人間の想像力には限界がありますが、フルートでは無限の表現が可能です。
メイエ：もちろんクラリネットは常に最高の楽器でした。最も美しく、最も優雅で、もっとも表現力に富んだ楽器。それがクラリネットです。もちろん他の木管楽器も悪くはないですし、共演者としては他の楽器の音色も楽しんでいます。でも、クラリネットの音色が最高だと思っています！
Q.ツアー中「いつ何を食べる」かは、常に重要事項のひとつだと伺いましたが。
パユ：もちろん！演奏旅行中は一緒に行動するのが好きですし、昼食や夕食が変化に富んだ楽しいものになるよう、どこで何を食べようかと各自交代で案を出し合っています。意見が一致したらそこへ行く、という感じです。
メイエ：一緒に楽しい一時を過ごしたいですし、それぞれ好みの味というものもあります。個人的には和食が大好きで、特にその土地の食べ物と旬な食べ物が好きです。餃子が好きなメンバーもいますし、ラーメン大好き人間もいますよ！ ただ、私たちは絶対にお酒は飲みません。コンサートの前はね。
ル・サージュ：私は、“美味しい食べ物を食べる”という経験を共有するのが好きです。
Q.6年振りの福岡公演を楽しみにしているお客さまへメッセージをお願いいたします。
パユ：福岡をレ・ヴァン・フランセが最後に訪れてから、長過ぎるほどの時間が経ってしまいました。九州のふところの深い情熱的な皆さまの前で再び演奏できることをとても心待ちにしております。
ル・サージュ：実はつい最近福岡を訪れました。素晴らしいホールとお客さま。大好きな場所です。
音楽の歴史を通じ、音楽家は常に気に入った作品を自身の楽器で演奏するため編曲してきました。
例えば、レ・ヴァン・フランセがレパートリーに取り入れているベートーヴェンの「ドン・ジョヴァンニ」の“お手をどうぞ”による変奏曲、ラヴェルの「クープランの墓」、ヴェルディの四重奏曲などは原曲が他の楽器のために書かれた作品で、私たちが演奏しているのは編曲版ということになります。ドヴォルザークのピアノ五重奏曲を自分たちのレパートリーに取り入れるのは、この作品に心躍ったからで、編曲版も聴いてみて、自然で美しく、作曲家が音楽的に意図したものを保ち表現していると感じました。
自分のソロ活動でも、エリック・ル・サージュと、ヴァイオリン、ヴィオラやチェロのために作曲された数多くのソナタを演奏しています。例えばバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ウェーバー、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームス、フランク、フォーレ、ラヴェルなどです。
また、室内楽ではモーツァルトのフルート四重奏曲だけでなく、ドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」をプログラムに取り入れることがありますが、この作品では第１ヴァイオリンをフルートで演奏しています。私たちが主宰している南仏サロン・ド・プロヴァンスでの室内楽音楽祭だけでなく、他の音楽祭でもレ・ヴァン・フランセは木管楽器のために書かれた作品だけでなく、数多くの編曲作品を演奏しています。例えば、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ニーノ・ロータ、マーラーなどの管弦楽作品の編曲です。
私たちは自分たちの音楽性に合った好きな作品であれば、柔軟にそして積極的にどんどん取り入れています。過去数十年に書かれた数多くの作品を取り上げてきた結果、木管楽器とピアノのために書かれた作品だけでなく、今では室内楽の記念碑的傑作の何曲かを木管楽器の色彩感豊かな音色を用いて演奏しています。
ドヴォルザークのピアノ五重奏を木管五重奏とピアノの六重奏で演奏することについて、ポールは“チャレンジ”と言っているのですが、何が一体チャレンジなのか？多分皆さん疑問に思われると思います。原曲はピアノと弦楽四重奏のために書かれた作品で、弦楽四重奏は弦楽器の同じヴァイオリン属のサイズが異なる楽器（ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ）で演奏されます。私達は木管楽器といっても５つの異なった楽器で演奏することになるため、弦楽四重奏のようにぴったりと調和させるのは簡単ではありません。しかしその反面、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲はとても交響楽的な力強い色合いを得ることになり、私たちはこの編曲版はすばらしく聴こえるに違いない！と確信しています。
アンコール曲目紹介
■ドビュッシー：小組曲より第１番「小舟にて」
■トゥイレ：六重奏曲より第３楽章 ガボット
